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シート防水とは? 特徴やメリットを解説  l塗り達

2023年9月29日 公開

この記事では、シート防水について解説しています。

シート防水は、防水工事の施工方法の1つで、防水性のあるシートを用いて防水層とし、下地に雨が入り込むのを遮断する工事です。

防水層として使われるシートの材質は

・塩ビシート
・合成ゴム
等があります。

シート防水の特徴とメリット・デメリット

シート防水はあらかじめ製造された防水シートを持ち込んで、現場で張り合わせていく防水工事です。

そのため、塗膜防水のように現場で防水層を作ることがなく、防水層は一定の厚さに保たれた状態で施工できます。

広くて平らな面への施工を得意とし、屋上や広めのルーフバルコニーなどで採用されています。

メリット

・防水層の厚さが均一にでき、防水性が高い
・そんな下地にでも施工できる(下地を選ばない)
・工期が短い

デメリット

・施工費用が高い
・1か所の穴や損傷が全体の防水性に大きく影響する
・複雑な形状の場所には施工しにくい

密着工法と機械固定法

シート防水には、シートの固定の仕方に2つの工法があります。

密着工法

密着工法は、専用の接着剤を用いて下地に密着させてしまう方法です。

接着剤とシートだけで施工できるので、比較的狭い場所でも施工ができます。

 

機械固定法

機械固定法は、固定ディスクを使って専用の機械で固定する方法です。

この方法は、密着工法とは違い下地に完全には密着しません。

そのため、すでに雨漏りしている場合など、下地に水分が含まれている場所でも施工が可能です。

密着工法で雨漏り箇所に施工をしてしまうと、下から上がってきた水分が蒸発できず膨れ等の原因となります。

機械固定法の場合は、密着しておらず下地とシートの間に通気の取れる緩衝シートを挟み蒸発してくる水分をうまく逃がすことができるのです。

 

いずれの場合もシートとシートの隙間は液状シールで埋め、シート同士が完全にくっついた状態に仕上げます。

防水工事

シート防水のメンテナンス

シート防水は、シートの経年劣化により防水性が失われるため、メンテナンスが必要です。

・塩ビシート:10~20年
・合成ゴムシート:10~15年

が耐用年数といわれています。

また、シート自体が大丈夫であってもシートのめくれや立ち上がり部分の剥がれなどが原因で、シートの下に雨が入り込んでしまうこともがあります。

膨れ等がある場合は防水層が機能していない可能性があるので、耐用年数を待たずにメンテナンスを行いましょう。

 

 

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