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色で異なる屋根の耐久性 決めるポイントとは? l塗り達

2023年6月11日 公開

現在、屋根の主流となっている化粧スレートは、表面の塗膜が劣化してくるため塗装によるメンテナンスが必要です。

塗装によるメンテナンスを行う場合、耐久年数は使用する塗料のグレードによって決まりますが、同じグレードでも使う色によって耐久性に差があることがあります。

本日の記事では、色と屋根の耐久性について解説していきます。

屋根塗装をお考えの方は色決めの参考になさってください。

 

塗料のグレードと耐久性

塗料のグレードとは、成分によって分けられ一般的に耐久年数の長さが長いほどグレードが高いといわれます。

屋根の塗装に使う塗料とそれぞれの耐久性は下記のとおりです。
・アクリル 3年~8年
・シリコン 8年~10年
・フッ素  10年~13年
・無機   15年

この中であれば、無機塗料が一番耐久性が高くグレードが高い塗料ということになります。

これらに、遮熱効果があるものなど性能が追加された塗料が存在します。

色による耐久性の違い

基本的に、そのグレードの中であれば同じような耐久性がありますが、使用する色によって多少違いがあります。

屋根の劣化症状といえば、色褪せやチョーキングなどがありますが、これらの劣化症状が起こる原因は塗料の中の顔料つまり色を付けている成分が紫外線の影響で分解されてしまうことにあります。

顔料によって紫外線への耐久性が違うので、色による違いがあるというわけです。

基本的に、赤や黄色といった原色系の色は色褪せしやすく、黒や青は退色しにくい傾向にあります。

 

耐久性と遮熱性

色による違いは、耐久性のほかにもう1つあります。

それが遮熱性です。

太陽がギラギラの下で、白い服を着ている場合と黒い服を着ている場合の体感温度の差をイメージしてみましょう。

黒い服のほうが熱を吸収しやすく、より暑く感じるという経験がある方も多いのではないでしょうか?

これは単純に感じるだけの問題ではなく、実際に暗色のほうが熱を吸収しやすいのです。

逆に白は、黒に比べると熱を反射しやすい(=遮熱性が高い)といえます。

 

そのため、色褪せが少ない黒や青を選ぶと、熱を吸収しやすく遮熱性は低いということになるのです。

 

遮熱効果のある塗料

グレードの項でもあったように、成分+性能として遮熱効果のある塗料が存在します。

塗料

遮熱塗料は、基本的にシリコンやフッ素などグレードによる耐久性の違いが反映されますが、

色によって遮熱効果が異なるため、たとえば黒よりもグレーなどを選んだ方が遮熱効果をより発揮することができます。

▼遮熱塗料ついてはこちらもご覧ください

色決めは仕上がりも考慮しましょう

ここまでグレードや色による耐久性の違いについてお話してきました。

しかし、どんなに性能がいいですよと言われても、気にいらない色に塗り替えるのは不本意ですよね。

屋根の塗装はシリコンでもおよそ10年持ちますので、その間ずっと嫌な色のまま過ごすことになってしまいます。

屋根の色決めは、最終的にはお客様のご希望で選べます。

耐久性や色による違いがあることを理解した上で、

「それでもこの色がいい!」と納得してきめるのと、

せっかく高い塗料を選んだのに、この色にしたからもちがよくなかった~」と後悔するのは全然違いますよね。

 

色決めに悩んだら、ぜひ塗装のプロ集団塗り達へご相談ください!

お客様のご希望をお伺いした上で、最適なご提案、メリットとデメリットを隠さずにお話いたします。
お問い合わせはこちらから

 

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