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スラリー層とは?特徴やメンテナンスの注意点を解説

2025年9月30日 公開

スラリー層とは、モニエル瓦の表面に吹き付けられた着色層のことで、着色スラリーとも呼ばれます。

スラリー(slurry)とは泥や砂、セメントなどに水がまざりかゆ状になった混合物の事を意味します。

モニエル瓦はセメントと砂でできており、そのままでは防水性がありません。

そのため、着色料を混ぜたセメントを厚さ1mm程度表面に塗り、色を付けると同時に防水性能を持たせてあります。

この1mmの層をスラリー層と呼びます。

特徴

スラリー層の厚みは、スレートの塗膜がおよそ0.06mm~0.1mmであるのに対し、およそ1mm程度とかなり厚くなっています。

またスラリー層は塗膜が密着しづらく、スラリー層の上から塗装をしてもほとんどはがれてしまいます。

メンテナンスの注意点

塗料の密着が悪いスラリー層の上から、メンテナンスの塗装を行っても耐久性がよくありません。

そのため、塗装工事を行う場合は、必ずスラリー層を除去してから行うことが必要です。

モニエル瓦の塗装工事では、高圧洗浄時に通常の洗浄ではなくより威力の高いトルネード洗浄を行い、スラリー層を落とします。

 

強い水圧でスラリー層を落としてから、モニエル瓦専用の塗料で塗装工事を行います。

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