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屋根塗装はどんな塗り方をする?基本工程や使用道具も解説 

2025年4月20日 公開

 

屋根塗装は、どんな塗り方をするか知っていますか?

外壁塗装のように見えやすい場所での作業ではないため、いったいどんな作業をしているのか気になっている方もいるかもしれません。

今回は屋根塗装の塗り方について、基本工程や使用道具なども合わせて解説します。

屋根塗装の塗り方

屋根塗装は基本ローラー塗装を行います。

屋根塗装の画像

ローラーは広い面を一気に塗ることに長けており、屋根塗装では使いやすい道具です。

外壁のように垂直ではないため液だれも少なく、素早くきれいに塗装することができます。

そのほかの塗装方法

塗装工事での塗り方には、ローラー塗装のほかにも

  • 刷毛塗装
  • 吹付塗装

等があります。

刷毛塗装が得意なのは細かな部分の仕上げです。屋根は大きく広いため全体は刷毛で塗るよりローラーのほうがさぎょ効率が良いといえます。壁との取り合いや板金部分など細かい部分は刷毛で仕上げることもあります。

吹付塗装は、塗料を細かい粒子にして飛ばす塗装方法で、滑らかな仕上がりになります。

突き付け塗装のデメリットは、塗料の飛散が多いこと。

屋根塗装で吹付塗装を行うと、高所から塗料が飛散し車や近隣住宅への影響が懸念されるため基本的には吹付塗装は行いません。

モニエル瓦など凸凹が多い屋根材では吹付塗装を行うケースもあります。

屋根塗装の基本工程

それでは屋根塗装の基本的な工程を確認しておきましょう。

今回は、日本の住宅で多いスレート屋根の塗装についてご紹介します。

高圧洗浄

屋根 高圧洗浄

最初は高圧洗浄からスタートです。

水圧の高い水で一気に屋根材を洗い流します。

屋根は古い塗膜が粉状になっているほか、コケや鳥糞などの汚れが付着していることもあり、塗装の耐久性を高めるために下地をきれいにします。

下地処理

屋根 板金 ケレン

屋根の塗装に入る前に、下地処理を行います。

板金部分はさびを落とすためにケレン(研磨)を行います。

スレート屋根の部分は割れや欠けがある場合はこの時点でシーリングなどを使って補修しておきます。

下塗り(2回)

屋根の塗装は基本下塗り2回・上塗り2回の計4回行います。

最初の下塗りでは、塗料がどの程度屋根材に吸い込まれるかを見極めたりしながら、全体を塗装します。

屋根 下塗り1回目

外壁では下塗りは1回のみのことが多いですが、屋根は外壁に比べると劣化が進行しているケースが多く、下塗りでしっかりと屋根を内側から強固にします。

板金部分には、下塗りとしてさび止め塗装を行います。

屋根 板金 錆止め

下塗りそれぞれの工程でしっかりと塗料を乾かして、次の工程に移ります。

スレートの場合は、下塗り後にタスペーサーを挿入します。

タスペーサーは縁切り材とも呼ばれ、塗膜で屋根通しがくっついてしまうのを防ぎ雨の通り道を確保するためのものです。

詳しくはこちらの記事もご覧ください。

 

上塗り(2回)

屋根 中塗り

下塗りが完全に乾いたら、上塗りを行います。上塗りも2回行い、1回目の上塗りを中塗りと呼ぶこともあります。

上塗り材はトップコートとも呼ばれ、シリコンやフッ素などいろいろなグレードのものがあります。

カラーバリエーションも豊富で、お好きな色の屋根にカラーチェンジできます。

中塗りが完全に乾いたら、上塗り2回目を行って仕上げます。

板金部分も同じ塗料を使って2回塗りを行います。

完成

塗り達 施工事例

屋根塗装工事完成しました。つやつやとした塗膜がしっかりと屋根を守ってくれます。

これでおよそ向こう10年は屋根が丈夫に使えます。

屋根塗装の事なら塗り達!

屋根塗装の塗り方や基本工程について解説しました。

完成だけ見ると「きれいになったなぁ」というだけの印象かもしれませんが、丁寧な下準備をして塗装を重ねた屋根塗装と、いきなり上塗り材だけ塗ってしまった屋根塗装では耐久性に大きな違いが出ます!

塗り達では、工程ごとに写真に収め工事を管理。仕上がりのきれいさだけではなく、途中の塗装工程にも徹底的にこだわっています。

屋根塗装なら塗り達にお任せください!

 

 

 

 

屋根 タスペーサー挿入
2025年11月4日 更新!

屋根塗装の縁切りにはタスペーサーが必須?特徴や使用目的を解説

2025年11月4日 公開 屋根塗装の見積をしたり、調べたりしているとでてくるタスペーサーという言葉、どんなものか知っていますか? タスペーサーとは塗装工事で使う部材の1つで、スレート屋根の塗装工事では使われることが多いものです。 タスペーサーは縁切りと深い関係にあり、屋根塗装には必須という情報も出てきます。 今回は屋根塗装に必須といわれるタスペーサーの役割や特徴について解説します。 目次タスペーサーの特徴と使用目的縁切りとタスペーサータスペーサーは屋根塗装に必須?タスペーサーを使うのはスレート屋根の塗装屋根塗装のご相談は塗り達! タスペーサーの特徴と使用目的 タスペーサーは、株式会社セイムが製造・販売している縁切り材で、プラスチック製で軽量です。 塗装によってふさがってしまう屋根材の隙間を確保するための部材で、大きさは手のひらに乗るくらいのちいさなものです。 塗装工事では塗料で塗膜を付けるため、屋根材すべてを覆ってしまいます。特にスレート屋根の場合屋根材と屋根材が重なっている部分の段差はとてもひくいので、塗膜で隙間がふさがれてしまうのです。 本来この隙間は降った雨が流れて落ちるために必要なものなので、塗膜でふさがってしまうと中に雨が溜まり続け、屋根によってよくない状態が続いてしまいます。 そのため、タスペーサーを使って隙間を確保し、屋根と屋根材の耐久性を高めているのです。 縁切りとタスペーサー タスペーサーが養生するまでは、塗装後にカッターなどで塗膜を切り開く「縁切り」と呼ばれる方法を用いて隙間を確保していました。 しかし、せっかくきれいに塗装した塗膜に傷をつけるうえに、手間と時間が大変かかる作業であったためタスペーサーが開発されて以降は縁切り作業の代わりに、下塗り後にタスペーサーを挿入する方法をとる施工店が増えました。 これらの経緯から、タスペーサーのことは「縁切り材」とも呼ばれます。 タスペーサーは屋根塗装に必須? タスペーサーは屋根塗装に必須という情報を見たことがある方もいるかもしれません。 しかし、すべての屋根塗装で必要というわけではありません。 タスペーサーを使うのはスレート屋根の塗装 前述のように塗膜で屋根材同士がくっついてしまうスレート屋根の場合、縁切りを行うことが必要です。 しかし、そもそも縁切り自体が必要ではない屋根材の場合はタスペーサーは使用しません。 タスペーサーが不要な屋根材とは、例えばモニエル瓦や金属屋根などです。 また、急勾配のスレート屋根も抜けの危険性があるため使用しないことがあります。 どんな屋根塗装でも必須の部材ではありませんので、見積を取る際には注意しましょう。 屋根塗装のご相談は塗り達! 屋根塗装は正しい方法で行うことで高い耐久性が期待できます。 タスペーサーの使用や塗料の選定などは施工店などプロにお任せ下さい! 屋根塗装のことなら塗り達にご相談ください♪    

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