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外壁塗装に使われるフッ素塗料とは?

外壁塗装塗装の豆知識 2021.12.18 (Sat) 更新

 

本日は塗装に使われる塗料の種類の一つ、フッ素塗料について書いていきます。

フッ素塗料の特徴とメリット&デメリット

 

 

◆◆◆特徴◆◆

 

まずは、フッ素塗料の特徴からご紹介します。フッ素とは元素のうちの一つでFと表されます。

フッ素塗料とは、フッ素が含まれた合成樹脂を主成分とする塗料のことです。

 

塗料の中では高価な塗料になりますが、優れた耐久性や耐候性を持っているので頻繁に塗替えできない大型建造物(六本木ヒルズやスカイツリーなども!)で使われます。

一般住宅でも、紫外線による劣化が激しい屋根を中心に使われています。

身近なところでは、調理器具にも使われていたりしますね

 

フッ素塗料は耐用年数が長いことが特徴です!

 

 

■メリット

サ高住に登録するメリットとはどんなもの?

 

なんといっても長持ちします!耐候性、耐熱性、親水性(汚れ落ちの良さ)などもあげられます。

耐用年数は一般的に15~20年といわれております。耐候性の高さ(雨風や紫外線ダメージを受けにくい)など、どれをとっても最高品質です。

また長期間に渡って光沢を保つことができます。

 

 

 

■デメリット

電子ピアノのメリットとデメリット | 電子ピアノの上手な選び方

 

まずは、やはり塗料の中でも高価な塗料だということではないでしょうか。塗替え回数は減らせるかもしれませんが一回の塗装のコストは高いのでよく考えましょう。

また大型建造物に使用される塗料だったため、一般住宅に施工できる知識豊富な業者選びが大事です。

古い塗料が残ったまま新たに塗装しても密着しませんのでいい加減に施工するような業者では剥がれ落ちてしまいます。

 

 

 

大前提は、ちゃんと塗ってもらうこと!

というのも、どんなに良い塗料でも塗り方が雑だったり、間違った希釈であったり乾燥時間を守らなければ、せっかくのお金と時間と労力が台無しになります。

つまり良い塗料選びも重要ですが、何より良い塗装業者選びの方がより重要になってきます!

 

#外壁塗装 #お役立ちコラム #塗料のはなし #屋根塗装 
アイキャッチ 年末やるべき外壁チェック
2025年12月5日 更新!

