鼻隠しとは? 破風とは違う?その役割やメンテナンス方法を解説 l塗り達
2023年7月8日 公開
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この記事では鼻隠しについて解説しています。
鼻隠し(はなかくし)とは、雨樋がつく側の屋根に付ける部位のことで、住宅の付帯部の1つです。
破風板と同じく、屋根に付属している部分ですが、鼻隠しは地上と並行になっている部分のほうです。
鼻隠しはすべての住宅にあるものではありません。例えば陸屋根のお家など屋根そのものがなく鼻隠しがない場合もあります。
目次
鼻隠しの役割
鼻隠しには大きく分けて4つの役割があります。
①美観性
屋根材の下には野地板があり、その下に垂木と呼ばれる部分があります。
躯体から外に伸びた屋根を支える骨組みを、たくさんの木材で作っています。その先端を「鼻」といい、それを隠すように取り付けられることから「鼻隠し」と呼ばれるようになったといわれています。
鼻隠しがあることで、どの位置から屋根を見ても美しくすることができているのです。
②雨樋を付ける下地
鼻隠しは地面の平行になっており、屋根に落ちた雨水を集め、地上に流す雨樋を付ける下地の役割を担います。
③屋根を風から守る
屋根は上からの力には強くできていますが、横や下からの力に弱く、屋根の内部に風が入り込んでしまうとふわっと簡単に浮き上がってしまいます。
鼻隠しは、屋根内部に風が入り込むのを防ぎ、屋根の耐風性を高めています。
④垂木や野地板など屋根内部に雨が入るのを防ぐ
鼻隠しがないと、屋根材の隙間から雨が入り込み、垂木や野地板など木材が腐食する恐れがあります。
屋根の内部に雨が入り込むと、雨漏りの原因になったり、屋根が腐食して躯体の強度にも影響が出たりします。鼻隠しは破風板と同様に屋根への雨水の侵入を防いでいるのです。
鼻隠しの材料とメンテナンス方法
鼻隠しに使われる材料はいろいろありますが、それぞれの特徴を抑えて上手にメンテナンスを行いましょう。
木材
垂木や野地板同様、木材が使われている場合は、腐食を防ぐことが大切です。特に雨樋がついている場合は、下地の腐食で樋ごと落下の危険もあるため、定期的にメンテナンスを行います。
木材の腐食を防ぐには塗装が有効です。木材が朽ちていている場合は交換を行います。
モルタル
一昔前まで外壁はモルタルが主流でしたので、鼻隠しもモルタルが使われていることがあります。
モルタルの場合は、塗膜の劣化とひび割れに注意が必要です。いずれも劣化が進むと塗装ではメンテナンスができなくなってしまいますので、早めにお手入れして長持ちさせましょう。
ガルバリウム鋼板など金属系
ガルバリウム鋼板は軽量かつ耐久性が高く、破風板にはぴったりの材料といえるでしょう。メンテナンスまでの期間は長く、新設してから約30年くらいは持ちます。台風などの強風で飛ばされたりした場合は早急に工事が必要です。
窯業系
カラーや質感のバリエーションが豊富な窯業系も人気があり採用している住宅も多いようです。外壁と同じく塗膜が劣化するので塗装によるメンテナンスがおすすめです。
破風板と同様に防火性に優れており、きちんとメンテナンスすれば長くお家を守ってくれるでしょう。
鼻隠しのメンテナンスは塗り達まで
鼻隠しは、雨樋の下地として重要な部分です。ちょっとくらい取れてても大丈夫かとほおっておくと、屋根内部が腐食したり雨漏りの原因となるため、異変を感じたらすぐ専門業者に調査を依頼しましょう。
塗り達では、鼻隠しのメンテナンスも承っております。
付帯部の工事は、外壁や屋根など足場を組む際に一緒に行うことがおすすめです。
お家回りのメンテナンスはぜひ塗り達までご用命ください♪
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