日本瓦は塗装が不要?その理由やメンテナンス方法とは
2024年2月27日 公開
塗装が必要ない屋根を知っていますか?
日本の住宅で古くから使われてきた日本瓦は、塗装メンテナンスが要らない屋根の1つです。
今回の記事では、
「どうして塗装しなくてもいいの?」
「塗装しなくてもいいなら、メンテナンスフリーなの?」
など日本瓦に塗装が要らない理由やメンテナンス方法などの疑問にお答えしていきます。
- 日本瓦はなぜ塗装が必要ないの?
A.日本瓦は塗膜がないからです。
日本瓦は粘度を成形し焼成した屋根材で、ちょうど陶器のお茶碗などと同じ作り方をしています。
焼成する際に釉薬(ゆうやく)を塗っており、これが塗膜のような役割を果たします。
但し、塗膜は経年劣化ではがれるのに対し、釉薬はガラス質に変化するため塗膜の様にはがれてくることがありません。
そのため塗装の必要がなく、また釉薬の上からは塗装することができません。
- 塗装しなくてもいいなら、永久的に使えるの?
A.瓦自体は半永久的に耐久します。
日本瓦はその耐久性の高さから、相当昔のものがそのままの形で出土するほど。
割れない限りは半永久的に使用できると思ってよいでしょう。
但し、屋根としての機能を保つためにはしっかりと屋根に葺かれていることが重要ですので、瓦を留めている漆喰や下地が痛んできたらメンテナンスをする必要があります。
瓦のずれや割れは定期的なメンテナンスで補修し、長く使うことができます。
- 瓦のデメリットはなに?
A.重いことです。
日本瓦は耐久性の面では他の屋根材を圧倒し、大きなメリットがあります。
しかし丈夫な分重量があり、木造住宅の多い日本の家屋には負荷が大きい屋根材でもあります。
地震の際には、屋根が重いと揺れが大きかったり、お家がつぶれてしまったりと、耐震性の低さが問題になります。
日本瓦はメンテナンスすることで長く使うことができますが、長い時間お家に負荷がかかり続けていると少しの衝撃で大きな損害が出ることがあります。
最近では日本瓦のようなデザインの軽量瓦も発売されており、葺き替え工事などで屋根の軽量化をするお家も増えています。
▲ケイミュー ルーガ雅
(出典 公式サイト:ケイミュー)
日本瓦のメンテナンスも塗り達まで!
日本瓦と塗装の必要性やメンテナンス方法についてQ&Aでご紹介しました。
日本瓦は全くのメンテナンスフリーではありませんが、耐久性の高い屋根材です。
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