外壁塗装の目荒らしとは?目的や効果を解説
外壁塗装・屋根塗装のいろは現場ブログ用語集 2023.06.18 (Sun) 更新
2023年6月18日 公開
この記事では、目荒らしについて解説しています。
外壁塗装や屋根塗装などにおける「目荒らし」とは、塗装前に行う下地処理の1つです。
作業としてはケレン(研磨)に似ており、ケレンの一種ともいえます。
目荒らしには、目の粗い金属たわしやサンドペーパーなどが使われます。
目的
ケレンは、下地についたさびや汚れを落とすことが目的で行う下地処理ですが、
▲鉄部のケレンの様子
目荒らしは下地に細かい傷をつけて塗料が密着しやすくなるようにすることが目的で行います。
例えば、棟板金などに塗装する場合そのままでは表面がつるつるで塗料の密着はあまりよくありません。
そこであえて、表面に細かい傷をつけてザラザラにすることで密着力を高めようというのが目荒らしです。
金属面のほか、樹脂製の雨樋などに目荒らしを行う場合もあります。
効果
塗装は、塗ってから乾燥させ完全に乾かすことで硬化し、下地に密着します。
速乾性はないため、例えば垂直な竪樋などに塗装している場合、表面がつるつるであると乾燥するまでに流れてきてしまうことがあるのです。
そこで表面をざらざらにし、接地面をたくさん作ることで密着力が高まる効果があります。
乾燥するまでに流れにくくなるほか、剥離も起きにくくなるため、塗装の耐久性を左右する重要な工程であるといえるでしょう。