ラジカル塗料とは?高耐久の仕組みや特徴を解説 l塗り達
2023年10月28日 公開
この記事では、ラジカル塗料について解説しています。
ラジカル塗料とは、塗膜の劣化を誘発する因子(=ラジカル)をできるだけ発生させないようにする性能がある塗料をいいます。
エスケー化研のプレミアムシリコンや、日本ペイントのパーフェクトトップが有名です。
ラジカルとは
塗膜は紫外線や雨などにより劣化します。
塗料には色を付けるために「顔料」が含まれています。この顔料は、酸素や雨、紫外線と化学反応を起こすと劣化因子を発生させます。この劣化因子をラジカルと言います。

(出典:エスケー化研 プレミアムシリコンカタログ)
ラジカルが発生すると
・色褪せ
 ・はがれ
 等が起こります。
ラジカル塗料は、「ラジカルの発生を制御する塗料」なのです。
ラジカル塗料の特徴
ラジカル塗料は、劣化因子であるラジカルの発生を抑えるため、高耐久であることが特徴です。
例えば、エスケー化研のプレミアムシリコンは、おなじシリコン塗料の水性セラミシリコンに比べると高性能です。

水性セラミシリコン:対候年数 8~10年
プレミアムシリコン:対候年数 10~12年 より汚れに強く、高耐久
(ラジカル塗料)
また、シリコン塗料よりも高耐久な塗料としては、フッ素塗料や無機塗料などがあります。
シリコン塗料とは成分により分類が違う塗料で、シリコン塗料より高耐久でかつお値段も高めです。
ラジカル塗料は、シリコン塗料に特殊な成分を混ぜることで作られるため、塗料の種類ではなく塗料の性能による分類名といえるでしょう。
高耐久でリーズナブルなため、コスパの良い塗料です。
ラジカル塗料のしくみ
ラジカル塗料には
・高耐候酸化チタン
 ・光安定剤
の2つの成分が含まれます。
高対候酸化チタンは、ラジカルを発生させる「酸化チタン」の抑制する働きがあります。
そして、光安定剤は発生してしまったラジカルを発散させることを抑える働きがあるのです。
永久的に劣化させないようにする塗料は現在のところ存在しませんが、ラジカル塗料は劣化因子の発生を抑制し、塗膜を長持ちさせる効果が認められています。
コスパがよく、メンテナンス計画が立てやすいラジカル塗料は、外壁塗装におススメです。
 
 








