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屋根塗装には水性?油性?特徴や選び方を解説 l塗り達

2024年2月1日 公開

屋根塗装の時に、

「油性塗料がいいですよ」

「水性塗料がおすすめです」

と塗料について説明された方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、油性塗料と水性塗料の違いや、どちらがよいのか?といったことはなかなかわかりにくいですよね。

そこで今回は、油性塗料と水性塗料の特徴や、選び方について屋根塗装の場合を例に解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

塗料の選び方

外壁や屋根の塗装を行う際に、気になってしまうのは仕上がりの色かもしれません。

しかし、重要なことは下地に合った塗料を選ぶということです。

下地に合わない塗料を使って塗装を行っても、施工不良や耐久性が思ったより短いといったことになりかねません。

色に関しては、基本的にどんな塗料を選んでも調色は可能なので特定の塗料でしかこの色にできない!ということはほとんどないといっていいでしょう。そのため、まずは塗料の種類を決め、そのあと色決めを行う流れになります。

油性塗料と水性塗料 特徴と違い

塗料にはたくさんの種類があります。そして塗料の種類を分けるときは

・成分で分ける方法(シリコン塗料・フッ素塗料・無機塗料・・・など)

・油性か水性か(希釈剤の種類で分ける)

・一液性か二液性か(缶を開けてすぐ使えるタイプと、2缶の塗料を混ぜて使うタイプ)

などいくつかの分け方があります。

油性塗料・水性塗料と分けるときは、希釈剤(塗料の原液を薄めるもの)が、

  • 溶剤:油性塗料
  • 水 :水性塗料

で分けています。

油性塗料と水性塗料それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。下記で詳しく解説します。

油性塗料

油性塗料は、溶剤(シンナー)で薄めて使用します。そのため、溶剤の臭いがきついという特徴があります。

<メリット>

・比較的耐久性が高い

<デメリット>

・溶剤の臭いがきつい

水性塗料

水性塗料は希釈の際に水道水を使います。そのためにおいが少なく環境にやさしい塗料といわれます。

<メリット>

・においが少なく、小さいお子様やペットがいても安心して使える

<デメリット>

・油性塗料に比べると耐久性はやや落ちる

 

油性と水性のにおいや持ちの違いは、文房具のペンを想像していただくとわかりやすいかもしれません。

水性ペンは紙に書くことは容易ですが、つるつるした面などに書くときはよりおちにくい油性ペンを選びますよね。

塗料も同じで、下地によっては水性塗料で大丈夫という場合と、油性塗料を使った方がいいという場合があります。

屋根塗装にはどちらがむいている?

屋根塗装にはどちらが向いているのか?という問題の答えは、「お客様が屋根塗装に何を重視したいか?」によって異なります。

塗膜は経年劣化によって10年~15年くらいで塗り替えが必要になります。

初めて塗装を行う場合は、外壁と屋根をセットでされる方が多いと思いますが、実は建ててから同じ時間しかたっていないのに、外壁に比べると屋根の劣化は進行が速いのです。

屋根は空に向かって面で紫外線を受け取っているので、その分劣化の進行が速いといわれます。

そのため外壁と同じタイミングで同じくらいもつ塗料を使っても、次回の塗装時に外壁は大丈夫でも屋根はかなり傷んでいる・・・といったケースもあるのです。

長持ちさせたい→油性塗料がおすすめ

屋根塗装と外壁塗装を別々に行うとなると、足場も2回組まなくてはならずメンテナンス計画が立てづらくなってしまいます。

そのため外壁と屋根の劣化速度に違いを考えると、屋根は外壁よりも対候性のたかい塗料を選ぶというお客様もおられます。

長持ちさせたいなら、水性塗料より油性塗料がおすすめです。

においが少ないものがいい→水性塗料がおすすめ

塗装工事中は、在宅可能ですがいつもと違う音やにおいが気になる、具合が悪くなるという方もおられます。

音に関しては、どうしてもなくすことができないものがありますが、においは水性塗料を選ぶことで軽減できます。

在宅するご家族に配慮し、においが少ない塗料がよいなら水性塗料をおすすめします。

塗料で迷われたら・・・塗り達にご相談ください!

油性塗料と水性塗料について解説しました。

どちらにもメリット・デメリットがあるので我が家はどっちがいいかわからない!

そんな時な塗り達にご相談ください!

屋根の劣化状態や素材によっても合う合わないがあるので、塗装のプロである我々にどんな些細なことでもご相談ください♪