シックハウス症候群とは?原因や対策について解説 l塗り達
2023年12月9日 公開
この記事では、シックハウス症候群について解説しています。
シックハウス症候群とは、人工建材や日用品から揮発する化学物質が室内に充満し、人体に取り込むことが原因で起こる眼、鼻、喉、皮膚の刺激症状、頭痛、倦怠感などの症状のことを言います。
シックハウス症候群の原因
シックハウス症候群が起こる原因の1つに、住宅の気密性があげられます。
建材や日用品に含まれる化学物質は昔からありましたが、近年、省エネや高断熱化の住宅が増え、通気が悪くなったことが、室内に化学物質が充満・濃い濃度を保ち続けることの原因とされています。
換気が悪く、室内の湿度や温度が上がりやすい状態だと、化学物質のほかにダニや細菌などの増殖も招きます。
また同じ室内にいても、症状が出る人と出ない人がおり、アレルギー反応のように敏感に反応してしまう体質の方もおられます。
シックハウス症候群の主な症状
シックハウス症候群の症状として、次のようなものがあります。
- 目がチカチカする
- 鼻水、涙、咳が出る。
- 頭痛、めまい、吐き気
- 鼻や喉の乾燥、痛み
- 疲れやすい、常に眠い
- 皮膚の乾燥やかゆみ、赤み

・
シックハウス症候群への対策
シックハウス症候群への対策として、原因の1つである化学物質「ホルムアルデヒド」をなるべく使わない、また吸収するような製品の開発が進んでいます。ホルムアルデヒドは、室内の壁などに使われる合板の接着剤などに含まれるもので、現在使用は禁止されていませんが、できるだけ少ない含有量の製品を使うことなどが義務付けられています。
また、2003年7月の建築基準法改正では、全ての建造物に24時間換気システムを設置することが原則として義務付けられました。 シックハウス症候群の原因の1つである空気の質を改善するために、窓などとは別に吸気口と排気口を設けて、室内の空気を24時間入れ替え続けるというものです。

日本国内においては、シックハウス症候群への対策を上記のように行っていますが、海外から輸入された家具などはホルムアルデヒドの量を測定しない(規制されていない)など、対策にばらつきがあります。製品を購入する際には、シックハウス症候群への対策を行っているのか、また24時間換気を止めないなどの日常的な対策を行う必要があります。
京都府ではシックハウス症候群についての情報開示や健康相談窓口などを設けています。
京都府 シックハウス症候群について










