屋根塗装に夜露は大敵?施工不良にならないために l塗り達
2024年2月27日 公開
雨が降っていないのに、朝起きると車や自転車のサドルが濡れていることありませんか?
夜露(よつゆ)と呼ばれるこの現象は、空気中の水分が蒸発して起こるものです。
あまり目にすることはありませんが、実はご自宅の屋根も夜露でぬれていることがあります。
普段であれば何も問題ないのですが。屋根塗装の工事中の場合夜露があると大変です。
本記事では、夜露による屋根塗装への影響について解説します。
夜露があると屋根塗装工事に都合が悪い理由
夜露自体は、よくある自然現象であり水分が付着するだけなので化学反応で屋根が傷む・・・などと心配する必要はありません。
しかし、塗装工事中に夜露が起きると屋根の表面が濡れてしまい施工不良になる可能性があるのです。その理由を詳しく見ていきます。
屋根が乾いていないと塗料が密着しない
屋根塗装はもとより、塗装工事で大切なことは「乾燥」です。
塗料は粘度がある液状のものですが、これを屋根へ塗ると乾くことによって密着します。つまり乾燥させることによって屋根材にしっかりとくっついた塗膜を作ることができるのです。
屋根塗装は、基本的に下塗り2回・上塗り2回の計4回塗りを行います。
1回1回の塗装ができたタイミングでしっかりと乾燥させてから次の工程に移ることがとても大切です。
下地がよく乾いていないうちから次の塗装を行うと、完成直後はよくてもも数年ではがれてきてしまう工事になってしまいます。このようなケースは施工不良といわれ、塗料の耐久年数を明らかに下回る年数で塗装のやり直しをすることになってしまいます。
写真は外壁の施工不良の例ですが、屋根でも同じことが言えます。
夜露が困るのは、せっかく塗料を乾燥させていても水分があることで施工不良になる可能性が高くなることです。
夜露がある場合はまたしっかりと乾燥させてから塗装を再開する必要があります。工事を早く終わらせなくては!とそのまま塗装してしまうとすぐにはがれてくる塗膜になってしまうからです。
屋根の上で滑落の危険性が高まる
濡れた屋根の上は大変滑りやすく危険です。夜露があると職人の安全を確保できないため塗装工事を中止することがあります。
夜露の対策
夜露は秋~冬にかけて多く、11月~2月末ごろまでは頻繁に発生します。
その期間は工事が全然進まない!ということがないように夜露の対策があるのでご紹介します。
- 夜間は屋根にシートをかぶせる
- 夕方までに塗装を終えておく
これらの対策で、夜露を完全に防げるわけではありませんが、何もしないよりはましです。
夜露が少なければ乾燥にかかる時間も少なくて済むので、工事の遅延を少しでも解消できるでしょう。
しっかりと乾燥させて耐久性の高い工事にしましょう!