屋根塗装における「縁切り」の必要性とは?放置のリスクと対処法を解説
2026年3月19日 公開
屋根塗装の工程の1つ「縁切り(えんきり)」という作業をご存知ですか?
スレート屋根などの塗装では必須でありながら見落とされがちな作業ですが、縁切りをしないまま仕上げてしまうと、雨漏りなど深刻なトラブルを引き起こすこともあります。

この記事では、屋根塗装における縁切りの役割や必要性、そして近年主流となっている「タスペーサー」の活用についてもご紹介します。
縁切りとは?
縁切りとは、スレート屋根(カラーベスト)の重なり部分が塗膜で隙間がふさがることを解消する作業です。
塗装を行うと、スレート同士が塗料でくっついてしまい、本来あるはずの水の逃げ道が塞がれてしまうことがあります。
水の通り道がなくなってしまうと毛細管現象などによって雨水が内部に溜まり、雨漏りや内部腐食の原因になる可能性があるのです。
縁切りをしないと起こるトラブル
縁切りを怠ると、以下のようなリスクがあります。
屋根材の下に水が溜まる(雨漏りの原因)
水の逃げ道が塞がってしまうと、雨水が抜けず、野地板などの下地を傷める原因になります。屋根材の反りや破損
湿気がこもることで屋根材が変形し、長期的に見ると耐久性が大きく損なわれる可能性があります。塗装の早期劣化
内部の水分が抜けないことで、塗膜のふくれや剥がれといった問題も発生しやすくなります。
縁切り作業はいつ・どうやって行う?
縁切りは屋根塗装の上塗りが乾燥した後、つまり塗装工事の完成後に、屋根材の重なり部分にヘラやカッターを差し込んで隙間を開けるという方法で行われてきました。
ただし、従来の縁切りは手作業のため、
時間と手間がかかる
屋根材を傷つけるリスクがある
塗装したばかりの表面を再び触るため、見た目に影響する場合がある
といったデメリットもありました。

現在に主流はタスペーサー:スマートに縁切りを行う
近年では、「タスペーサー」と呼ばれる専用部材を使った縁切り方法が主流になってきています。
これは、屋根材の重なりにあらかじめタスペーサーを差し込むことで、適切な隙間を確保しながら塗装ができるというものです。
タスペーサーを使用することで、
屋根材を傷つけずに済む
見た目も美しく仕上がる
時間やコストの面でも効率的
といった多くのメリットがあります。
▶関連記事:タスペーサーの詳しい特徴や使い方については、下記の記事もあわせてご覧ください。
屋根塗装の縁切りにはタスペーサーが必須?特徴や使用目的を解説
縁切りが不要なケースもある?
すべての屋根で縁切りが必要というわけではありません。
例えば、
縁切り不要な金属屋根
スレートでも十分に勾配が取られており、雨水の排水がスムーズな場合
吹き替えやカバー工法で、屋根自体が新しくなる場合
などは、縁切りの対象外となることもあります。
しかし、スレート屋根で、塗装による再生を行う場合は縁切りは必須と考えておきましょう。
屋根塗装では縁切りの有無を確認しよう
外壁や屋根の塗装工事では、見た目ばかりが注目されがちですが、屋根の縁切りのような細かな工程が仕上がりの品質と耐久性を左右します。
特にスレート屋根の塗装では、「縁切りをしているかどうか」が雨漏りを防ぐ大きなポイントとなります。
業者に依頼する際は、縁切りの有無や方法(タスペーサー使用の有無)について、事前に確認しておくと安心です。
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