年末前に必見!冬の外壁点検チェックリストと塗装メンテナンスのコツ

12〜2月に劣化が進みやすい理由とプロが教えるチェックポイント 気温がぐっと下がり、乾燥しやすい冬は、実は「外壁・屋根のトラブルが増える季節」です。 普段は気づきにくい劣化が、寒さによって一気に表面化することも多く、 年明け〜春にかけて「急な雨漏れ」や「外壁の剥がれ」の相談が増えてくる傾向にあります。 そこで今回は、冬だからこそ気をつけたい外壁のトラブルとその原因、さらに年末〜冬に行うべき外回り点検のポイントをまとめてご紹介します。 外壁・屋根の健康状態を守るために、ぜひ最後までお読みください。 目次1. そもそも“冬は外壁ダメージが増える季節”って本当?理由① 気温差で膨張・収縮が激しくなる理由② 乾燥による“塗膜の疲労”が進みやすい理由③ “凍害”のリスクが高まる2. 冬に増える外壁トラブル3選トラブル① 外壁のひび割れ(クラック)トラブル② 結露によるカビ・黒ずみ トラブル③ 凍害(とうがい)3. 【年末〜冬の点検】外壁・屋根のチェックリスト◆ 外壁のチェックポイント□ ひび割れはありませんか?□ 色あせ・チョーキングは出ていませんか?□ コケやカビが増えていませんか?◆ 屋根のチェックポイント□ 屋根材が割れていないか□ 棟板金が浮いていないか□ 雨どいの詰まりは?◆ ベランダ・バルコニーのチェックポイント□ 防水層の浮き・ひび□ 排水口の詰まり□ 手すりのサビ◆ 付帯部(細かな部品)のチェックポイント□ シーリングが硬くなっていないか□ 破風板・軒天の剥がれは?□ 雨戸・戸袋のサビ 4. プロが教える“冬の外壁トラブルを防ぐための対策”対策① 早めの点検で「ひび割れ」を見逃さない対策② 外壁の「防水性能」を維持することが冬のダメージを減らす鍵対策③ 凍害が疑われる場合はすぐに専門店へ DIYでは絶対に改善しない対策④ 屋根と外壁をセットで点検するのが冬は特に重要 5. 「冬は塗装できない」って本当?◎ 冬の塗装はメリットもたくさん!① 空気が乾燥しているので塗料が安定して乾きやすい② 雨が少ないのでスケジュールが組みやすい③ 予約が取りやすく、春・秋よりスムーズに工事ができる◎ 冬の工事を成功させるために大切なこと■ 6. まとめ:冬の外壁メンテナンスは「早めの気づき」が何より大切 1. そもそも“冬は外壁ダメージが増える季節”って本当? 結論から言うと、冬(12〜2月)は外壁の劣化が最も進みやすい季節のひとつです。 その理由は大きく3つ。 理由① 気温差で膨張・収縮が激しくなる 外壁材や塗膜は、温度によって伸び縮みします。 冬は 日中:外壁が日差しで温まり膨張 夜間:一気に冷えて収縮 この温度差が激しいため、ひび割れ(クラック)が発生しやすくなるのです。 特にサイディング外壁は膨張収縮の影響が大きく、シーリング部分はより顕著に劣化します。 理由② 乾燥による“塗膜の疲労”が進みやすい 冬は湿度が低く空気が乾燥します。 その結果、外壁を守る塗膜のバリア力が落ちやすく、 ひび割れ チョーキング 塗膜の剥がれ といった症状が表面化しやすくなります。 乾燥した塗膜は柔軟性が失われ、少しの衝撃でもダメージが出やすくなるため注意が必要です。 理由③ “凍害”のリスクが高まる 冬ならではのトラブルが、凍害(とうがい)です。 外壁材に染み込んだ水分が凍る → 体積が膨張 → 外壁の表面を押し広げて破損する という現象で、 モルタル外壁の剥がれ サイディングの表面割れ タイルの浮き・剥落 など、重大な劣化につながりやすい危険な症状です。 特に、既に小さなひび割れがある状態で冬を迎えると、凍害によって一気に悪化することがあります。 2. 冬に増える外壁トラブル3選 ここからは、実際に冬に相談が増える代表的な症状を詳しく紹介します。 トラブル① 外壁のひび割れ(クラック) 【 ひび割れが冬に増える原因 】 温度差による膨張・収縮 乾燥による塗膜の硬化 既存クラックへの凍結水の侵入 特に「窓周り」「外壁の継ぎ目」「日当たりの悪い面」での発生が多い傾向にあります。 【 放置するとどうなる? 】 ひび割れは水の侵入口になります。 冬は雨が少ないイメージですが、ひびから侵入した水が凍って凍害を起こし、春までに一気に劣化が広がる危険があります。 【 見つけたときの対策 】 0.3mm未満 → 経過観察(専門店に点検依頼) 0.3mm以上 → 補修が必要 深いクラック → 早期の補修推奨(雨漏れリスク大) トラブル② 結露によるカビ・黒ずみ 冬は室内外の温度差が大きく、外壁内部や窓周りで結露が発生しやすくなります。 特に以下の環境で起こりやすいです。 日当たりの悪い北面 風通しの悪い立地 樹木や建物に囲まれた住宅 結露により湿ったままの状態が続くと、 コケ カビ 黒ずみ が発生し、外壁材の劣化や美観の低下の原因になります。 【 対策 】 換気をこまめに行う 風通しを妨げる植栽を整える 抗菌・防カビ性のある塗料での再塗装を検討  トラブル③ 凍害(とうがい) 最も深刻なのがこの症状。 【 凍害が発生する条件 】 外壁材に水分が染み込んでいる 外気温が0℃以下になる日がある ひび割れ・塗膜の劣化が放置されている 特に寒冷地や山間部だけでなく、関西・中部でも近年は凍害被害が増えています。 【 こんな症状が出たら要注意 】 外壁の表面がボロボロに剥がれる サイディングの表面が膨らむ タイルの浮き、剥落 白い粉(エフロレッセンス)が吹く 凍害は劣化が急激に広がるため、早期の点検・補修が必須です。 3. 【年末〜冬の点検】外壁・屋根のチェックリスト ここからは、冬に必ずチェックしておきたいポイントを分かりやすくまとめました。 外壁塗装専門店として、一般のお客様でも確認しやすい視点で紹介します。 ◆ 外壁のチェックポイント 外壁は住宅を雨や風、紫外線から守る重要なバリアです。 しかし、日々の劣化は目に見えにくく、気づかないうちに深刻なトラブルにつながることがあります。 年末前の点検では、以下のポイントをしっかり確認しましょう。 □ ひび割れはありませんか? 細かなクラック:塗膜や外壁材表面に0.3mm未満の小さなひび。見た目は軽微ですが、冬場の凍結融解で大きく広がることがあります。 窓周りのひび:サッシ周りは構造上ストレスがかかりやすく、ひび割れが発生しやすい箇所です。放置すると雨水が侵入して内部の木材や下地を傷めます。 外壁材の継ぎ目の割れ:サイディングやモルタルの継ぎ目は、外壁全体の構造上弱点になりやすい場所です。ここから水が浸入すると、壁内部の腐食や凍害の原因になります。 チェックのコツ:ひび割れの幅や深さ、場所をメモして、必要に応じて専門店に相談することが大切です。 □ 色あせ・チョーキングは出ていませんか? チョーキング現象:外壁を指で触ったときに白い粉がつく状態は、塗膜が紫外線や雨風で劣化しているサインです。 色あせ:見た目の変化だけでなく、塗膜の防水性が低下している可能性があります。 防水性能が低下した外壁は、雨水が浸入しやすくなり、ひび割れや凍害のリスクが高まります。 チョーキングや色あせを確認したら、塗装や補修の検討時期と考えると良いでしょう。 □ コケやカビが増えていませんか? 発生しやすい場所:北面や日陰、風通しの悪い箇所に多く見られます。 見た目だけの問題ではない:コケやカビは外壁の水分を保持しやすくし、塗膜や下地の劣化を早めます。さらに放置すると、防水性が落ち、雨水が浸入して壁内部の腐食につながることもあります。 対策:表面のコケ・カビはブラシや洗浄で落とすことが可能ですが、根本的には塗膜の再塗装や防水性能の強化が必要です。 ◆ 屋根のチェックポイント 屋根は住宅の最上部に位置し、雨・風・雪から家全体を守る重要な部分です。 しかし、地上からは見えにくく、気づかないうちに劣化が進んでいることもあります。 冬は強風や降雪、凍結によるダメージが出やすいため、年末前の点検が非常に有効です。 ※注意:屋根に登るのは非常に危険です。必ず地上やベランダから確認できる範囲でチェックしてください。 □ 屋根材が割れていないか スレートや瓦の割れ・欠けは、雨水が屋根内部に侵入する主要な原因です。 小さな割れでも、冬場の凍結や雨水の繰り返しで広がることがあります。 放置すると、雨漏れだけでなく、下地木材の腐食や断熱材の劣化につながることがあります。 チェックのコツ:望遠鏡やスマホのズーム機能を使い、割れや欠けの有無を確認しましょう。特に屋根の棟や軒先は割れやすいポイントです。 □ 棟板金が浮いていないか 棟板金は屋根の頂上部分に取り付けられた金属板で、屋根材同士を固定するとともに雨水の侵入を防いでいます。 釘が抜けて浮いていたり、サビで腐食している場合は、強風時に飛散する危険があります。 飛散すると隣家への被害や事故につながるため、早めの補修が必要です。 チェックのコツ:棟板金の浮きは、屋根の影やラインが波打って見えることで確認できます。また、雨どいの近くにサビや金属片が落ちていないかも確認ポイントです。 □ 雨どいの詰まりは? 秋や冬は落ち葉や土、枝が雨どいに溜まりやすく、水が流れにくくなることがあります。 詰まりがあると、雨水があふれて外壁や軒天にダメージを与えたり、変形・破損を引き起こすことがあります。 雪が積もる地域では、氷で詰まりや凍結が起こると雨どい自体が割れることもあります。 チェックのコツ:ベランダや地上から、雨どいの位置に水たまりや落ち葉の詰まりがないかを目視で確認します。必要に応じて専門店に掃除や補修を依頼しましょう。 ◆ ベランダ・バルコニーのチェックポイント ベランダやバルコニーは、外壁や屋根と同様に家を雨や湿気から守る重要な場所です。 しかし、普段あまり意識されないため、劣化に気づきにくく、放置すると雨漏れや住宅内部の腐食につながりやすい箇所でもあります。 冬は特に、水が凍ったり乾燥によるひび割れが発生しやすいため、年末前の点検が効果的です。 □ 防水層の浮き・ひび ベランダやバルコニーの床面には防水層(FRP防水やウレタン防水など)が施工されています。 浮き:防水材が下地から剥がれて膨らんでいる状態 ひび割れ:表面に小さな割れや亀裂が入っている状態 これらは水が内部に浸入する原因となり、放置すると床下や外壁内部の腐食、雨漏れにつながります。 特に冬は凍結によって小さなひび割れが広がりやすいため、注意が必要です。 □ 排水口の詰まり ベランダ・バルコニーには排水口が設置されていますが、落ち葉やほこり、土などで詰まりやすく、雨水が滞留する原因になります。 滞留した水は防水層の劣化を加速させ、床の膨れやひび割れ、さらには外壁や室内への浸水につながります。 定期的な掃除が重要です。 □ 手すりのサビ 手すりやフェンスは金属製のものが多く、サビが進行すると強度が低下するだけでなく、サビ汁が外壁や床に付着して汚れや塗膜の劣化を引き起こします。 さらに、手すりの固定部から水が浸入すると、ベランダ内部や外壁内部の腐食の原因になることもあります。 ◆ 付帯部(細かな部品)のチェックポイント 外壁や屋根だけでなく、住宅の細かな付帯部も雨や風の影響を受けやすく、劣化が進むと雨漏れや建物の腐食につながります。 特に冬は乾燥や凍結の影響で、劣化が加速することがあります。 年末前の点検では、以下のポイントを確認しましょう。 □ シーリングが硬くなっていないか 外壁の目地や窓周りにあるシーリング(コーキング)は、建物の動きや雨水の侵入を防ぐ重要な部材です。 冬の乾燥や寒さで硬化すると、肉やせ・割れが起きやすくなります。 劣化したシーリングは、わずかなひび割れからも雨水が浸入し、外壁内部の腐食や雨漏れの原因になります。 チェックのコツ:シーリングの色が変わっている、指で押すと硬い、ひび割れが見える場合は交換のサインです。 □ 破風板・軒天の剥がれは? 破風板(屋根の軒先の板)や軒天(屋根の裏側)は、雨や雪から屋根や外壁を守る補助的な部材です。 塗膜が剥がれたり、板自体が傷んでいると、木部が直接雨水にさらされ、腐食やシロアリ被害の原因になります。 特に軒天は、見えにくい部分で劣化が進行しやすいため注意が必要です。 チェックのコツ:地上やベランダから目視し、塗膜の剥がれ、変色、反りがないかを確認します。 □ 雨戸・戸袋のサビ 金属製の雨戸や戸袋は、サビが進行すると穴あきや強度低下につながります。 穴あきになると雨水が内部に侵入し、戸袋内部や壁面の腐食を引き起こすことがあります。 冬の寒さや雨・雪による湿気でサビの進行が早まるため、早めの塗装や補修が推奨されます。 チェックのコツ:手で触ってサビが粉状になっている、または色が赤茶色に変わっている場合は補修が必要です。  4. プロが教える“冬の外壁トラブルを防ぐための対策” 冬は外壁や屋根にとって過酷な季節ですが、正しい対策を知っておくことで劣化を最小限に抑えることができます。 ここでは、外壁塗装・屋根工事専門店の視点から、冬に特に意識しておきたい4つの対策を分かりやすく解説します。 対策① 早めの点検で「ひび割れ」を見逃さない 冬の外壁トラブルの中で最も多いのが 「ひび割れ(クラック)」 表面の小さなひびでも、寒さによる収縮でさらに広がり、そこから浸入した水分が凍ることで劣化が一気に進むケースが多発します。 ● なぜ「早めの点検」が重要なのか? 冬のひび割れは、ただの外観上の問題ではありません。 気づかないうちに壁内部まで影響が進んでおり、春に入る頃には以下のような症状に発展していたという例が非常に多いです。 