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屋根の耐久性に影響? 屋根塗装の色えらびについて l塗り達

2023年6月24日 公開

屋根塗装に使われる塗料は、近年いろいろなものが発売され、高性能なものや付加機能があるものなどさまざまです。

外壁と同じくお色もたくさんの中から選ぶことができ、迷ってしまいますよね。

考える

実は屋根塗装は色によって、塗料の効果が十分に発揮できなかったり、耐久性に影響があることをご存知でしょうか?

本記事では、屋根塗装の色による耐久性の違いなどを中心に、色選びのポイントを解説していきます。

 

屋根は太陽光の影響が大きい=劣化が早い

地面に対して垂直に立っている外壁とは違い、屋根は水平ではないものの、空に向かっている面が広く大きい部分です。紫外線を面で受け取り、雨風にもさらされているので外壁よりも劣化のスピードが速いといわれています。

そのため、外壁よりも色褪せなどの塗膜の劣化も早くなり、外壁よりワンランク上のグレードの塗料を推奨されることも多いようです。

一般的に赤や青などの原色は退色が早く屋根に使用すると思ったより耐久性が低いと感じるかもしれません。

そこでおすすめなのが、グレーブラウンといった退色が目立ちにくい色味です。

これらの色は、例えば同じグレーでもライトグレー、ダークグレーといろいろなグレーが用意されていたり、サッシの色とも合わせやすいので人気があります。

色褪せしやすい色よりも、上記のような色のほうが長持ちするのでおすすめです。

 

濃い色=汚れが目立ちにくい?

では真っ黒の屋根はどうでしょうか?

黒なら、外壁がどんな色であっても合わせやすく退色もそれほど気にならないかもしれません。

しかし、屋根にはいろいろな汚れが付きます。
退色が始まる前の真っ黒の状態に、鳥の糞やコケなどがついてしまうと思ったよりも汚れが目立ちます。

あまりに濃すぎる色だと、逆に汚れが目立ってしまうかもしれません。
思いついたらすぐ掃除ができる、という場所ではないので濃すぎる色も注意が必要です。

 

太陽光を吸収しやすい色は熱くなる

洋服や傘と同じように、白よりも黒のほうが太陽光を吸収しやすく、表面温度が上がりやすくなります。

特に屋根は、表面の温度によって室内の温度も影響を受けやすくなっているため、遮熱塗料など熱を遮る効果のある塗料も発売されています。

遮熱塗料も、いろいろな色から選べますが、カタログには色による効果の違いが明記されています。

塗料

上記のカタログはエスケーのクールタイトシリーズの色見本の部分です。

色の下についている青いメーターが遮熱効果を表しています。

同じ性能の塗料でも色によって効果が感じやすいものと、あまり効果がでない色があるのです。

遮熱塗料を選ぶ際には、色味によって効果の出方が違うということを覚えておくとよいでしょう。

 

白い屋根は遮熱効果があるが、汚れが目立つ

では、遮熱効果のある塗料を選ぶ際は、白がいいのではないか?という話になりますが、
戸建て住宅向けの遮熱塗料では標準色で白色が発売されていません。

これは、真っ白だと汚れが目立ちやすいからです。薄い色をご希望の場合でもライトグレーなど少し色が入っているものの方が退色も含めた耐久性は高いといえるでしょう。

逆に遮熱効果に重点を置く場合、例えば金属屋根の工場や倉庫など向けの塗料では真っ白のものも販売されています。

 

戸建て住宅でも使えないことはないですが、汚れが目立ちすぐに掃除できない という意味では白はあまりおすすめできない色といえるでしょう。

 

まとめ

屋根の色による耐久性の違いを解説しました。

上記のポイントに気を付けてお色を選ばれると、思ったより持たなかったという事態を防ぐことができますので頭の片隅に覚えておいていただくと失敗が少ないかと思います。

しかし逆に耐久性が高ければ何色でもいいかといわれると、そうではありませんよね。

屋根塗装の色を選ぶ場合は、耐久性のほか、

・塗料の性能を十分に発揮できるか
・外壁やサッシの色とあっているか
・周辺環境から浮いていないか

なども考える必要があります。

機能性や耐久性を確保しながら、お好みのイメージに仕上げるためにぜひプロにご相談ください!

 

 

 

 

 

 

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