雨漏りで断熱材が濡れると起こるリスクと対処法
2025年12月14日 公開
雨漏りで困ることの1つは、普段水にぬれることを想定していない場所が濡れてしまうことです。
お風呂場やシンクなどと違い、天井やクロスなどは水にぬれることを前提として施工されていません。そんな場所が雨漏りによって水にぬれたり、長期間湿気たりしてしまうと、カビが生えたり、はがれたりと、困った雨漏りの症状となって現れます。
同じように、外壁や屋根の中に仕込まれている断熱材も、雨漏りによってリスクが生じます。
今回は、雨漏りによって断熱材が濡れるリスクや対処法について解説します。
断熱材がある場所
断熱材とは、冷気や熱の移動・伝達を送らせて、寒さや熱さを和らげる性能がある建材です。
断熱材が使われている場所には、
- 外壁
- 屋根
- 床下
等があります。
これらの場所に隙間があると、外からの冷気が伝わり寒さが厳しかったり、室内をいくら温めても外へ暖かさが逃げてしまう、外からの太陽光の熱が外壁や屋根から室内に伝わり、温度が上昇するなどします。
それらを抑制するために断熱材を入れることが一般的になっています。
断熱材の素材
断熱材の素材ちしていろいろな種類がありますが、グラスウールはよく使われている素材です。
無機質なガラスを綿のような繊維にしたもので、軽量で優れた断熱性を持っています。
繊維と繊維の間にたくさんの空間があり、そこへ空気を含むことで、暑さや寒さがつたわたりにくくなります。

雨漏りが断熱材に与える影響
雨漏りすると、外壁や天井裏に仕込まれた断熱材が水にぬれたり、長期間湿度が高い状態になります。
グラスウールの場合、無機質なので断熱材事態にカビが生えてしまうことはありません。
しかし、雨漏りによる水濡れで繊維同士がくっついてしまうと、断熱の効果を左右する空気を貯める機能が低下するため、機能面では断熱効果が低くなるでしょう。
もし雨漏りしてしまった場合は、断熱材をよく乾燥させることが大切です。
しかし、外壁内部に付けられた断熱材を取り出して乾燥させるのは、壁を解体するなど大規模な改修作業が必要になります。
また天井裏や床下の場合も、雨漏りの進行に気づきにくく、長期間放置されてしまうケースがよくあります。
雨漏り保放置せず早期補修を!
雨漏りは起こってから補修しようとすると、全面的な改修にはかなりの時間と費用がかかってしまいます。
そのため雨漏りが起きないよう、定期的にメンテナンスや点検を行うことが大切になります。
万が一雨漏りしてしまった場合は、放置せずに早めに補修することで被害を最小限に食い止めることができるでしょう。
雨漏りに気づいたら、まずはお気軽に点検のご依頼を!









