足場なしの屋根工事は違法?必要な理由とは l塗り達
2024年9月23日 公開
屋根工事を行う際は、足場の設置が必須です。
しかし、費用も掛かるため「足場なしで工事できない?」「はしごで上がれるのでは?」と思う方もおられるかもしれません。
屋根工事を足場なしで行うことはできないのでしょうか?
今回は屋根工事に足場が必要な理由を、法令を交えてお話しします。
屋根工事に足場が必要な理由
屋根工事は高所作業のため足場の設置が必要な理由は次の通りです。
安全確保のため(転落防止)
屋根の上で作業を行う職人の安全確保のために設置が必要です。
屋根の上となると地上から2m以上は高所にあります。もし転落すれば大けがでは済まないこともあります。
高所からモノが落ちるのを防ぐため(危険防止)
屋根の上で工事を行うために道具や屋根材などを高いところへ運び込んで作業します。
もし屋根の上から道具などが落ちてしまったら、歩いている人やおいてあるものに被害が出る恐れがります。
高所からモノが落ちる危険を防止するためにも足場が必要です。
足場設置が必要な法的根拠
労働安全衛生規則では、下記のように足場設置が義務付けられています。
労働安全衛生規則第519条(開口部等の囲い等)(抜粋)
事業者は、高さが二メートル以上の作業床の端、開口部等で墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある箇所には、囲い、手すり、覆(おお)い等(以下この条において「囲い等」という。)を設けなければならない。
このため、足場の設置無しに屋根工事(高所作業)を行うことは法令違反となってしまいます。
費用を抑えるために足場の設置をやめておくということは、事業者としてできません。万が一提案されても違法なため足場を設置して正しい施工を行う業者に工事を依頼するようにしましょう。