屋根塗装の時期は何年目?塗装の目安や工事時期を解説
2023年6月2日 公開
外壁と同様、屋根も屋外で紫外線や雨風を受けて、経年劣化を起こします。
現在国内で主流のカラーベストや、金属瓦、モニエル瓦(洋瓦)は、塗膜が劣化するため塗装によるメンテナンスが必要です。
外壁は約10年が塗装時期の目安といわれますが、屋根はどうでしょうか?
本日は、屋根塗装の時期の目安や劣化症状について解説しています。
目次
屋根の種類と劣化症状
冒頭でも少し触れましたが、屋根材にはいろいろな種類があります。現在国内で普及している主な屋根材を紹介しながら、劣化症状やメンテナンス時期を解説していきましょう。
①日本瓦
古くから日本家屋で使われている瓦(日本瓦)は、粘土瓦で陶器と同じなので塗膜の劣化は起きず、塗装の必要がない屋根材です。
瓦自体は、割れや欠けが起きない限り半永久的に使い続けることができます。
しかし、瓦を留めている漆喰やビスなどは補修が必要なので、10年ごとなど定期的に屋根屋さんに診てもらう必要があります。
スレート(カラーベスト)
スレートは、セメントに繊維質を混ぜて板状にしたもので、その上から塗装が施されている化粧スレートと呼ばれるものが使われています。
軽量でカラーべリエーションが豊富なため、国内で広く普及している屋根材の1つです。
製造の段階で塗装が施されていますが、紫外線や雨風で塗膜が劣化し、写真のようにセメント部分がむき出しになってしまうため。このまま放置すると雨漏りしたり割れの原因になったりします。
スレート屋根の場合、メンテナンス時期の目安は、新築後およそ10年です。
経年劣化のみを考慮した場合の年数なので、台風や強風で屋根材が破損した、雨漏りしている
などの症状がある場合はもっと早めに対処する必要があります。
③金属屋根(トタンなど)
金属製の屋根もまだまだよく使われている屋根材です。
トタンや写真のような折半屋根と呼ばれる屋根は、塗膜がはがれるとさびが発生するため、さび止めをつかって新しい塗膜を付ける必要があります。
トタンの塗膜は、スレートより少し耐久性が短く、およそ7年~10年で塗装が必要だといわれます。
また、屋根材の下には防水シートが敷かれていますが、シートの耐久性が長くて30年ほどなのでそのころには屋根全体のメンテナンスが必要になってきます。
④モニエル瓦(洋風瓦)
モニエル瓦は、オーストラリアのモニエル社が発売していた洋風瓦で発売してから現在も耐久性の高さから使われている住宅が多い屋根材です。
日本瓦より軽量で、遮熱性・遮音性に優れており、デザイン性の高さが人気です。
素材は、セメントと川砂なので、塗膜がないと防水性が一切ありません。そのため、スラリー層と呼ばれる独自の塗膜を付けて屋根材を保護しています。この塗膜をきちんとメンテナンスすれば大変耐久性の高い屋根材といえます。
スラリー層が劣化してくると、防水性が失われカビやコケが発生してきます。およそ10年から15年で一度メンテナンスの必要があるでしょう。
⑤ガルバリウム鋼板
耐久性の高い金属製の屋根材として、新築住宅や、屋根の葺き替え時に使われる場合が多い屋根材です。
屋根材自体の寿命は50年ほどともいわれ、大変高い耐久性と、軽量で耐震性に優れている点が魅力です。
とはいえ、メンテナンスフリーではないため、塗装によるメンテナンスも必要です。
およそ10年~15年で一度塗り替えを検討するとよいでしょう。
⑥アスファルトシングル
アスファルトシングルは、ガラス基材にアスファルトを浸透させた屋根材で、表面に石砂を吹き付けてあります。
シート状で扱いやすく、屋根材としてはもちろん、カーブがある場所など複雑な形状にも施工しやすいためDIYがさかんなアメリカから普及し、日本でも使われている屋根材の1つです。
耐久年数は20年~30年ともいわれますが、表面に吹き付けてある石砂が取れてボロボロになってくるので、屋根材自体がダメになる前に塗装によるメンテナンスが必要です。
およそ10年ほどで塗装の剥がれが気になってくる場合もあり、早めにお手入れすれば長く使うことができます。
屋根材や耐久年数にかかわらず補修が必要な場合
耐久年数が長い屋根材であっても、次のような場合は早急にメンテナンスの必要があります。
・雨漏りしている
・カビやコケが発生している
・屋根材が割れている、一部がない など
雨漏り
雨漏りの原因は屋根材の損傷はもちろんですが、その下の防水シートや野地板がダメになっている可能性が高くなります。
防水シートはおよそ30年ほどの耐久性があるので、そのシートが破損し室内に雨が入ってきているとなると、相当なダメージが考えられます。
雨漏りは室内環境が悪くなるだけでなく、木造の場合は躯体に影響が出るため、早急にメンテナンスが必要です。
カビやコケの発生
屋根材は、塗膜に覆われ雨水をはじくようになっていますが、この塗膜が劣化すると雨がたまり屋根材が水を吸い込んだり、内部に水がたまったままになったりしてカビやコケが発生します。
そのため、カビやコケの発生は塗膜劣化が劣化しているサインと受け止め、塗装をする時期が来ていると考えた方がよいでしょう。
屋根材の割れや欠け
経年劣化で屋根座が割れることももちろんありますが、ほとんどの場合は物理的な衝撃によって損傷していることが多いです。
例えば、台風で飛んできたものが当たった、大雪の重みで割れた
等のケースが考えられます。
屋根材が割れたりかけたりしている場合、そこから二次災害で雨漏りが起こったりすることもあるので、早急に補修の手を打ちましょう。
また、経年劣化ではなく、台風や大雪などが原因の場合火災保険の適用を受けられることがあります。
損傷直後であれば、自然災害によるものと認定されやすくなるため、損傷に気づいたら早めに一度見てもらいましょう。
▼詳しくはこちらの記事もご覧ください。
屋根塗装には春が最適?
屋根を含めて、塗装に大切なことは、「塗料の乾燥」です。
屋根の場合4回塗りを行うことが基本ですが、その工程すべてしっかり乾燥させてから次の塗料を塗り重ねることが大変重要です。
塗装には、天候のほか気温の条件も重要です。
春は、雨が少なく適度の乾燥しており、あたたかくなってくるので塗装には最適の時期といえます。
住宅の塗装は、屋外のためどうしても天気の影響を受けます。
気候の良い時期に行うと、工期も予定通り進むことが多く、予定を立てやすくなるでしょう。
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屋根材によるメンテナンス時期の違いや劣化症状を解説してきました。
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