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外壁塗装で心配される健康被害について 原因や対処法を解説

2025年5月1日 公開

 

外壁塗装工事で使う塗料には、においのきついものがあります。

工事が終われば自然とにおいはなくなりますが、工事中のにおいで気分が悪くなったりする人もおられます。

今回は塗装工事で懸念される健康被害について、原因や対処法をお話しします。

外壁塗装工事で心配な健康被害と原因

外壁塗装工事で健康被害が心配される原因の1つが、塗料のにおいです。

塗料の成分は、色を付ける顔料と、樹脂、それに液体にして塗装するための「溶剤」と呼ばれるものから構成されています。

溶剤は水を使うもの(水性塗料)とシンナー(油性塗料)を使うものに大別されます。

このうちにおいがきついものがシンナーを使って希釈する「油性塗料」です。

シンナーのにおいは普段仕事で慣れているはずの職人でさえ、長時間嗅ぎ続けると気分が悪くなってしまいます。

気分が悪くなるばかりか、

  • 頭痛
  • 鼻づまり
  • 目や皮膚への刺激
  • 呼吸器障害

等を引き起こすこともあります。

またぜんそくなど、元々持っている持病の症状が悪化するなどの事例もあります。

外壁塗装工事での健康被害の対処法

溶剤のにおいがきつい油性塗料での健康被害の対処法として、「水性塗料」の使用があげられます。

一昔前は水性塗料よりも油性塗料のほうが性能がよかったため、外壁など劣化が激しい場所では耐久性の高い油性塗料を使うのが一般的でした。

しかし最近は油性塗料とほとんど性能が変わらない耐久性の高い水性塗料も各メーカーから発売されています。

持病の悪化や健康被害が心配な方は、水性塗料の使用を検討される方法がまず1つです。

その他、

  • 工事中は別の場所で過ごす
  • 換気せず室内でもマスクで過ごす

などできるだけ塗料のにおいを吸い込まないようにする方法があります。

実際にぜんそくの方で工事中はウィークリーや実家で過ごす方もおられます。

別の場所で過ごすことが難しい場合は、工事中は外の空気を入れないようにしマスクで口や鼻からの吸い込みを抑える方法を試してみましょう。

においの原因となる塗料は外壁塗装工事には欠かせないものですが、できるだけ影響が少なくなるように工夫することはできます。工事のついてのご心配事や不明点はどんなことでもご相談ください。