雨漏れの発生 外壁の膨れや剥がれ モルタルの欠落 サイディングの反り・浮き これは、冬の間にひびから侵入した水が凍ったり溶けたりする「凍結融解(とうけつゆうかい)」が繰り返されるためです。 ● 点検でチェックすべきポイント ひび割れの幅(0.3mm以上は注意) ひびの深さ(外壁材に到達しているものは危険) 窓まわり・外壁の継ぎ目など劣化が出やすいポイント ひび割れは放置しても自然に治ることは決してありません。 年を越す前に一度プロに診てもらうことで、後々の大きな工事を防げる可能性が高くなります。 対策② 外壁の「防水性能」を維持することが冬のダメージを減らす鍵 外壁の表面を守っているのは「塗膜(塗料の膜)」です。 この塗膜の防水性能が落ちると、水が染み込みやすくなり、冬特有のトラブルが増加します。 ● 防水性能が落ちると起こること 水が外壁内部に浸入 → 凍害のリスク増 表面の脆弱化 → ひび割れ発生 コケやカビの増加 → 美観悪化 シーリングとの相性悪化 → 目地割れ 特に冬は乾燥しているため、塗膜も硬化しやすく、劣化が表面に出やすくなります。 ● 防水性能を維持するためのポイント ① 定期的な外壁洗浄 汚れやコケを放置すると塗膜の劣化を早めます。 高圧洗浄までとは言いませんが、年に一度はホース洗浄でも十分効果があります。 ② チョーキング現象は塗り替えのサイン 外壁を触ると白い粉がつく症状は、塗膜が粉化し始めている証拠。 防水性が大きく低下しています。 ③ 防水性の高い塗料を選ぶ 特に冬対策としておすすめなのは 無機塗料:耐候性が高く長持ち フッ素塗料:汚れ・紫外線に強い 高耐候シリコン塗料:コスパと耐久のバランスが良い これらは硬化後の塗膜が強く、乾燥や寒さの影響を受けにくい点がメリットです。 対策③ 凍害が疑われる場合はすぐに専門店へ DIYでは絶対に改善しない 冬の外壁トラブルの中でも最も危険なのが 凍害(とうがい) 凍害は、見た目では軽度に見えて実際は深部まで劣化していることが多く、“表面を補修しただけでは再発する”厄介な症状です。 ● 凍害の仕組み 外壁材に水が染み込む 気温が0℃以下で凍る 氷になると体積が約1.1倍に膨張 外壁内部から表面を押し上げ、破壊する これが夜間と昼間で何度も繰り返されるため、外壁内部がスカスカになるほど劣化することもあります。 ● DIYでは絶対に対応できない理由 見えている部分以外に深刻な空洞や欠損がある 適切な下地補修(カチオン処理、ポリマーセメントなど)が必要 補修方法を誤ると再発し、劣化がさらに進む 凍害は、塗装だけで済むケースと張替えが必要なケースの判断が非常に難しいため、プロの診断が不可欠です。 ● こんな症状があればすぐ相談 外壁の表面がボロボロ 触るとモロモロと崩れる 表面に謎の白い粉(エフロレッセンス)が出ている サイディングが膨れている 少しでも心当たりがあれば、早めに専門店に連絡してください。 対策④ 屋根と外壁をセットで点検するのが冬は特に重要 外壁だけを点検しても、雨漏れの原因を正確に突き止められない場合が多くあります。 特に冬は強風・雪・冷え込みが重なるため、屋根と外壁を同時に点検することが非常に重要です。 ● 冬は屋根トラブルが増える季節 強風で棟板金が浮く・めくれる スレートの割れ・欠け 雨どいの凍結・詰まり 雪の荷重で瓦がずれる これらは外壁の劣化と連動して雨漏れの原因になることが多く、外壁だけを見ても原因が特定できません。 ● 屋根と外壁をセット点検すると分かること 風向きによる雨漏れの侵入経路 外壁内部の湿気の原因 シーリングの劣化具合 ベランダや庇からの雨の回り込み 特に冬は湿気と寒さで隠れた劣化が出やすく、部分的な点検では正しい診断ができないリスクがあります。 ● なぜセット点検が効率的なのか? 一度の点検で全体を把握できる 原因箇所の見落としが減る 足場をかける必要性の判断がしやすい 工事が必要な場合、費用を抑えられる場合がある 外壁と屋根は「別々のもの」のようでいて、実際は家全体で雨や風を防ぐ一つのシステムです。 だからこそ、点検はセットで行うのが最も効率的で確実なのです。  5. 「冬は塗装できない」って本当? 「冬は寒いし、塗装なんてできないんじゃないの?」 実際にお客様から最も多いご質問のひとつです。 結論からお伝えすると―― 冬でも外壁塗装・屋根塗装は問題なく可能です。 ただし、塗料には正しく乾燥させるための「適切な温度・湿度」があり、 気温5℃以下 湿度85%以上 の環境では施工ができません。 このため、地域や天候によっては 作業時間が短くなったり、工期が少し長めになる ことがあります。 しかし、冬ならではのメリットも多くあります。 ◎ 冬の塗装はメリットもたくさん! ① 空気が乾燥しているので塗料が安定して乾きやすい 冬は湿度が低いため、塗膜が安定して形成され、仕上がりが美しくなる傾向があります。 特に水性塗料の場合、湿度の影響を受けやすいため、冬の乾燥はメリットになります。 ② 雨が少ないのでスケジュールが組みやすい 梅雨や秋の長雨に比べ、冬は意外と晴れの日が多い季節です。 天候による中断が少なく、工事がスムーズに進みやすくなります。 ③ 予約が取りやすく、春・秋よりスムーズに工事ができる 外壁塗装の繁忙期は「春」と「秋」 冬は比較的予約に余裕があるため、 希望のタイミングで工事が入りやすい 職人のスケジュールが確保しやすい 早めの着工につながる といったメリットがあります。 ◎ 冬の工事を成功させるために大切なこと 冬に塗装をする際は、 「外壁塗装に詳しい専門店」 に依頼することが特に重要です。 プロは天候・気温を常にチェックし、 朝は気温が上がるまで作業を待つ 日照時間に合わせた工程管理 無理な施工を避ける適切な判断 など、安全かつ確実に進めるためのノウハウを持っています。 冬は工事ができないどころか、 条件を守れば非常に施工しやすい季節でもあるんです。 「年内に相談して、来年の春に備えたい」 そんなお客様にも冬の点検・ご相談は大変おすすめです。 ■ 6. まとめ:冬の外壁メンテナンスは「早めの気づき」が何より大切 冬は外壁・屋根にとって想像以上にダメージが大きい季節です。 ひび割れ 結露・カビ 凍害 塗膜の劣化 屋根材の割れ これらの症状は、小さな兆候のうちに発見すれば最小限の補修で済みます。 しかし、放置すると春には 「外壁が剥がれている…」 「雨漏れが始まっていた…」 というケースも珍しくありません。 外壁や屋根の状態は、ご自身では判断が難しいことも多いため、 専門店の無料点検を活用することが最も確実です。 冬のトラブルが大きくなる前に、ぜひ一度チェックしておきましょう。 私たちも、お客様の大切なお住まいを守るために精一杯サポートいたします!

