屋根の雪止めとは?役割や取り付けについて解説
2023年1月7日 公開
毎日寒い日が続きますね。
さて皆様はご自宅の屋根に雪止めがついていますか?

雪止めは、屋根に積もった雪が一気に落ちてこないようにするために設置する金具です。写真のようなL字のものから楕円形のものなどいろいろあります。
今回は、屋根の雪止めについて解説していきます。
雪止めとは
雪止めは、屋根に設置し積もった雪が落ちてこないようにうするための金具です。
落ちてこないようにするといっても、溶けると流れてくるのですが、何センチも積もった雪が一気におちてくるのを防ぐ役割があります。
関西地方でも雪が降る都市もあり、設置している家も少なくないでしょう。しかし、まったく雪が降らない地域では設置する必要がないため、見たことがないという方もおられるかもしれません。
雪止めは絶対に設置しなくてはいけない?
実は、民法や建築基準法では、雪止めの設置は義務付けられていません。
しかし、民法第218条で、
「土地の所有者は、直接に雨水を隣地に注ぐ構造の屋根その他の工作物を設けてはならない」
とあり、直接雪止めをつけなさいと言及はしていないものの、雨水の中に雪も含まれていると考えられます。
雨水の場合は、樋を設置し直接降り注ぐことがないようにしていますので、雪止めも同じように考えることができるでしょう。

雪は見た目よりも重量があり、一気に落ちると庭木などを破壊してしまうこともあります。落雪防止の対策を行っていなかったとして訴えられるケースも考えれるため、雪が降ることが想定される地域では設置しておいた方がよいでしょう。
雪止めの素材
雪止めは金属製のものが大半です。
亜鉛メッキやステンレス、アルミなどあり、耐久性にも違いがあります。
雪止めの設置方法
雪止めは屋根の表面にボルトで固定します。
このときねじを締めすぎると屋根材が割れてしまうことがあるため注意が必要です。
雪止めの劣化
ステンレスなど金属特有の光沢は、劣化によって失われていきます。雪止めに美観性を求める方は少ないと思いますが、気になる場合は取り換えることもできます。
また雪やボルトの劣化によって外れてしまうこともあります。屋根の上から落ちてくることも考えられるため、屋根のメンテナンスの際に点検してもらいましょう。
屋根塗装や屋根工事の際に雪止めはどうする?
屋根塗装の際は、雪止めを塗装しないことが多いでしょう。
なぜなら塗料で雪止めと屋根がくっついてしまい水切れが悪くなることがあるからです。
屋根や雪止めの劣化が激しい場合は、すべて取り払い塗装後に新しいものに取り換えましょう。












