無機塗料ってどんな塗料? l塗り達
2023年4月24日 公開
外壁の塗料にはアクリル、シリコンなど様々な種類の塗料があります。
今回は、その中でも耐久性の高い「無機塗料」についてご紹介します。

無機塗料とは、有機物(炭素を含む物質)に対して、炭素を含まない無機物が入っている塗料のことです。
有機物は燃やすと二酸化炭素と水を放出しますが、無機物は加熱しても二酸化炭素を排出しません。
金属やガラスや鉱石などは無機物の一種で、硬くて燃えにくいのは想像できるかと思います。
また無機成分は、紫外線により分解されない性質がありますので、耐候性があります。
反対に有機物である、アクリル、ウレタンなどの樹脂は、柔軟性はありますが、
紫外線によるダメージで劣化してしまいます。
メリット
汚れがつきにくい
無機塗料は、静電気が発生しにくいため、埃などの汚れがつきにくくなります。
また親水性があるので、雨が降れば、外壁の汚れと一緒に流れ落としてくれるという
セルフクリーニング効果があります。
燃えにくい
無機物が配合されているので、他の有機塗料に比べ燃えにくいです。
とはいえ、100%無機物ではないので、全く燃えないというわけではありません。
苔、カビが繁殖しにくい
無機塗料は、有機物を栄養にして増えるカビやコケがつきにくいです。
長持ちする
無機塗料は、劣化の要因でもある紫外線の影響を受けにくいため、耐久性が高くなります。
耐用年数が20年~25年と他の塗料に比べ最も長いです。
デメリット
費用が高額
高耐久、高機能な無機塗料は、その分価格も高い傾向にあります。
艶が完全には消しにくい
無機塗料は艶が消しにくく、5~3分艶までは調整可能ですが、
完全に艶を消すことは出来ません。
業者の技術力が求められる
無機塗料は、硬いため扱いが難しく、業者の知識・技術が求められます。
塗装を行う業者の技術力が低いと、たとえ耐用年数が高い無機塗料であっても
数年で剥がれてしまうことも有り得るので、慎重に業者を選びましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
無機塗料はひと言でまとめると、高機能で最高な塗料ですが、それ故に価格は高くなります。
ですが、塗り替え回数など長期的に考えると、コストパフォーマンスは良いので、
初期投資に余裕があり、メンテナンスが面倒、工事回数を減らしたい方にはお薦めです。