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2025年10月29日 更新!

外壁塗装と一緒に!付帯部塗装の基礎知識

外壁塗装を検討している方の中には、「付帯部(ふたいぶ)って何?」「どこを塗るの?」と感じる方も多いのではないでしょうか。 付帯部は建物の見た目を整えるだけでなく、家を長持ちさせるためにも重要な部分です。 今回のブログでは、外壁塗装と一緒に行う「付帯部塗装」について、ご紹介いたします。 目次付帯部とは?どんな場所を指すの?雨樋(あまどい)破風板(はふいた)・鼻隠し軒天(のきてん)シャッターボックス・雨戸・戸袋水切り庇(ひさし)幕板(まくいた)スリムダクト(配管カバー)換気フード(通気口カバー)まとめなぜ外壁塗装と一緒に付帯部塗装を行うの? ① 見た目がきれいに仕上がる ② 足場代の節約になる ③ 建物をまるごと保護できる ④ メンテナンスサイクルを合わせられる ⑤ トータルでの満足度が高いポイント  付帯部塗装の施工内容と工程 1. 高圧洗浄で汚れを落とす 2. ケレン・下地処理 3. 下塗り(プライマー塗布) 4. 中塗り・上塗り(仕上げ塗装)5. 乾燥・仕上げ確認施工期間の目安 ポイント:部位ごとの塗装の注意点まとめ付帯部塗装の費用相場💡 費用を左右するポイントメンテナンス時期とチェックポイント🔍 こんな症状が見えたら塗り替えサイン⏰ メンテナンスの目安時期💡 早めの点検・補修がコスト削減につながる まとめ まとめ|外壁塗装と一緒に、家全体を美しく守る「付帯部塗装」 付帯部とは?どんな場所を指すの? 「付帯部(ふたいぶ)」とは、外壁そのもの以外の細かな部分を指します。 一見すると外壁塗装とは関係がないように思えますが、これらの付帯部も外壁と同じように紫外線や雨風の影響を強く受ける場所です。 劣化を放置すると、美観が損なわれるだけでなく、家の耐久性にも影響を及ぼすことがあります。 建物の外まわりには、実は多くの“塗るべき場所”があり、主に以下のような箇所が付帯部にあたります。 雨樋(あまどい) 屋根から流れる雨水を集め、地面へ排水するためのパイプです。 塩化ビニール製のものが多く、紫外線による色あせや変形、ひび割れが起こりやすい箇所です。 塗装で保護することで、耐候性が高まり見た目も美しく保てます。 破風板(はふいた)・鼻隠し 屋根の端に取り付けられている板で、風雨から屋根の内部を守る役割があります。 木製の場合は特に劣化が早く、塗膜が剥がれると雨水の浸入による腐食が進むことも。 塗装でしっかりと防水保護することが大切です。 軒天(のきてん) 屋根の裏側にあたる部分で、湿気や熱気がこもりやすい場所です。 カビや汚れの発生、防火性の低下などが起こることがあり、専用の通気性塗料で塗装を行います。 軒天は外観の印象にも影響するため、外壁との色バランスも重要です。 シャッターボックス・雨戸・戸袋   これらは金属製のものが多く、錆びやすい部位です。 塗装前には「ケレン」と呼ばれる下地処理で古い塗膜や錆を除去し、錆止め塗料を塗布した上で仕上げます。 光沢感を残したい場合はシリコン塗料、より耐久性を求めるならフッ素塗料を使用することが多いです。 水切り 外壁と基礎の間にある金属の部材で、雨水の侵入を防ぐ大切な部分です。 地面に近く、泥はねや湿気の影響で劣化が早いため、細部まで丁寧に塗装を行う必要があります。 庇(ひさし) 玄関や窓の上に取り付けられている小さな屋根です。 常に雨や日光を受けるため、塗膜の剥がれやサビ、雨染みが発生しやすい箇所です。 塗装によって防水性を維持し、外観の印象も引き締まります。 幕板(まくいた) 1階と2階の間などに取り付けられている板状の部材で、外観のアクセントにもなっています。 素材は木製や窯業系などがあり、塗膜の割れや浮きを放置すると、内部への水の侵入リスクがあります。 外壁と一緒に塗装することでデザイン性と防水性を両立できます。 スリムダクト(配管カバー) エアコンの配管を覆っているカバーです。 プラスチック製のため、日焼けによる色あせや割れが目立ちやすい部分。 外壁と同じタイミングで塗装することで、見た目をすっきり整えられます。 換気フード(通気口カバー) キッチンや浴室、トイレなどの換気口部分に取り付けられている部材です。 金属製が多く、サビや汚れが付きやすい場所。 塗装によって防錆性を高めるとともに、外壁全体の統一感もアップします。 まとめ これらの付帯部を丁寧に塗装しておくことで、 外観の美しさを長く保つだけでなく、家全体の防水性・耐久性を高める効果があります。 特に、破風板や雨樋、幕板などは外壁と密接に関わる部材のため、外壁塗装と同時にメンテナンスするのが理想的です。 なぜ外壁塗装と一緒に付帯部塗装を行うの? 外壁塗装の際に、付帯部を一緒に塗装することには多くのメリットがあります。 見た目の美しさを整えるだけでなく、建物全体の寿命を延ばすためにも非常に重要です。 ここでは、その主な理由を詳しく見ていきましょう。  ① 見た目がきれいに仕上がる 外壁だけを新しく塗装しても、付帯部(雨樋・破風板・軒天など)が古いままだと、全体の印象がアンバランスになります。 特に、外壁と付帯部は色のコントラストがはっきりする部分が多く、艶や色あせの違いが目立ちやすいです。 外壁と付帯部を同時に塗装することで、 ・建物全体の色調や質感を統一できる ・細部まで整った美しい仕上がりになる ・新築のような見た目を取り戻せる といった効果が得られます。 また、外壁の色に合わせて付帯部の色をコーディネートすることで、デザイン性の高い外観にすることも可能です。 最近では「外壁:マットなグレー × 雨樋・破風板:ブラック」など、付帯部の配色でおしゃれに仕上げるケースも増えています。  ② 足場代の節約になる 外壁塗装を行う際は、安全に作業を行うために必ず足場の設置が必要です。 実はこの足場代が、塗装工事全体の費用の中でも15〜25%ほどを占める大きなコストになります。 外壁だけを塗装し、後から付帯部を別のタイミングで行うと、再び足場を組む必要があり、 そのたびに 10〜20万円前後の足場費用がかかってしまうケースもあります。 つまり、外壁と付帯部を同時に塗装すれば、 ・足場を一度で済ませられる ・職人の移動や準備の手間も削減できる ・全体的な工事期間を短縮できる といったメリットがあり、費用と時間の両方を節約できます。  ③ 建物をまるごと保護できる 付帯部は「目立たない部分」と思われがちですが、実は家の防水性や耐久性に大きく関わる部材が多く含まれています。 たとえば、破風板や鼻隠しが劣化すると、そこから雨水が侵入し、屋根裏や外壁内部の腐食や雨漏れの原因になることも。 また、雨樋の塗膜が劣化すると紫外線で硬化して割れやすくなり、正常に雨水を排水できなくなる恐れもあります。 軒天や幕板も、放置すればカビの発生や木材の腐食が進行してしまいます。 外壁塗装と同時に付帯部も塗装することで、 ・防水・防錆性能を全体的に向上できる ・劣化の早い部分をまとめてメンテナンスできる ・雨漏れなどのトラブルを未然に防げる といった効果があり、建物を「部分的」ではなく「まるごと」守ることができます。  ④ メンテナンスサイクルを合わせられる 外壁と付帯部を別々の時期に塗装してしまうと、メンテナンス時期がずれてしまい、 「外壁はまだ大丈夫だけど付帯部だけ剥がれてきた」というような不便が生じます。 一緒に塗装しておけば、次のメンテナンス時期もそろうため、 定期的な点検や塗り替えを計画的に行いやすいという利点もあります。 結果的に、建物の劣化を最小限に抑えながら、長期的にコストを削減することができます。  ⑤ トータルでの満足度が高い 外壁と付帯部を同時に塗装すると、見た目・耐久性・コストのバランスがとれた“総合的なメンテナンス”が可能です。 職人も同じ現場でまとめて作業できるため、仕上がりの一体感や品質の安定にもつながります。 外壁塗装は家をリフレッシュさせる大きな工事です。 せっかく足場を組むなら、家全体を整えることで「やってよかった!」と思える満足度の高い仕上がりになります。 ポイント   外壁塗装と付帯部塗装は“セットで行う”のが一番効率的。 美観・耐久性・コストの3つをバランスよく整えることができます。 付帯部塗装の施工内容と工程 付帯部塗装は、外壁塗装と同じように「下地処理 → 下塗り → 中塗り → 上塗り」の工程で進められます。 ただし、付帯部は素材の種類(金属・木・樹脂など)が多様なため、それぞれに合った下地処理や塗料選びがとても重要です。 ここでは、一般的な付帯部の施工工程を具体的にご紹介します。  1. 高圧洗浄で汚れを落とす まずは外壁と一緒に、高圧洗浄機を使って建物全体の汚れ・カビ・古い塗膜・ホコリをしっかりと洗い流します。 この下準備を丁寧に行うことで、新しい塗料の密着性が高まり、仕上がりの持ちが良くなります。 特に、軒天や雨樋などは見えにくい場所に汚れが溜まりやすいため、隅々まで洗浄することがポイントです。  2. ケレン・下地処理 塗装前に行う重要な工程です。 サビや古い塗膜を除去したり、表面を研磨して塗料が密着しやすい状態を作ります。 ・金属部(シャッターボックス・水切りなど)  サビ落とし専用のケレン作業を行い、錆止め塗料を下塗りします。  サビを残したまま塗装すると、再発や塗膜の剥がれにつながるため丁寧な処理が欠かせません。 ・木部(破風板・庇など)  傷みやすいため、ヤスリで古い塗膜を落とした後、木部用下地材で吸い込みを防ぎます。  腐食部分があれば補修を行い、塗料がしっかり定着するよう調整します。 ・樹脂部(雨樋・スリムダクトなど)  ツルツルした表面のままだと塗料が剥がれやすいため、細かい紙やすりで軽く研磨して密着を高めます。  この下地処理をきちんと行うことで、仕上がりの耐久性が大きく変わります。  3. 下塗り(プライマー塗布) 下地と上塗り塗料の密着を高めるために、「プライマー(下塗り材)」を塗布します。 素材に合わせて適切なプライマーを選ぶことが大切です。 ・金属部:エポキシ系の錆止め塗料 ・木部:木材保護用プライマー ・樹脂部:密着性の高い樹脂用プライマー 下塗りを省略してしまうと、数年で塗膜が剥がれる原因になるため、職人が特に丁寧に行う工程です。 ※下塗りを行わないケースも… 一部の付帯部では、素材や塗料の密着性が良好な場合、または既存塗膜は健全に保たれている場合などに、下塗りを省略することもあります。 たとえば次のようなケースです。 ・雨どい(樹脂製):劣化が少なく、塗料の食いつきが良い場合 ・既存塗装がしっかり残っている鉄部:密着性を確認したうえで、上塗り2回で仕上げることもあります ただし、劣化が進んでいる場合や素材によっては下塗りが必須です。 現地の状態を確認し、プロが適切に判断して施工を行います。  4. 中塗り・上塗り(仕上げ塗装) 下塗り(または既存塗膜の上)に、上塗り塗料を2回に分けて塗布します。 2回塗りにすることで塗膜に厚みが出て、ツヤ・発色・耐久性が向上します。 使用される塗料には以下のような種類があります。 ・ウレタン塗料:コストを抑えたい方向け。柔軟性があり扱いやすい。 ・シリコン塗料:最も一般的。耐候性とコストのバランスが良い。 ・フッ素塗料:高耐久・高光沢で長持ち。メンテナンス回数を減らしたい方におすすめ。 特に付帯部は細かい形状が多いため、職人が刷毛や小型ローラーを使い分け、細部まで丁寧に塗り上げます。 5. 乾燥・仕上げ確認 すべての塗装が終わったら、しっかりと乾燥させます。 膜に触れたり水がかからないよう注意します。 最後に、塗りムラや塗り残しがないかをチェックし、必要に応じて補修を行って仕上げます。 この最終確認まで丁寧に行うことで、見た目も機能性も高品質な塗装が完成します。 施工期間の目安 付帯部の塗装自体は外壁塗装と並行して進むため、全体の工期に大きな影響はありません。 一般的な住宅では、外壁塗装と合わせておよそ10〜14日程度が目安です。 ただし、天候や建物の劣化状況によっては前後する場合があります。  ポイント:部位ごとの塗装の注意点 ・雨樋:日当たりの強い南側は特に劣化が早い。紫外線対策に耐候性の高い塗料を。 ・軒天:通気性を保つため、防カビ性・透湿性のある塗料を使用。 ・シャッターボックス・水切り:金属製の場合は錆止め塗料を忘れずに。 ・幕板:隙間から雨水が入りやすいため、コーキング補修を行ってから塗装。 外壁塗装の仕上がりは、付帯部の丁寧な施工によって大きく左右されます。 一見小さな部分でも、細部までしっかりと塗装することで、家全体の防水性・美観・耐久性を長く維持することができます。 まとめ 付帯部塗装は「目立たないけれど重要な作業」 下地処理から仕上げまで手を抜かず、素材に合った施工を行うことで長持ちする塗膜に仕上がります。 外壁と一緒に行うことで見た目も統一され、住まい全体の美しさと耐久性を高めることができます。 付帯部塗装の費用相場 付帯部塗装の費用は、部位の面積・劣化の状態・素材の種類・使用する塗料のグレードによって異なります。 部位ごとに施工方法が異なるため、単価にも幅があります。以下は一般的な目安です。 部位 費用の目安 備考 雨樋(あまどい) 約1,000〜2,000円/m プラスチック(塩ビ)製が多く、比較的塗りやすい部位。 紫外線による色あせ・ひび割れが起きやすいため、耐候性の高い塗料を選ぶのがおすすめです。 破風板・鼻隠し 約1,000〜1,500円/m 木製や金属製など素材によって価格差があり、木部は下地補修や防腐処理が必要な場合があります。 家の印象を左右する部分なので、外壁と色を合わせると統一感が出ます。 軒天(のきてん) 約800〜1,200円/㎡ 湿気がこもりやすいため、防カビ性・透湿性のある塗料を使用。 雨漏れの原因になりやすい箇所なので、状態によっては張り替えが必要になることもあります。 シャッターボックス・雨戸・戸袋 約3,000〜6,000円/箇所 金属製が多く、サビ止め処理を行ってから塗装します。 凹凸が多い部分はスプレーガンや刷毛を使い分け、丁寧に仕上げる必要があります。 水切り 約500〜1,000円/m 外壁と基礎の境目にある金属部材。 見落とされがちですが、ここを塗装することで雨水の侵入を防ぎ、防錆効果を長持ちさせられます。 幕板(まくいた) 約1,000〜1,800円/m 外壁の中間部分にある装飾的な板。 雨水が溜まりやすく、劣化や浮きが起きやすい部分なので、塗装前にシーリング補修を行う場合があります。 庇(ひさし) 約3,000〜8,000円/箇所 雨風を直接受けるため、劣化しやすい箇所。 素材が金属の場合は錆止め処理が必須です。 換気フード・スリムダクト 約2,000〜4,000円/箇所 樹脂や金属素材が多く、紫外線や汚れによる退色が起きやすい。 外壁と同系色で塗ると全体の仕上がりが美しくまとまります。 💡 費用を左右するポイント 素材の種類  金属や木材は、樹脂製よりも下地処理・錆止めなどの工程が増えるため、やや高くなる傾向があります。 劣化の進行度  サビ・腐食・ひび割れなどの補修が必要な場合は、その分の手間や材料費が加算されます。 塗料のグレード  一般的なシリコン塗料に比べ、フッ素や無機塗料を使うと耐久性は上がりますが、単価は高くなります。 施工範囲と足場の有無  付帯部のみを単独で塗装する場合は、足場設置費が別途必要になるため、外壁塗装と同時に行う方が総額を抑えられます。   メンテナンス時期とチェックポイント 付帯部は外壁よりも細かい部材が多く、紫外線や雨風の影響を直接受けやすい部分です。 そのため、外壁よりも早く劣化が進むケースも少なくありません。 見た目は小さな劣化でも、放置すると雨漏れや腐食の原因になることがあるため、定期的な点検が大切です。 🔍 こんな症状が見えたら塗り替えサイン 付帯部の劣化は、普段の生活の中でも確認できます。 以下のような症状が出てきたら、早めに塗り替えを検討しましょう。 ・色あせ・艶の低下  太陽光(紫外線)の影響で、表面の塗膜が少しずつ劣化してツヤがなくなったり、白っぽく色あせてきます。  見た目の問題だけでなく、防水性も低下しているサインです。 ・塗膜の剥がれ・ひび割れ  塗膜が浮いてきたり、部分的に剥がれている場合は、塗料の密着が弱まっている状態。  このまま放置すると、下地がむき出しになり、雨水の侵入や腐食につながります。 ・錆び・腐食の発生  シャッターボックスや水切りなどの金属部は、錆びが出始めたら要注意。  錆が進行すると塗装だけでは補修できず、部材交換が必要になる場合もあります。 ・ひび・反り・浮きなどの変形  木部の破風板や庇などに多く見られる症状です。  塗膜の劣化により雨水を吸収して膨張・収縮を繰り返すことで、反りや割れが発生します。 ⏰ メンテナンスの目安時期 付帯部の塗装は、一般的に5〜10年に一度の点検・塗り替えが目安です。 ただし、次のような条件によって劣化スピードは変わります。 ・日当たりの強い南面や西面:紫外線が強く、塗膜の劣化が早い傾向。 ・雨が当たりやすい場所:水切り・庇・軒天などは湿気がこもりやすく、腐食が進みやすい。 ・素材の違い:金属や木材は樹脂製よりもメンテナンス周期が短くなることがあります。 特に、破風板や鼻隠し、雨樋などは家の高所にあるため、自分では状態を確認しにくい場所です。 外壁塗装や屋根点検の際に、同時に付帯部も点検してもらうのがおすすめです。 💡 早めの点検・補修がコスト削減につながる 劣化が軽いうちに塗り替えを行えば、下地補修や交換が不要で済み、結果的に費用を抑えることができます。 逆に、劣化を放置してしまうと、 ・木部の腐食による交換費用 ・金属部の錆び進行による板金工事 ・コーキングの劣化からの雨漏れ修繕 といった追加工事費用がかかることも。 定期的な点検と早めのメンテナンスが、家全体を長持ちさせる一番のポイントです。  まとめ 付帯部は、家の中でも劣化が見落とされやすい場所ですが、外壁・屋根と同じくらい重要な保護機能を担っています。 「色あせ」「剥がれ」「錆び」などの症状を見つけたら、放置せずに専門業者へ点検を依頼しましょう。 外壁と同時に塗装を行うことで、見た目も美しく整い、メンテナンスの手間や費用もまとめて抑えることができます。  まとめ|外壁塗装と一緒に、家全体を美しく守る「付帯部塗装」 外壁塗装を検討する際、「外壁だけ塗れば十分」と思われがちですが、実は付帯部の塗装こそが住まいを長持ちさせる鍵です。 雨樋・破風板・軒天・幕板などは、日々の紫外線や雨風の影響を最も受けやすく、劣化を放置すると外壁や屋根のトラブルにまで発展することがあります。 外壁と付帯部を同時に塗装することで、 ・建物全体のデザインと色調を統一できる ・足場代を一度で済ませられるため、コストを削減できる ・防水性・耐久性を高め、雨漏れや腐食を未然に防げる といった多くのメリットが得られます。 特に、外壁塗装のような大規模工事は頻繁に行うものではありません。 せっかく足場を組むなら、付帯部も含めて建物全体をメンテナンスすることで、見た目も機能も「新築のように」生まれ変わります。 付帯部は細かい部分ですが、仕上がりの美しさと耐久性を左右する重要な存在です。 次回の外壁塗装では、ぜひ付帯部の状態にも目を向けてみてください。 丁寧にメンテナンスを行うことで、住まいをより長く、より美しく守ることができます。

