外壁塗装で養生しないとどうなる?リスクやデメリットについて l塗り達
2024年12月31日 公開
外壁塗装工事では、作業前の工程として養生が必ずあります。
養生をしていると、仕上がりが美しい、塗料が飛散しない というメリットがあります。
およそ1~2日かけ、工事を行う場所の養生を行いますが、仕上がりや美しさは求めない!という場合、養生なしでも工事は可能でしょうか?
今回は、外壁塗装の養生の重要性、養生なしで塗装工事を行うリスクやデメリットについて解説します。
目次
外壁塗装工事での養生について
外壁塗装工事での養生は、塗料の飛散を防ぎ、仕上がりを美しくする役割があります。
養生をする場所
外壁塗装工事で養生を行う場所は、
- 窓・玄関などのサッシ廻り
 - エアコンの室外機など機械類
 - 車や自転車など(移動できない場合)
 - 通路
 - 花壇や植木
 
等があります。
塗料が飛散したらいけない場所には必ず養生を行います。
また外壁の色や塗料と異なる塗料を使う場所にも養生を行い塗り分けします。
養生に使う道具
外壁塗装の養生では、マスカと呼ばれるビニールにテープがついているモノを使います。

あらかじめテープがついているので、大きな面でも抑えながら1人で養生することができます。

車には専用のカバーを、人の出入りがある通路や階段などはノンスリップマスカーという滑りにくい素材のシートを使います。

外壁塗装工事で養生を行うメリット
外壁塗装工事で養生を行うメリットには次のようなものがあります。
塗料の飛散を防ぐことができる
塗料は気を付けていても飛んでしまったり、風に乗って運ばれてしまうことがあります。
養生をすることで、無駄な飛散を防ぐことができます。
飛散した塗料は後から落とす必要がありますが、中にはきれいに落ちにくいものもあります。
養生をしていることで飛散リスクを回避することができるのです。
塗らない場所に塗料を付ける心配がない
例えば外壁を塗っているとき、外壁についている窓はガラスなので塗りません。
また雨戸や幕板、樋といった付帯部は、外壁とは異なる塗料を使って仕上げることが多いでしょう。

そんなときにガラスにつかないように慎重に作業したり、幕板を塗らないようにしたりというのは、塗装工事を行いながらですととても神経を使いますし、作業効率も落ちます。
塗らない場所には養生をしておくことで誤って塗ってしまうリスクや、塗料が付着してしまう心配をすることなく、塗装に専念できます。
塗り分けなどが美しく仕上がる
- 幕板を境に1階部分と2階部分で塗り分ける
 - 外壁と屋根の取り合い部分を仕上げる
 
そのような細かい作業を行うときも養生が役に立ちます。

ローラーや刷毛で細かい部分を仕上げますが、どうしても線を引いたような塗り分けは手作業では難しいもの。
マスキングテープなどを使い、きれいに塗り分けを行う職人技を発揮できるのも養生を行うメリットです。
外壁塗装工事で養生をしない場合のデメリット・リスク
外壁塗装工事でもし養生を行わなかったら、考えられるデメリットやリスクは次の通りです。
仕上がりが美しくない
- 外壁塗装工事でせっかくお気に入りに色を決めて塗ってもらったのに、全然違う場所の色が飛び散ってしまう
 - ガラスや室外機に塗料がべったりついている
 
など外壁がいくらキレイになっても納得できない仕上がりになってしまう点は大きなデメリットです。
すべてを美しく仕上げてこその外壁塗装工事なので、養生は絶対に欠かせません。
近隣など他人の持ち物を汚す恐れがある
- 高圧洗浄の水が隣の家の洗濯物を濡らした
 - 2階で塗装していた塗料が風に乗ってお隣の車に付着した
 - 立派な植木に塗料が飛散した
 
外壁塗装工事のトラブルの中でも近隣住宅への塗料や水の飛散はよくあるケースです。
これらの中には養生をしていれば防げた事故もあります。
外壁塗装工事はいつもと違う音やにおいがあり、少なからず近所のお家にも影響があります。
ご自身の敷地内だけではなく近隣住宅への配慮も忘れてはいけません。
塗料がきれいに落ちないものに飛散するリスクがある
どんなものに塗料が飛散してもそれをきれいに取り除く作業は大変ですが、植木や自動車など、塗料が飛んでしまうとなかなか落としにくいものがあります。
ご自身のものだけではなく近隣住宅の庭木や自動車などの飛んでしまうリスクもあるので、養生は必ず必要です。
外壁塗装工事の養生は絶対必要!
外壁塗装工事の養生について重要性や行わないリスクを解説しました。
外壁塗装工事は養生を含めてすべて意味のある作業ばかりです。めんどくさいから、時間がないからと省いてしまってもいい工事にはなりません。
足場の養生や、窓などへ1つ1つ行う養生もすべては仕上がりと飛散防止のためです。
工事中は養生があることでご不便がかかりますが、ご理解いただけますと幸いです。
工事中に養生で何かお気づきのことがあれば、遠慮なくご連絡ください。
 












