外壁塗装の足場について
2022年10月23日 公開
足場が組まれている建物を見かけると「あそこ工事始めたんだな」
と分かりますね。
ですが、施工業者以外では、足場の意味はあまり知られていないかもしれません。
そこで今回は、外壁塗装の足場の役割や種類について挙げてみたいと思います。
職人の安全の確保
「小さな家ならハシゴでも工事できるんじゃない?」と思われるかもしれませんが、
まず工事の基本は、安全第一です。
落下の危険性を下げるため、また高い場所や屋根の上で
職人さんの体を安定して、安全な作業をしてもらうには、
足場はとても重要です。
作業性と費用対効果
足場を組むと職人さんの体幹が安定し、外壁に対して、
力が均一にかかりやすくなるため、丁寧な作業になり、品質向上に繋がります。
また足場を組むことで、建物周りの空間が作業スペースとなり、
工具を持ち替えたり、塗料が入った入れ物や工具をいったん置く事もできるため、
作業効率が上がります。
そして、
一見、足場がない方がコストカットできるように感じられるかもしれませんが、
実は足場がある方が早く工事を進められるので、結果的には工期が短くなり、
その分人件費も安くなるので、全体として費用が下がります。
ご近所とのトラブル回避
足場を組むことで飛散防止シートを付けることができます。
飛散防止シートを付けることで、工事中に発生する粉塵や塗料の飛び散り、
高圧洗浄の際の水しぶき等、近隣の壁や洗濯物から最小限に防ぐことができます。
代表的な足場の種類
単管足場
「単管」と呼ばれる鋼管を使って組み上げる足場です。単管にクランプという金具を接続し、さらにボルトで固定して組み上げていきます。
足場の形状の自由度が高いため、狭い場所でも組み上げることが出来るが、組立てと解体にやや時間がかかる。
くさび式(ビケ)足場
凸凹が付いた金具をハンマーで打込み、組み立てるので音が大きいですが、短期間で組立て解体ができます。
安全性とコストパフォーマンスが良く、外壁塗装工事で一番多く使われています。
単管ブラケット
単管に「ブラケット」と呼ばれる固定器具をボルトで取り付ける足場です。
足場に板状の部材がつくので単管足場より安定してしています。
枠組足場
構造上高く足場を組むことができるので、ビルや高層マンションなどで多く使われています。
非常に安定性が高いですが大掛かりな作業で費用がかかるため、個人住宅で使うことはあまりありません。
足場の種類は、施工業者がその建物の条件にあった最適なものを選ぶので
お客様が指定する必要はありませんが、このようなものがあります。
足場の重要性をご理解いただければと思います。