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外壁塗装の剥がれる原因

現場ブログ 2021.04.29 (Thu) 更新

 

外壁の塗装がはがれる原因

外壁の塗装がはがれる原因

塗装ははがれ起こるのは主に施工不良で

本来の付着強度が発揮できないことが原因です。

たとえば、以下のような施工不良が塗装のはがれの原因になります。

・下地処理が不十分

・下地や塗料の組み合わせが悪い

・希釈が不適切

・下塗り不良

・乾燥不足

・塗膜の硬化不良

・下塗りと中塗り、中塗りと上塗りの間隔があく

 

下地処理が不十分

建築では「下地」という言葉がよく使われますが

ここでいう下地とは再塗装する外壁のことを指します。

しっかり下地処理できていない外壁に塗装してしまうと

塗膜剥離の原因になります。

よくある下地処理不良をあげてみます。

・ケレン作業が不十分

・目荒らしが不十分

・塗装前の洗浄不足

塗装前に古い塗料をはがしたり

こびりついた汚れやサビを除去する作業を「ケレン」といいます。

この作業が不十分だと、古い塗膜や汚れと一緒に新塗膜もはがれてしまいます。

 

下地や塗料の組み合わせが悪い

一般的な外壁塗装では、三度塗り

(下地→下塗り→中塗り→上塗り)します。

この三度塗りでは下地と下塗り塗料

あるいは下塗り塗料と中塗り塗料・上塗り塗料の相性が重要です。

たとえばよく使われる外壁のサイディングは

弾性塗料との相性が悪いので、通常は組み合わせません。

組み合わせを間違えると、固まりません。

 

下塗り不良

一般的な塗装は「下塗り→中塗り→上塗り」と三度にわけて塗ります。

このうち中塗りと上塗りは防水や美観対策・下地の劣化対策が主な目的です。

いっぽう下塗りの役目は、中塗りや上塗りの塗料と下地を密着させることです。

ですから下塗りを省略すると、塗料が下地にくっつかず短時間ではがれてきます。

また劣化が激しい下地は塗料をよく吸うので、たくさんの下塗り塗料が必要です。

下塗りが足りていないと、これも「はがれ」の原因になります。

 

乾燥不足

塗料には、メ-カ-が指定する乾燥時間があります。

乾ききっていない塗料の上に塗料を重ねると

塗膜がうまく形成されずはがれの原因になります。

塗装前の洗浄のあと、完全乾燥せずに下塗りを始めるのもよくありません。

塗膜の形成不良だけでなく

逃げられなくなった湿気が熱で膨張して浮きや膨れの原因になります。

 

外壁塗装を長持ちさせるには、適切に施工することが大切です。