寒い季節の外壁塗装はできる?施工の注意点を解説!
2025年10月22日 公開
そろそろ11月が近づき、朝晩にヒヤッとした空気を感じることも増えてきました。
寒い季節の外壁塗装について、「冬は工事しない方がいいって聞いた」「工事はできないんでしょ?」といったお問い合わせをいただくことがあります。
外壁塗装工事には工事ができる条件などが決まっています。今回は寒い季節の外壁塗装工事について解説します。
寒い季節の外壁塗装工事は気温5度以上が必要
外壁塗装工事の施工には、気温5度以上が必要です。
塗装工事では、液体状の塗料を使って塗装を行います。塗料は乾燥する過程で下地に密着し耐久性を発揮しますので、乾燥のためにはある程度の外気温が必要になるのです。
国土交通省の公共建築工事標準仕様書では、安全や品質確保のための施工の条件や基準を定めており、その中に塗装工事に関する記載もあります。
国土交通省 公共建築工事標準仕様書 より抜粋
18.1.6 施工管理
(1) 気温が5℃以下、湿度が 85%以上、結露等で塗料の乾燥に不適当な場合は、塗装を行わない。
ただし、採暖、換気等を適切に行う場合は、この限りでない。
(2) 外部の塗装は、降雨のおそれのある場合又は強風時は、原則として、行わない。
一般の戸建て住宅は公共建築には該当しませんが、塗装工事を行う場合は上記の施工条件を守って作業するのが基本となっています。
抜粋にあるように、
- 気温5度以下
- 湿度85%以上
- 結露
- 降雨
の場合は、塗料の乾燥に影響が出るため工事を行いません
冬の場合、気温のほかに湿度や結露などにも注意を払っておく必要がありますが、天気が良く気温も5度以上あれば寒い季節でも外壁塗装工事は可能です。
また冬でも夏でも、雨が降っているときや雨の直後で湿度が高いときなども、工事を行いません。
寒い季節にかぎらず、工期が天候に左右される
外壁塗装工事は屋外に工事のため、気温や天候に影響を受けやすい工事です。
そのため、天候によっては工期が大幅に伸びてしまうケースがあることを知っておきましょう。
京都や京都近郊でも寒い季節は氷点下を下回る日が続いたり、結露が発生する期間が長く続くことがあります。
施工品質を守るために、塗料の乾燥に影響がでる天候の場合は作業ができないため、寒い季節の工事は地域により工期が伸びることを考慮して工事の計画を入れましょう。