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防水工事をする意味とは?目的や方法を紹介 l塗り達

2023年8月8日 公開

木造住宅において、一番厄介なことは、雨水が入り込んで躯体を腐らせることかもしれません。

特に、ベランダやバルコニーなどの平面は、つなぎ目が多い場所でもあり、少しでも隙間が空いているとそこから雨が侵入しやすくなっています。

そこで、水から建物を守る手段として、防水工事を行います。

木材は水に弱く、腐食すると建物の強度自体に影響が出ることもあるため、メンテナンスは欠かせません。

本記事では防水工事をする意味や、その方法などを解説します。防水工事をお考えの方は是非参考になさってください。

防水工事とは

防水工事とは、建物内部へ水が侵入するのを防ぐ工事のことを言います。

防水工事業として、建設業の許可証が必要な業種29種のうちの1つです。

防水工事を行うことによって、建物の耐久性を高めたり、美観性を保つことができます。

防水工事の種類

防水工事に、施工方法や防水層を作る材料によっていろいろな方法があります。主な工法は次の通りです。

アスファルト防水

アスファルト防水は、アスファルトを使った防水工事です。耐久性が高く防水効果も抜群です。ビルの屋上など広い面積の場所で施工されることが多い方法です。

アスファルト防水

塗膜防水

液状の防水材を塗り、現場で硬化させて防水層を作る方法です。ウレタン防水は戸建て住宅のベランダ等でもよく行われる方法です。

下地にどんな防水工事がしてあっても上から施工できる、複雑な形状でも施工しやすいなどのメリットがありますが、手作業で塗膜を均一に作るのに技量が必要になり、職人の腕によって耐久性が多少異なることがデメリットです。

防水工事

 

シート防水

あらかじめ作られた防水性のあるシートを貼り合わせて防水層を作る方法です。接着剤を使って固定する「接着工法」と、機械を使って固定する「機械固定法」があります。

シートの形状を生かした工事にするために、屋上や陸屋根など広くて四角い場所に適しています。

シール工事

シーリング材を使ったシール工事も防水工事の一つといえます。

外壁の目地や、サッシ廻りなどの隙間をシーリング材で埋めて雨水の侵入を防ぎます。

また、シート防水などで、シートの隙間と隙間を埋める際にもシーリングを使います。

 

防水工事を行う意味

防水工事は、建物に水が入り込まないようにすることが目的で行う工事です。

防水工事を行う意味は、水が侵入して起こる様々な劣化症状を予防することにあります。

具体的には、防水工事を行うことで下記のようなメリットがあります。

躯体の腐食を防ぎ、建物の強度を守る

躯体に使われている木材が水で腐食すると、建物自体の強度に影響が出ます。

見た目がきれいでも、中の材がボロボロということになれば、地震などで大きな被害が出る可能性もあります。

美観性を保つ

防水層が劣化し機能していないと、雨水がたまり美観性が損なわれるほか、カビやコケなどの発生も促してしまいます。

また防水するだけではなく、降った雨を適切に排水すことも大切です。

カビの発生を抑制する

水を吸い込み放置しているとカビが発生します。

特に壁の内側や天井などに雨漏りが発生した場合、室内がかび臭くなったり、壁紙がカビでだめになったりすることも。

室内環境を健康的に保つためにも、住宅の防水工事は欠かせません!

防水工事のご相談は塗り達まで

外壁や屋根の塗装と同様に、防水施工されているベランダやバルコニーなども紫外線で劣化します。

そのままほおっておくと、雨漏りのほか、躯体の腐食などにもつながりかねません。

メンテナンスの時期は、まとめておくと忘れにくくなります。

外壁塗装の工事のタイミングで防水工事の施工も検討してみてくださいね

 

 

アルミテープ
2025年10月15日 更新!

雨漏りはDIYで直せる?できる範囲や注意点を解説

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2025年10月10日 公開 「モルタル防水」や「防水モルタル」という言葉を聞いたことがありますか? モルタル防水と防水モルタルはとても似ている言葉ですが、指す内容は別物です。 今回はモルタル防水について、また混同されやすい防水モルタルとの違いも解説します。 目次モルタル防水は防水工事の施工方法の1つ防水モルタルとの違い防水工事のご相談は塗り達 モルタル防水は防水工事の施工方法の1つ モルタル防水とは、モルタルを使った防水工事の施工方法の1つです。 ウレタン塗膜防水や、FRP防止など、防水層を作る方法が名前に入っています。 モルタル防水は、塗膜防水の1つともいえる方法で、一昔前まではベランダなどの防水工事に使用されていました。 しかし現在では、防水性の低さから戸建て住宅やマンションなどの防水工事では施工されることがなくなりました。 階下に部屋などのない庇の上部など、一部ではまだ施工されることがありますので、もしかすると見積書などで目にする機会もあるかもしれません。 モルタル防水の特徴は、防水層がひび割れしやすいことです。そのため、一度ひびが入ってしまうと簡単に雨漏りし、耐久性においては個体差がありすぎて何年くらいともいえない施工方法となっています。 防水モルタルとの違い モルタル防水が防水工事の施工方法なのに対し、よく似た名称の「防水モルタル」とは「防水機能を付加したモルタル」建材を指す言葉です。 汎用のモルタルはセメントに水と砂を混ぜ練ったもので、「セメントモルタル」とも呼ばれます。セメントモルタルは硬化すると水を通しにくくはなりますが、完全に防水なわけではないのです。そのため防水性が必要な場所への施工には「防水モルタル」が使われます。防水モルタルを使うシーンは、たとえばモルタル外壁の補修などがあります。 防水モルタルを使って防水層を作る方法が「モルタル防水」というわけです。 防水工事のご相談は塗り達 モルタル防水や防水モルタルについて解説しました。施工場所によってはまだまだ現役で使われているモルタル防水ですが、ベランダやバルコニーにはウレタン塗膜防止やFRP防水、シート防水などの施工を行います。 防水工事は施工場所や下地の状態によって最適な施工方法が異なります。 防水工事のご相談は塗り達までお気軽にご連絡ください。  

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