ブリード現象とは? 黒くなる原因と対処法を解説 l塗り達
2023年10月8日 公開
この記事では、ブリード現象について解説しています。
ブリード現象とは、コーキング材の可塑剤(かそざい)が塗料と反応して浮き出て、黒汚れのようになる現象です。

塗膜汚染現象などともいわれます。
可塑剤とは
可塑剤は、柔軟性を与えるたり、加工しやすくするために与える添加物のことで、おもに塩化ビニルなどプラスチックを柔らかくする目的で使用されます。身近なものでは壁紙やクッションフロアなどに使われています。
コーキング材(シーリング材)はゴムのような性質がありますが、気温の変化などで硬くなるため、柔軟性を与えるために混ぜられることがあります。
ブリード現象が起こる原因
ブリード現象の原因は、シーリング材に含まれる可塑剤と、塗料の成分が反応し、可塑剤が表面に浮き上がってくることです。粘性があるため、チリやほこり、油分などが集まり黒ずんで汚れたように見えます。
ブリード現象はいつ起こる?
シーリングを新しく打って、1~2年で黒ずんできたらブリード現象が起こっている可能性が高くなります。
シーリング材は経年劣化で、ものによっては7~10年ほどで打ち替えが必要ですが、1~2年で自然に黒くなることはありません。
外壁に黒い筋が浮かんで来たら、注視しておきシーリング工事を行った業者に診てもらいましょう。
ブリード現象が起こらないようにする方法
外壁塗装の場合、特にサイディングボードやクラックの補修をたくさんしたモルタルなどは、シーリング材を使った後に塗装を行います。
相性によってはブリード現象が起きない可能性もありますが、リスクをもっと減らすためにシーリング材の上から塗装を行う場合は、ノンブリード(可塑剤が使われていない)のシーリング材を用いる方法をとります。

NBと書かれているのが「ノンブリード」の製品です。
可塑剤が入っていなければ、ブリード現象が起こることはないので、安心して上から塗装を行うことができます。