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2025年9月19日 更新!

一軒家の外壁塗装ってどんなことをするの? 工事の流れとポイントを解説

マイホームを長持ちさせるために欠かせない「外壁塗装」 でも、「一軒家の塗装って具体的にどんな作業をするの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 今回は、外壁塗装工事の基本的な流れと知っておきたいポイントをわかりやすくご紹介させていただきます。 目次1. 点検・現地調査調査で行う主なチェック内容調査の流れ事前に準備しておくといいこと知っておきたいポイント2. 足場設置と養生足場設置の目的と流れ養生(保護シート)とは…事前にしておくと安心なこと3. 高圧洗浄高圧洗浄の目的施工の流れ事前にしておくと安心なこと知っておきたいポイント4. 下地処理(補修)主な補修・下地調整の内容施工の流れ事前にしておくと良いこと知っておきたいポイント5. 下塗り・中塗り・上塗り下塗り(プライマー・シーラー)中塗り(ベースコート)上塗り(トップコート)乾燥時間と品質管理色選びのコツ事前にしておくと安心なこと6. 最終確認・足場解体最終確認(完了検査)足場の解体清掃・後片付け事前にしておくと安心なこと一軒家塗装の工期目安工期の流れと目安※天候による延長塗装を長持ちさせるためのポイント1. 10年ごとの定期点検を目安に2. 色あせ・ひび割れは早期対処3. 実績のある業者を選び、複数社で見積もりを比較【 まとめ 】一軒家塗装で住まいを長く美しく守るために次の一歩は「相談」から 1. 点検・現地調査 外壁塗装の第一歩は「点検・現地調査」です。 専門スタッフがご自宅に伺い、以下のようなポイントを丁寧に確認します。 調査で行う主なチェック内容 ・外壁の劣化:ひび割れ、チョーキング(手に白い粉が付く現象)、塗膜のはがれ ・屋根の状態:瓦やスレートの割れ・欠け、板金の浮き、雨漏れの痕跡 ・付帯部の確認:雨どい、破風板、窓枠など細かい部分の劣化 ・周辺環境:日当たり・風通し・湿気の多さなど、劣化を早める要因の有無 調査の流れ 1.まず外観を目視で確認 2.必要に応じて脚立やドローンを使って屋根もチェック 3.劣化箇所を写真撮影し、後日報告書を作成 4.お住まいの状況に合わせた塗料や工法を提案し、見積もりを提示 事前に準備しておくといいこと ・建築図面や過去の塗装履歴があれば用意:塗料の種類や前回施工時期が分かると診断がスムーズ ・立ち会いの時間を確保:1〜2時間程度が目安。質問や要望を直接伝えられます ・家の周りを整理:通路や庭木まわりの荷物を簡単に片づけておくと、外壁を細かく点検しやすくなります 知っておきたいポイント ・点検・見積もりは無料で行う業者が一般的。しつこい営業をする業者は避けましょう。 ・調査後は、撮影写真や診断内容をまとめた報告書の提出があるかを確認。書面があれば他社との比較もしやすくなります。 ・不安な箇所や「雨漏れが心配」「色を変えたい」などの希望は、この時点でしっかり伝えることが大切です。 2. 足場設置と養生 外壁・屋根塗装を安全かつ高品質に仕上げるためには、まず足場の設置と養生(ようじょう)が欠かせません。 この工程は工事全体の土台となり、仕上がりを左右する非常に重要なステップです。 足場設置の目的と流れ 1.作業の安全確保 高所作業を行う塗装工事では、安定した足場が職人の命綱。 転落や道具の落下を防ぐため、強度や高さを確認しながら組み立てます。 2.仕上がりの精度向上 均一に塗装するには、職人が壁から一定距離を保ちながら作業できる環境が必要です。 足場があることで塗りムラや塗り残しを防げます。 3.組み立て手順 専門の足場業者が半日~1日かけて組立。 設置後は防護ネットを張り、塗料の飛散や工具の落下を防ぎます。 ※設置時には金属パイプを打ち込む音が出ます。  ご近所への挨拶や工事のお知らせは、着工前に業者が行うのが一般的です。 養生(保護シート)とは… 塗料が付いてはいけない場所をビニールやテープで覆う作業を養生と呼びます。 ・対象箇所:窓・玄関ドア・雨どい・エアコン室外機・植木・車など ・目的:塗料の飛び散りや汚れを防ぎ、塗り分けのラインを美しく仕上げる ・施工のコツ:テープの貼り方ひとつで仕上がりが変わるため、丁寧さが求められます。 事前にしておくと安心なこと ・駐車スペースを確保:足場資材を運ぶため、トラックが停められる場所を空けておくとスムーズです。 ・貴重品・割れ物の移動:庭やベランダの鉢植え、物干し竿などは事前に片付けておくと安心。 ・近隣への声かけ:足場組立は金属音が出るため、事前に近隣への説明があるか確認しておきましょう。 足場設置と養生は、単なる準備ではなく安全・品質・美観を守るための基礎作業。 ここがしっかりしているかどうかで、塗装の仕上がりや耐久性に大きな差が出ます。 3. 高圧洗浄 塗装前には高圧洗浄で外壁や屋根を徹底的に洗い上げます。 この工程は、塗料の密着力と耐久性を左右する“下地づくり”として非常に重要です。 高圧洗浄の目的 ・汚れやホコリの除去:砂ぼこり・排気ガスの汚れ・花粉などを落とします。 ・カビ・コケ・藻の除去:湿気の多い面に繁殖したカビやコケは、塗膜を弱らせる原因になります。 ・古い塗膜やチョーキングの除去:手で触ると白い粉がつくチョーキング現象も、塗料の密着を妨げます。 これらを残したまま塗装すると、新しい塗料がしっかり接着せず、早期の剥がれやひび割れにつながります。 施工の流れ 1.下準備 電気設備や窓周りはビニールで養生。雨どいや庭木も必要に応じて保護します。 2.高圧洗浄機で洗浄 専用の高圧洗浄機を使い、外壁・屋根・付帯部を上から下へとムラなく洗い流します。 圧力は素材に応じて調整(約10〜15MPaが一般的)し、劣化した壁を傷めないよう配慮します。 3.乾燥 洗浄後は1日以上乾燥させ、完全に水分を飛ばします。 乾燥不足は塗料の密着不良や膨れの原因になるため、とても重要です。 事前にしておくと安心なこと ・窓をしっかり施錠:水圧で水が入り込む可能性があるため、窓や換気口はすべて閉めておきましょう。 ・ベランダ・庭の片付け:洗浄水が飛び散ることがあるため、洗濯物や小物は屋内へ。 ・給湯器や外コンセントの使用を控える:作業中は水がかかる場合があるため、使用は避けた方が安心です。 知っておきたいポイント ・洗浄時はモーター音や水しぶきの音が出るため、近隣には事前に案内をしてもらうのが一般的です。 ・業者によっては「バイオ洗浄」と呼ばれる洗剤を併用する場合があり、カビ・コケの根まで除去できます。 ・洗浄だけで1日かかることもあり、十分な乾燥時間を確保しているか確認すると安心です。 高圧洗浄は一見地味ですが、塗装の持ちを大きく左右する仕上がりの決め手。 きれいな下地づくりができて初めて、美しく耐久性のある塗装が可能になります。 4. 下地処理(補修) 塗装前の下地処理は、家を長持ちさせるための“土台づくり”です。 いくら高級な塗料を使っても、下地が不十分だと早期の剥がれやひび割れの原因になります。 