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スレート屋根の塗装で必要な縁切りの方法とは?

2025年5月8日 公開

 

スレート屋根の塗装で必要な作業の1つに縁切りがあります。

縁切りを行うことで雨水の排水をスムーズにし、雨漏りからお家を守ります。

今回は屋根塗装で行う縁切りの方法について解説します。

2つの縁切り方法

屋根塗装で行う縁切り方法には次の2つがあります。

塗装後にカッターで塗膜を切る

縁切り

塗装によってくっついたスレートの隙間を再び確保するため、塗膜をカッターで切る方法です。

  • 塗膜が完全に乾いてから作業を行う必要がある
  • 一枚一枚手作業で塗膜を切っていかなければいけないの時間がかかる
  • せっかくきれいに塗った塗膜に傷をつけることになってしまう

など手間と時間がかかるうえにデメリットもある方法です。

一昔前まではこの縁切り方法が主流でした。

タスペーサーを挿入する

もう1つはタスペーサーを使う方法です。

タスペーサーはスレート屋根の隙間に挿入することで塗膜でくっついてしまうことを防ぐことができる優れものです。

下塗り後に挿入し、中塗り・上塗り後に塗膜を切る作業は必要ありません。

カッターできる方法よりも時短でき、きれいに塗った塗膜を傷つけることもないので、現在はこちらの方法が主流です。

屋根工事で縁切りが必要ないケース

屋根工事で縁切りが必要ないケースもあります。

  • 金属屋根や日本瓦などスレート屋根以外の塗装工事
  • スレート屋根でも勾配が6寸以上ある場合

タスペーサーはただ差し込んでいるだけなので、急こう配の屋根ではタスペーサーが落ちてきてしまいます。このような場合はカッターによる縁切り方法で対応します。

日本瓦や金属屋根ではスレートのように塗膜で水の通り道が確保されないということがないため、タスペーサーや縁切りが必要ありません。

見積にタスペーサーがない場合は確認しましょう

スレート屋根の塗装で必要な縁切り方法について解説しました。

現在はタスペーサーが主流ではあるものの、屋根の状態によってはカッターによる縁切りで対応するケースもあるため、タスペーサーと書いていない施工店が×というわけではありません。

いずれかの方法で雨の通り道を確保できればよいので、見積書に記載がない場合は担当者に確認してみましょう。