屋根塗装の剥がれの原因は劣化だけではありません!施工で大切なこととは? l塗り達
2024年5月19日 公開
屋根塗装は、劣化によってはがれてくることがあります。
塗料の耐久年数にもよりますが、およそ10年くらいで塗り替えが必要です。

しかし、この耐久年数を待たずに施工後1~2年ではがれてくることがあります。
本記事では、塗膜のはがれの原因について、劣化症状のほか考えられることをまとめています。
塗装工事において重要なことを解説していますので、参考になさってください。
屋根塗装がはがれてくる原因
屋根塗装がはがれてくる原因には、経年劣化のほかに次のようなことが考えられます。
①乾燥期間が足りなかった
塗料は缶に入っている状態では粘度の高い液体です。
これを刷毛やローラーで屋根に塗り、乾燥させることで密着します。
剥がれが起こる原因の一つは、この乾燥が十分でなかったことがあげられます。

乾燥が十分でなく密着していない状態で次の工程に移ると、見た目はキレイに仕上がっても下地にくっついていない状態なので、数年でぺりぺりとはがれてきてしまうのです。
②下地に合わない塗料を使用した
使用した塗料が下地に合っていなかった場合も剥がれの原因になります。
③塗料が十分に混ざっていなかった
塗料は缶に入った状態で封を開け、そのままし与できるわけではありません。
水または溶剤で希釈して使用します。

このとき撹拌が十分でないと塗料が十分な性能を発揮できず、はがれてくることがあります。
④雨の日に塗装した
雨の日は基本的に塗装工事は行えません。
なぜなら屋根の表面に付着した水分の上から塗装を行うと、はがれの原因になるからです。
前述の「乾燥が不十分だった」と同じ理由ですが、湿気があると下地から水分が上がってきて塗膜を押しあげてきます。
剥がれのほか、膨れの原因にもなります。

その他:塗装できない瓦だった
ここまで塗装工事から1~2年ではがれてくるケースについて解説しました。
しかし、中には塗装直後から瓦自体がめくれてくるケースもあります。
それが、「塗装できない屋根材(スレート)」です。

スレート屋根は一昔前までアスベストが含まれていました。
しかし人体に害があることが問題になり、アスベストを含む建材は製造中止になりました。
アスベストは建材としては大変優秀で、含まれていると耐久性が高いことが知られています。
アスベストが使用禁止になった直後に作られたスレートは「塗料にもろい」という性質がありました。
もちろんそのころお家を建てた人は、そんなことになるとは夢にも思っていないでしょう。
しかしメンテナンスで塗装をするという時期になって、塗料に弱く塗るとはがれてくることが判明し、塗装ができなくなったスレートがいくつか存在します。
塗装できない屋根材についてはこちらの記事もご覧ください。
屋根塗装で大切なこと
屋根塗装で施工不良による剥がれを起こさないために需要なことは次の4つです。
①希釈を十分に行う
②しっかり乾燥させる
③雨の日には塗装しない
④塗装直後から捲れてくる屋根材はそれ以上塗装せず、別のメンテナンス方法を考える

塗料の性質や塗装工事の施工手順を十分に理解し、現場で実践することが何より大切です。
またそのような施工店を選ぶことはお客様にとって重要なことです。
施工不良にならないために、塗装に対する知識とプロ意識を持った専門業者にぜひお任せください。









