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塗り替え塗装で直らない雨漏りの原因 

現場ブログ 2020.12.21 (Mon) 更新

 
前回のお話↓
https://nuritatsu.com/blog/29225/
 
 
鉄骨・鉄筋コンクリ-ト造の建物の場合
 

 
鉄骨・鉄筋コンクリ-ト造の建物は
一次防水のみの構造となっていることが多く、
塗り替え塗装で雨漏り予防の補修をすることがあります。
 
ただし、すでに雨漏りがしている場合で、
防水層に水が入ってしまっている倍Iは塗装以外の作業が必要になります。
 
■塗り替え塗装で直らない雨漏りの原因 
 

 
先ほどは、塗替え塗装で直る雨漏りの原因について
ご紹介しましたが、今後は「塗り替え塗装では直らない雨漏りの原因」
についてご紹介したいと思います。
 
塗り替えで直らない雨漏り1.塗装の下側・内側の部分に問題がある
 

 
塗装は、建物の一番外側の部分となり、
塗装と家の中の間には防湿や断熱のための構造があります。
塗装に加え、塗装より下側・内側の部分も劣化している場合は、
塗替え塗装だけでは雨漏りを直すことができません。
 
塗り替えで直らない雨漏り2.塗り替えをした場所以外にも雨漏りの原因がある
 
塗り替え塗装の場所だけではなく、
建物の複数個所から雨水が侵入して雨漏りしている
というケ-スがあります。たとえば、
雨漏りの原因を探っていたら塗装部分に劣化を発見したので、
塗替え塗装を行ったとします。しかし、窓サッシやベランダなど、
補修箇所以外からも雨水が侵入していた場合は、
その箇所も修理しなければ雨漏りは直りません。
 
塗り替えで直らない雨漏り3.塗り替え時の施工不良
 

 
屋根の塗装には「縁切」という、
屋根材どうしの隙間に塗料が詰まってしまうのを
防ぐための工程があります。この縁切りが不十分だったり、
そもそも行程自体を省いたりすると、塗料が水の通り道をふさいでしまいます。
その結果、屋根の雨水が排水できなくなって、
雨漏りとなることがあります。このように、
雨漏りの対策のために塗装を行ったのに、
逆効果になってしまうというケ-スもあります。
自分で雨漏り補修をしてよくやる失敗
自分で雨漏り補修をしようとしてよくやってしまう失敗のひとつに、
「排水のために必要な隙間も塞いでしまう」というものがあります。
屋根材には、屋根にたまった水を屋根の下に
排水できるように排水用の隙間があります。
一目みただけでは、排水用なのか、
屋根材が破損したのかわからないものもあります。
補修に失敗すると、その失敗した補修も修理する手間がかかるので、
自信がない人は何もしないで業者に任せることをおすすめします。
 


 

#雨漏り 
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