屋根塗装の下塗りには種類がある?目的に合わせた塗装でさらに長持ち! l塗り達
2023年12月29日 公開
屋根塗装を検討している方は、どんな色にしようかな?と悩まれている方も多いのではないでしょうか?
色はもちろん、屋根塗装では色がついている塗料の下に塗る「下塗り」が大変重要な意味を持っています!
下塗りに使う下塗り材には種類があり、役割もそれぞれ違います。
用途にあった下塗り剤を使うことで、耐久性がアップし、塗装が長持ちします!
本日は屋根塗装に使う下塗りについて解説していきます。
目次
下塗りとは?
下塗りは、上塗りの前に塗る塗装工程のことで、屋根や外壁などの素地に1番最初にぬる塗装のことを言います。
上塗り塗料とは違う、専用の塗料を使って塗装していきます。
屋根塗装で下塗りを行う理由
下塗りの役割は大きく分けて2つあります。
上塗り材との密着を高める
上塗り塗料はトップコートともいわれ、密着して素材を守る働きをします。塗膜は経年劣化していきますが、それまで素材に密着し雨や紫外線から屋根を守ってくれます。
下塗り剤がないと、下地からはがれてしまったり、すぐに薄くなったりします。そのため、下塗り剤を使って密着力を高め、糊のような働きをしてくれます。
下地を強固にする
上塗り材が劣化して放置していると、塗膜だけではなく屋根自体が傷んできます。中には水分を吸い込んで乾くを繰り返しもろくなっていることも。
下塗り剤を劣化した屋根に塗ると、浸透して内側から屋根材を固めて強固にする働きがあります。屋根を補強した上で塗装を行うことで、屋根材が長持ちします。
さび止め効果を付ける
屋根が金属製の場合は、下塗りにさび止め効果のあるものを使います。
上塗り材が雨や紫外線を防ぎ、下塗り剤であるさび止め塗料で内側からのサビの発生を抑制します。
金属屋根や庇によく使いますが、スレート屋根でも板金部分にはさび止めと入れることがよくあり、登場回数が多い下塗り材です。
屋根塗装で使う下塗り剤の種類
下塗り材にはいくつかのしゅりいがあります。用途や目的に合わせて使い分けます。
シーラー
シーラーは「seal(シール 接着する)」からきている言葉で、そのまま「接着する」「覆い隠す」という意味があります。上塗り材と「接着する」効果があるほか、上塗り材の屋根材への吸い込みを防ぎます。
フィラー
フィラーは少し粘度がある下塗り材で、下地のひび割れを隠したり、補強したりする効果があります。
微弾性フィラーは下地に追従してひび割れが大きくなるのを防ぐ効果があり、劣化が激しい屋根材にはフィラーを使うことがよくあります。
プライマー
「最初の(prime)」からきている下塗り材で、まさに1番に塗る塗料です。シーラーと効果はほぼ同じです。
さび止め塗料はさび止めプライマーと呼ばれることもあります。
下塗りしないとどうなる?
下塗りを行わずに塗装工程を進めると、完成した直後はきれいに見えます。
しかし、密着力や下地を強固にする効果がないため、すぐにはがれたり屋根の劣化が早く進んだりします。
工事完成後は見えない工程だからこそ、確実に行う必要がありますね。
用途にあった下塗り剤で耐久性アップ!
屋根塗装に使う下塗りについて解説しました。
用途に合わせて使うことで耐久性がアップし、長持ちする塗膜を作ることができます!!
ただの色の塗り替えではないメンテナンスとしての屋根塗装は、専門業者の「塗り達」にお任せください!