アスベストが含まれた屋根の工事はどうなる?対応や注意点を解説
2025年12月30日 公開
アスベストは、2004年まで使われていた耐久性の高い建材です。健康被害の問題から使用が全面禁止され、現在は含有する製品は一切製造されていません。
しかし2004年までに製造されていた建材にはアスベストを含有するものがあり、その耐久性の高さゆえにまだまだ現役で使用されています。

戸建て住宅では、屋根材にアスベストが含まれているものがあり、最後の製造から20年超となっているため、ここから10年くらいの間に耐久面から屋根のリフォームをするお家も増えてくるでしょう。
もしアスベストが含まれた屋根の工事を行う場合は、どんな対応が必要なのでしょうか?
今回はアスベスト含有の屋根工事について対応や注意点を解説します。
目次
アスベスト含有の屋根工事は飛散防止対策が必要
アスベストを含む屋根の工事では、飛散防止対策が必要になります。
アスベストは粒子が非常に小さく、吸い込んで肺に入ってしまうことで健康を害します。
そのため工事で空気中に飛散し、吸い込んでしまう事態を防止しなければなりません。
アスベスト含有の屋根工事の例
アスベストを含んだ屋根の、工事方法ごとのアスベストの飛散対策について確認しておきましょう。
カバー工法

既存屋根の上から新しい屋根材を葺くカバー工法は、既存屋根の解体作業がないため、アスベストの飛散を回避できます。
葺き替え工事
葺き替え工事では、既存屋根(この場合はアスベスト含有の屋根)を解体し撤去する必要があり、飛散防止対策が必要です。解体前にアスベストの除去作業を行います。
塗装工事
実はアスベストを含んだ屋根でも耐久性に問題がなければ塗装工事を行うことは可能です。ただし塗装工事の工程にある高圧洗浄で、もろくなった屋根材が飛散しアスベストが近隣へ影響を与える可能性もゼロではありません。

アスベスト含有の屋根の注意点
アスベスト含有の屋根の取り扱いについて、注意が必要なポイントを紹介します。
劣化がひどくなると、風で飛散する恐れがある
アスベスト含有の屋根材が丈夫であるといっても。経年劣化は免れません。
あまりに劣化がひどくなると、風で飛散する恐れもあります。台風や悪天候の強風などで屋根事飛ばされてしまう可能性なども考慮し、劣化がひどい場合は放置せずに屋根工事などを行って対策しましょう。
捨てる場合は産業廃棄物扱いになる
アスベストが含まれた屋根材は産業廃棄物扱いとなり一般ごみで捨てることはできません。
DIYなどで屋根を解体する場合は、廃棄できる業者に依頼する必要があるため注意しましょう。









