屋根塗装で雨漏り?縁切りが必要な理由とは? l塗り達
2023年8月29日 公開
京都市、宇治市、八幡市の皆様こんにちは!
京都市・宇治市・八幡市の外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店塗り達です。
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ご自宅の塗り替えをお考えの方!ぜひご参考になさってください!
スレート屋根のメンテナンス方法として、塗装工事は大変有効です。
しかし、屋根塗装がきっかけで雨漏りしてしまった!ということも。
屋根塗装で雨漏りが起こる原因の1つに「縁切りをしていなかった」ということがあげられます。
今回は、屋根塗装と縁切りについて、雨漏りとの関係を含めて解説していきます。
縁切りとは
屋根塗装における縁切りとは、塗料でくっついてしまった屋根材を切り、水の通り道を確保する工程のことを言います。
縁切りが必要な理由は、スレート屋根の形状と、葺き方が大きく関係しています。
スレート屋根の葺き方と雨の通り道
スレート屋根の構造
それではスレート屋根の構造から確認しておきましょう。
スレート屋根は板状の屋根材を少しずつ重ねて葺いていきます。
屋根材の下はいきなり室内につながっているのではなく、ルーフィングシートと呼ばれる防水性のシートが敷いてあります。
雨が降ると、スレートとスレートのわずかな隙間から雨が流れ出し、中にたまることはありません。
さらに防水紙を敷いていますので、雨が内部に入り込まないようになっています。
スレート自体に防水の機能があるわけではなく、ルーフィングシートに直接雨が当たって痛まないように、雨の直撃から守っていることになります。
スレート屋根に塗装を行うと
新築の時は、あらかじめ塗装されているスレート(化粧スレートともいいます)を葺いていくので、一度葺いてから塗装は行いません。
問題は塗り替えるときです。
図のように、スレートの上から塗料(黄色い部分)を塗ると、雨が通るわずかな隙間がくっついて通れなくなってしまうのです。
入ってしまった雨水は、出るところがないのでスレートとルーフィングシートの間にたまったままになってしまいます。
まだこの状態でもルーフィングシートがあるので、雨は室内には入ってこられません。
しかし、長年この状態で、シートにも劣化が現れ始めると、たまった雨水が一気にシートを突き抜けて雨漏りが発生してしまうのです。
水は汚れを洗い流すことができますが、ずっと同じところにとどまっていると屋根材や躯体にとって良くないことは想像に難くないでしょう。
スレート屋根の上から塗装を行うだけでは、せっかくのメンテナンスなのに雨漏りを招く事態になってしまいます。
それを防ぐのが「縁切り」といわれる工程です。
縁切りの方法
塗装後に切る方法
塗装後に行う場合は、塗料でくっついてしまったスレートの隙間を、カッターなどで切って、通り道を作ります。
一枚一枚手作業で行うため、屋根が広い場は膨大な時間と労力が必要です。
また、せっかくきれいに塗装をしたのに塗膜に傷をつけることになるため、仕上がりがよくなかったり、耐久性が落ちたりする可能性があります。
タスペーサーを使う方法
塗装後にカッターできる方法のデメリットを解消したのが「タスペーサーを使う方法」です。
タスペーサーは、縁切り材とも呼ばれ、手のひらに乗るサイズのタスペーサーという部材を、下塗り後にスレートとスレートの隙間に差し込みます。
上塗り前に水の通り道を確保しておいて、その後は普段通りに塗装をするだけで、水の通り道が確実に確保できます。
タスペーサーは、溶剤系の塗料でも傷みにくく、耐久性に優れた材質を使用するなど、小さくても屋根の上でしっかりと頑張ってくれる心強い存在です。
職人がカッターで一枚一枚切るよりも時間も労力も短縮でき、挿入していることも目に見えるので安心できます。
見積時には縁切りについて確認しましょう
塗装工事のプロにとって、スレート屋根の塗装するときにタスペーサーを使用することは当たり前になっています。
縁切りを行っていないと施工不良になるため、大切な工程だと理解しているからです。
当たり前すぎて、お客様に説明がないかもしれませんが、ぜひ見積時に縁切りについて確認してみてください。
見積内容にタスペーサーの項目があれば大丈夫ですが、中には業者が縁切りの重要性を理解していなかったり、経費削減のために使用しないというケースも見聞きします。
せっかくの屋根塗装が雨漏りにつながらないように、ちょっとしたことですが確認しておいた方が安心できますね。
塗り達では、スレート屋根の塗装にはタスペーサーを標準使用しています。
また工程写真も撮影していますので、工事完了後に各工程をご確認いただくこともできます。
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