ラジカル塗料って何? l京都市、宇治市、八幡市の外壁塗装&屋根塗装&雨漏り専門店【塗り達】
2022年11月23日 公開
ラジカル塗料って聞いたことありますか?
名前は聞いたことあるけど、あまり分からない、何がいいの?
という方もおられるかもしれません。簡単にご説明していきます。
目次
ラジカル塗料とは
正確にはラジカル制御型塗料と言います。
既存の塗装で使われている樹脂をラジカル制御した塗料です。
なので、アクリルやシリコンなど塗料の主成分である合成樹脂の名前ではなく、
アクリルベースのラジカル塗料や、シリコンベースのラジカル塗料があります。
そもそもラジカルという言葉があまり聞きなれないですが、
ラジカルとは、塗料に含まれている白色顔料(酸化チタン)に
紫外線・酸素・水が触れることによって、発生する劣化因子のことをいいます。
ラジカル(劣化因子)が発生すると、塗料内の樹脂が破壊され塗膜の劣化が進んでしまいます。
塗膜の劣化を防いで長持ちさせるということですね。

ラジカル塗料の成分
では実際にどういった技術なのかですが、
ラジカル塗料には高耐候酸化チタンと光安定剤という2つの成分が入っています。
酸化チタンは元々ラジカルを発生させる成分ですが、
高耐候酸化チタンにはラジカルを外へ放出させない「ラジカルバリア」という能力があり、
酸化チタンを制御します。
また光安定剤は、発生したラジカルをつかまえて、ラジカルの活動を抑えるという効果があります。
ラジカル塗料のメリット、デメリット
メリット
チョーキングが起きにくい
経年劣化によって、塗膜に含まれる白色顔料(酸化チタン)が外壁の表面に
粉状に浮き出てしまうのが、「チョーキング現象」です。
コストパフォーマンスに優れている
現在、外壁塗装で最も普及しているシリコン塗料と価格が変わらず、
それでいてフッ素塗料に引けを取らない性能を持っているため、
コストパフォーマンスが良いといえます。
耐久性が高い
上記でも説明しましたが、ラジカル塗料は、ラジカルを制御するため、
塗膜の内側から劣化を防ぐ効果があります。
汚れにくい
シリコン塗料に比べ、汚れにくい性質があり、変色しにくく艶と色持ちが長持ちします。
場所を選ばず塗りやすい
ラジカル塗料は、伸びがよく密着性があるため、場所を選ばず塗装することができます。
デメリット
実績が少ない
ラジカル塗料は、10年程前から発売された比較的新しい塗料です。
メーカー好評の耐用年数が15年前後ですが、10以上経過したデータが少ないため、
実際は不明な点があります。
濃い色が使えない
ラジカル塗料は、高耐候酸化チタンが主成分で白色のため、
黒や紺色など濃い色を選べない可能性があります。
最後に
ラジカル塗料の特徴について、少しお分かりいただけましたでしょうか。
まだ新しい塗料のため、取り扱いしていない業者もあるかもしれません。
販売されているラジカル塗料も、それぞれ違いがありますので、
取扱いのある業者を選んで、ご自宅に最適な塗料を見つけて下さいね。









