外壁の目地は耐久性にかかわる重要な部分です l塗り達
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外壁の目地というと、サイディングやALCのボードとボードの隙間の事を言います。
この目地には重要な役割があり、劣化をほおっておくと、外壁材や塗膜の劣化を進行させるダメージの元になりかねません。
この記事では目地の重要性と耐久性との関係について解説しています。
目地の役割
現在、日本戸建て住宅の多くは、サイディングボードなどを現場で貼り合わせる「乾式工法」で作られています。
これに対して、現場でモルタルなどを混ぜて直接塗って外壁を作っていく工法を「湿式工法」と言います。
モルタルは、現場で壁一面を塗って仕上げるため、つなぎ目のない外壁を作ることができます。
サイディングボードやALCの場合は、工場で規格の決まったパネルを作り現場に運び入れるため、一枚ものの壁ではなく複数のボードをつなぎ合わせて外壁を覆います。
そのため、ボードとボードのつなぎ目ができ、これを目地と言います。
目地の主な役割は、ボードとボードが当たってかけたり割れたりしないように隙間を保つことです。
当然ながら、隙間をそのままにしていると、雨水が入り込んでしまうためシーリング材でふさぎます。
シーリングはゴムのような性質をもっているので、例えば地震が起きて家が揺れてもボードとボードの隙間のシーリング材が緩衝材となって衝撃を吸収してくれるのです。
シーリングがあることによって、雨水の侵入を防ぎ、雨漏れや躯体の腐食を防ぎます。
目地の耐久性と外壁の劣化
シーリング材はゴムのような性質をもっているため紫外線に当たり続けることによって、切れたりはがれたり劣化を起こします。新築時に使われているシーリング材は、耐久性がおよそ10年くらいのものが多いようです。
目地のシーリングが痛んでしまうと、当然緩衝材の働きも雨水を防ぐ働きも弱まってしまい、外壁材の内側に水が回る可能性が出てきます。
内部に入り込んだ水は、逃げ道がないと内側から徐々に外壁を痛めていき、塗膜の膨れやはがれの原因となります。
目地のシーリングが劣化すると、外壁の劣化も内側から進行してしまうため、メンテナンスが必要です。
外壁塗装と一緒に目地のメンテナンスも
新築時に使えれる目地のシーリング材は、耐久性がおよそ10年です。
また外壁に使われている塗料も、よほどグレードの高いものや特殊なものを使っていない限り、シリコン塗料でおよど10年~15年ほどといわれています。
外壁のメンテナンス時には、目地のシーリングもちょうどメンテナンスの時期と思って間違いないでしょう。
場合によっては、外壁より先に目地が痛んでいることもあります。外壁塗装の際には一緒にメンテナンスをすることによって、塗装後の塗膜の持ちもよくなります。
目地のメンテナンスと外壁塗装は、セットで行うものと考えましょう。
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目地の劣化も、外壁の劣化も、どちらか一方でも見つけたら、そろそろ塗り替えの時期かもしれません。
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