棟板金とは?劣化症状や屋根工事での補修方法について l塗り達
2024年3月6日 公開
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棟板金は、屋根の一番てっぺんや四隅取り付けられている部材のことで、屋根材の隙間をカバーして雨水が入ることを防ぐ役割があります。
屋根塗装では、棟板金のメンテナンスも一緒に行います。この記事では、棟板金について劣化症状や補修方法を解説していきます。
棟板金の役割
棟板金は、主にスレート(カラーベスト)や金属屋根で使われている板金のことで、屋根材と屋根材が合わさる接合部分を覆っている部材です。
この写真では、屋根の一番高い部分と四隅に伸びている対曲線部分の色が濃くなっている部分が棟板金が取り付けられているところです。
屋根材はスレートや金属屋根などはまっすぐな板のような形状なので、接合部分はどうしても隙間が空いてしまいます。
隙間をそのままにしておくと雨漏りする原因になってしまうため、隙間の上から板金をかぶせて水が入るのを防ぐのです。
板金という名前がついているように、金属製であることが多く、スレートの場合はスレート部分と金属部分の両方にメンテナンスが必要になります。
棟板金の劣化症状
棟板金でも塗膜が劣化すると、金属と空気と水分が触れ合ってさびが発生します。
さびをそのままにしておくと、板金に穴が開いたりボロボロになってしまうので、屋根塗装の際に一緒に塗装を行います。
また、台風などの強風で棟板金が飛ばされてしまうこともあります。
この写真は袖板金の部分がなくなっていますが、棟板金も強い風で飛ばされることがあります。
棟板金がなくなってしまうと隙間があらわれ雨が侵入する経路を作ってしまうことになるため、板金が飛ばされてなくなった場合は、早急に補修が必要です。
棟板金のメンテナンス
棟板金のメンテナンスは下記の工程で行います。
塗装の場合
1.下地処理(ケレン)
板金部分は古い塗膜やさびを落とす下地処理(ケレン)を行います。金たわしやサンドぺーパーなどを使って手作業で磨いていきます。
2.錆止め塗装
板金部分にさび止めを塗装します。下塗り工程でさび止めを使って錆の発生を抑制します。
スレート部分には下塗り材を使います。
3.中塗り・上塗り
板金部分に上塗り材を塗装します。屋根材の部分と同じ塗料を使います。中塗り・上塗りと2回重ね、下塗り合わせて合計3回塗装しています。
板金が破損している・飛ばされてない場合
棟板金や袖板金など、板金部分が風で飛ばされたり破損している場合は新しく設置します。
また屋根の葺き替えやカバー工法の場合も新設します。
棟板金に換気のための穴が開いていることがあります。これは屋根裏の湿気を逃がすために棟換気を行っているためです。
棟板金の耐久性は10年~15年
棟板金は、屋根の劣化に伴ってメンテナンスが必要になります。およそ15年で交換が必要になる劣化状態になるといわれているため定期的に屋根の点検を行いましょう。
また下からの強風に弱いため、台風シーズン前には屋根の点検を行いましょう!
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