弾性塗料とは?特徴や使用する効果やメリットを解説
2025年3月12日 公開
弾性塗料(だんせいとりょう)って聞いたことありますか?
弾性塗料は弾力性のある塗料という意味で、塗料の性能を示す呼び方です。
シリコン・フッ素など塗料のグレードとはまた別の分類方法なので、見積時に勧められたけどいったいどんな塗料なの?と疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
本記事では外壁塗装工事で使用する弾性塗料について、特徴や使用するメリット・効果を解説します。
弾性塗料の特徴
弾性塗料には次のような特徴があります。
伸縮性があり、ひび割れに追従する
弾性塗料は硬化して塗膜になった後も伸縮性がありひび割れに追従します。
下地にひび割れが発生しても表面の塗膜まで一緒に割れてしまうことなく、ひび割れて下地の幅が大きくなった分塗膜が伸びて表面化しにくいのです。
そのため、ひび割れが起きやすいモルタル外壁の塗り替えや補修に最適な塗料としてよく使われています。
弾性塗料を使用するメリット
弾性り塗料を使うメリットは次の通りです。
ひび割れが表面化しにくいため、隙間からの雨漏りを防げる
外壁に生じるひび割れは、その隙間から雨漏りが起こってしまう点が大変やっかいです。
しかし、元々水分が多いモルタル外壁は、経年劣化で外壁の中の水分が抜けひび割れが発生しやすくなっています。
外壁に生じるひび割れを大きくしないように弾性塗料を使うことによって、雨漏りのリスクを低下させることができます。
外壁の割れや欠落を防ぐ
ひび割れが進行すると、外壁が欠けたり割れが起きたりします。
欠落してしまうと左官工事などで補修が必要になりますが、ひび割れの進行を抑える弾性塗料を使うことによって大きな損傷にならずに済む効果が期待できます。
弾性塗料を使用する際の注意点
弾性塗料はモルタル専用の塗料ではありませんが、サイディングに使用する場合には注意が必要です。
サイディングはモルタルよりも熱をため込みやすく外壁が熱くなりがちです。そんなサイディングに弾性塗料を塗ってしまうと熱で塗膜が柔らかくなり、膨れやはがれの原因になることがあります。
サイディングがかなり劣化し、雨を吸い込んでいるような場合、蒸発しようとする水分が塗膜を押しあげてしまう可能性が考えられるからです。
サイディングの弾性塗料を使用してはいけないというわけではありませんが、施工する場合は外壁が水を吸い込んでいないかを慎重に見極める必要があります。
弾性塗料をうまく使って、外壁を長持ちさせましょう!
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