瓦がずれると雨漏りが起こる?!雨漏りにつながる屋根の不具合について l塗り達
2024年10月28日 公開
台風や地震などの自然災害では、
「屋根の瓦がずれる」「瓦が落ちる」などの被害があります。
いつもと違う屋根の様子に、家に雨が入ってくるんじゃない?と不安になってしまうかもしれません。
瓦や屋根材がずれると、即!雨漏りが起こってしまうのでしょうか?
今回は、瓦や屋根材がずれると起こりうる被害や、雨漏りが起こる屋根の劣化について解説します。
瓦や屋根材がずれるとすぐ雨漏りがおこる!?
結論からいうと、瓦や屋根材がずれたくらいでは即雨漏りは起こりません。
なぜすぐ雨漏りにつながらないのかを理解するために、屋根の構造について確認しておきましょう。
瓦や屋根材は、屋根の一番外側を守っている建材です。
そして、瓦や屋根をめくるといきなり屋根裏や室内につながるわけではなく、防水シートと野地板が敷かれています。
防水シートはルーフィングシートとも呼ばれ、防水工事を行っていない部位で雨からお家を守っています。
いくら瓦や屋根材をきれいに葺いていてもどうしても隙間ができてしまいます。そのため、瓦や屋根材だけでは雨を防ぎきることはできないのです。
雨が家に入り込まないようにしているのは、防水シートだったんですね。
そのため、防水シートがしっかり機能していれば、上に乗っている瓦や屋根材が多少ずれてもすぐ雨漏りする心配はないのです。
瓦や屋根材がずれると起こる不具合
瓦や屋根材がずれても、即雨漏りすることはありません。
しかし、ずれたままにしておくと雨漏りが起こることがあります。
屋根材をずれたままにしていると、その下のルーフィングシートがむき出しの状態になり、穴が開いたり破れたりすることがあるのです。
飛来物などに対しても屋根材があるかないかでは衝撃はかなり違うので、やはりずれたままにしているのはリスクが高いでしょう。
雨漏りが起こる屋根の劣化症状
屋根のずれを放置するほかにも、次のような症状があると雨漏りが起こる可能性があります。
屋根の塗膜の劣化
スレートや金属屋根などの塗膜の劣化は、進行すると雨漏りにつながります。
(日本瓦の場合、塗膜はありませんが、瓦を留めている漆喰の劣化があります)
棟板金や袖板金などの・劣化
屋根材が集まる部分にできる隙間をカバーするように取り付けられる板金は、強風などで外れやすい部材です。
カバー部分がなくなってしまうと、隙間があらわになり雨漏りにつながることがあります。
防水シートの劣化
前述のように、屋根材の下のルーフィングシートの劣化は雨漏りにつながる致命的な劣化症状です。
屋根をめくってみないとわかりにくいこともありますが、雨漏りしている場合は劣化を疑いましょう。
屋根は定期的にメンテナンス
屋根の劣化は、最初は損傷が少なくても、放置していると雨漏りにつながることがあります。
気づいたときには雨漏りしていた・・・!ということもあるため、定期的に点検と補修を行いましょう。