シリコン塗料とは?人気の理由や特徴について解説!
2023年10月11日 公開
この記事では、シリコン塗料について解説しています。
シリコン塗料とは、シリコン系の合成樹脂が主成分の塗料を指します。

塗料にはいろいろな種類のものがありますが、シリコン塗料というと、主成分が何かで分類した呼び方で、他には「アクリル塗料」や「フッ素塗料」などがあります。
目次
シリコン塗料の特徴
シリコン塗料は、シリコン系の合成樹脂が主成分の塗料です。住宅においては、外壁や屋根、付帯部などさまざまな場所に使える塗料なので、新築のお家ではほとんどシリコン塗料を使っています。
シリコン塗料を含む塗料の分類には次のようなものがあります。
耐久年数は、外壁に使った場合のものを記載しています。
| アクリル塗料 | アクリル系樹脂が主成分。アクリル絵の具などと同じ 耐久年数:5~7年  | 
|---|---|
| ウレタン塗料 | 家具などの表面塗料にも使われる、光沢がある塗料 耐久年数:7~10年  | 
| シリコン塗料 | 外壁や屋根など屋外での使用にも耐えうる。 耐久年数:10~15年  | 
| フッ素塗料 | 汚れに強いフッ素を配合した高耐久の塗料 耐久年数:12~17年  | 
| 無機塗料 | 有機物ではない無機物が含まれる塗料。超高耐久。 耐久年数:15~20年  | 
塗料の成分によって分類すると、シリコン塗料はスタンダードなグレードです。
アクリルやウレタンによりは耐久性がありますが、フッ素や無機に比べると劣るといったところです。
耐久年数は、建物の立地条件や外壁の状態にもよるのであくまで目安ですが、シリコン塗料を使う場合はおよそ10年で塗り替えを検討します。
シリコン塗料のメリット
シリコン塗料を使うメリットには次のようなものがります。
汚れに強く、耐久性が高い
シリコン塗料は汚れに強く、耐久性が比較的高い塗料です。

また通気性が高いため、カビが発生しにくく汚れが付きにくいという特徴があります。
外壁がモルタルの場合下地から上がってくる湿気を逃がす必要があるため、シリコン塗料を使うことが多くなっています。
コスパがよい
耐久性が約10年と高いですが、比較的リーズナブルな塗料です。
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カラーバリエーション、ラインナップが豊富

シリコン塗料はなんといっても豊富なカラーバリエーションが魅力です。
標準色だけでもこれだけのカラーラインナップがあります。
また、ツヤ加減も選ぶことができるので、シックで落ち着いた印象の外壁に塗り替えることも可能です。
シリコン塗料のデメリット
シリコン塗料のデメリットも確認しておきましょう。
ひび割れしやすい
シリコン塗料は、比較的塗膜が硬い弾性の弱い塗料です。
そのため、ひび割れが起きやすいという点がデメリットといえます。
シリコン塗料の中にも、弾性のある塗料も販売されているので、モルタルなどクラックのできやすい下地に塗る場合は、弾性塗料を選ぶとよいでしょう。
フッ素や無機に比べると耐久性は短い
性能を比較した場合、やはりグレードの高いフッ素や無機よりは耐久性が短いです。
その分価格も抑えることができるので、コスパがよいととらえるか、あんまり耐久性はよくないからデメリットと感じる方もいらっしゃるでしょう。
性能の良い塗料を使っても、正しい工程で塗装を行わなければ、高耐久の塗装にはなりません。
選ぶ塗料も大切ですが、それをきちんと使いこなす職人に塗装をしてもらうということも重要なポイントです。
シリコン塗料を使う場所のおすすめは?
シリコン塗料は、耐久性が高く、外壁など紫外線によく当たる場所でも十分に力を発揮します。
シリコン塗料を使うのにオススメなのはやはり「外壁」です。
フッ素や無機に比べると確かに耐久性は落ちますが、約10年ほど持ち、比較的リーズナブルな塗料でコスパもよいです。
また、汚れが付きにくく、垂直である外壁では雨水が洗い流してくれるので、汚れが目立ちにくくなっています。ツヤ加減も選べるメーカーが多いので、お好み合わせてカラーや雰囲気を変えることができます。
雨戸や樋などの付帯部にも使える塗料なので、外壁と同じくシリコン塗料を選べば、10年に一度というメンテナンスサイクルも作りやすくなります。
シリコン塗料を選ぶときの注意点
シリコン塗料と一口に言っても、その含有量はメーカーや商品によってバラバラです。
一般的に、シリコンの含有量が多い方が性能は高いのですが、アクリル樹脂も含むシリコン塗料(アクリルシリコン塗料ともいう)をシリコン塗料とうたっている商品もあります。
アクリルのほうが含有量が多ければ、名前にシリコン塗料とついていてもアクリル塗料の耐久性に近いものになっている可能性が高いので、思っていたより持たないということもあります。
シリコン塗料にもいろいろ種類があるので、選ぶ際は専門業者に相談をして決めることをオススメします。
 