ここでしっかり補修することで、塗装の耐久性と仕上がりの美しさが大きく変わります。 主な補修・下地調整の内容 ・ひび割れ(クラック)の補修 幅に応じて、コーキング材や専用パテで埋め、再び同じ箇所が割れないよう補強します。 大きな亀裂の場合は、V字にカットしてからシーリング材を充填する「Vカット工法」などを行うことも。 ・目地(シーリング)の打ち替え・打ち増し サイディング外壁の継ぎ目や窓枠のゴム状の部分が劣化している場合、古いシーリングを撤去し、新しいコーキング材を充填。 ここを怠ると雨漏りや断熱性低下につながります。 ・金属部分のケレン作業とサビ止め 雨どいや鉄部の手すりなどは、ワイヤーブラシやサンドペーパーでサビや古い塗膜を削る「ケレン作業」を実施。 その後、防錆プライマーを塗布してから塗装します。 ・浮きや剥がれの補修 モルタルの浮きや塗膜の剥がれは削り落として平滑に整え、パテで平らに仕上げます。 施工の流れ 1.劣化箇所を細かく確認し、写真撮影 2.ひび割れ補修、シーリング打ち替え、金属部のケレン 3.必要に応じて下塗りの前に再点検し、平滑かつ乾いた状態を確認 事前にしておくと良いこと ・気になる症状のメモ 例えば「雨が降ったあと窓周りにシミが出る」など、気づいている不具合をメモしておくと見落とし防止になります。 ・周囲の片付け 補修場所周辺の植木鉢や小物を動かしておくと作業がスムーズです。 ・雨天時のスケジュール確認 下地処理は乾燥が重要。雨が多い時期は予定がずれることがあるため、事前に余裕をもった工期を相談しておくと安心です。 知っておきたいポイント ・下地処理は見えにくい工程ですが、塗装の耐久性に直結するため手抜きが許されない部分です。 ・見積書に「シーリング打ち替え」「ケレン作業」などの記載があるか必ずチェック。 ・工事中は実際の補修箇所を写真で残してもらうと、後から確認できて安心です。 下地処理は、いわば塗装の“基礎工事” この工程を丁寧に行うことで、仕上がりの美しさはもちろん、塗膜の寿命も大きく延びます。 5. 下塗り・中塗り・上塗り 塗装の仕上がりと耐久性を決める最も大切な工程が、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りです。 「同じ塗料を何度も塗るだけ」と思われがちですが、各工程には明確な役割と目的があります。 下塗り(プライマー・シーラー) ・目的:下地と塗料をしっかり密着させる“接着剤”の役割。 ・工程:素材に応じて、プライマー(サイディングやモルタル)やシーラー(吸い込み防止タイプ)を使い分けます。 ・ポイント:下塗りが不十分だと、塗膜が剥がれたり、色ムラが出やすくなります。 中塗り(ベースコート) ・目的:色と厚みをつけ、防水性と耐久性を高める。 ・工程:下塗りが完全に乾いてから、仕上げ塗料を1回目として塗布。 ・ポイント:実際に仕上がりに近い色がここで確認できるため、色味やムラを見ながら調整します。 上塗り(トップコート) ・目的:美観を整え、紫外線・雨風から外壁を守る最終仕上げ。 ・工程:中塗り後にしっかり乾燥させ、同じ仕上げ塗料をもう1回塗布。 ・ポイント:塗膜の厚みが均一になり、光沢や色が鮮やかに出ます。 乾燥時間と品質管理 各塗り工程の間には**十分な乾燥時間(通常4〜24時間程度)**が必要です。 乾燥が不十分だと塗膜の膨れやひび割れが起きやすくなるため、天候や気温に合わせて工期を調整します。 色選びのコツ ・カラーシミュレーション:実際の家の写真を使ったシミュレーションで、昼・夕方など時間帯別の見え方も確認。 ・景観との調和:近隣の建物や屋根の色も考慮して選ぶと失敗しにくいです。 ・塗料の種類:シリコン・フッ素・無機など、耐久年数や光沢の有無によって印象が変わります。 事前にしておくと安心なこと ・希望の色サンプルを共有:雑誌や写真を見せるとイメージが伝わりやすいです。 ・塗料の仕様確認:見積書に「下塗り1回・中塗り1回・上塗り1回」と明記されているかをチェック。 ・天候の確認:雨が多い季節は乾燥時間が長くなり、工期が延びる場合があります。 3回塗りは見た目を美しくするだけでなく、塗膜の強さと長持ちを保証するために不可欠。 「下塗り→中塗り→上塗り」の丁寧な積み重ねが、10年以上家を守る塗装の秘訣です。 6. 最終確認・足場解体 塗装工事の仕上げとして行うのが、最終確認と足場解体です。 工事の品質を確かめ、周囲をきれいに片付けて初めて「完了」となります。 最終確認(完了検査) 【 施工業者による自主検査 】 ・外壁や屋根の塗りムラ・塗り残しがないか ・色の均一性、光沢、塗膜の厚み ・雨どいや付帯部、サッシ周りなど細部の仕上がり ・コーキングの打ち忘れやひび割れの有無 などを細かくチェックします。 【 施主(お客様)との立ち会い確認 】 ・職人や現場監督と一緒に家の周囲を歩き、気になる点があればその場で指摘します。 ・塗料の品番や色番号が契約通りか、報告書や写真で確認すると安心です。 ・雨戸やエアコン室外機など、一時的に取り外していたものが元に戻っているかも確認します。 足場の解体 ・手順:最終確認で問題がなければ、職人が安全に配慮しながら足場を解体。 ・所要時間:一般的な住宅で半日~1日ほど。金属パイプを外す際に多少の音が出ます。 ・注意点:足場解体後に「塗り忘れが見つかった」とならないよう、足場撤去前の立ち会い確認が必須です。 清掃・後片付け ・周辺の庭やベランダに落ちた塗料片やホコリを掃き清めます。 ・養生シートや防護ネット、工具類もすべて撤去。 ・最後に雨どいの詰まりや、窓ガラスの汚れがないかを点検する業者もあります。 事前にしておくと安心なこと ・立ち会いの時間を確保:30分〜1時間ほど、チェックリストを用意するとスムーズ。 ・最終支払い前の確認:保証書や施工写真、完了報告書が揃っているか必ず受け取りましょう。 ・近隣への挨拶:足場解体時も金属音が出るため、事前に近隣への連絡があるか確認しておくと安心です。 最終確認と足場解体は、塗装工事を締めくくる品質保証の最終ステップ 立ち会い時に気になる点は遠慮なく伝え、納得の仕上がりを確認してから完了にすると、後々も安心です。 一軒家塗装の工期目安 一軒家の外壁塗装にかかる期間は、一般的な30坪前後の住宅でおよそ2〜3週間が目安です。 ただし、家の大きさや劣化状況、季節や天候によって前後することがあります。 以下は、各工程ごとの標準的な日数の目安です。 工期の流れと目安 工程 目安日数 主な内容 足場の設置 半日〜1日 作業用の足場を組み、メッシュシートを張ります。 高圧洗浄 1日 外壁・屋根の汚れや古い塗膜をしっかり洗い流します。 下地処理(補修) 1〜3日 ひび割れや目地のコーキング補修、金属部分のサビ止めなど。 養生作業 半日〜1日 窓・玄関・植栽などをビニールで保護します。 下塗り・中塗り・上塗り 4〜7日 乾燥時間をしっかり確保しながら、3回塗りで仕上げます。 最終確認・足場解体 1〜2日 仕上がりの検査・補修後、足場を撤去して清掃。 ※天候による延長 ・雨天・強風が続くと、塗料が乾燥しにくく作業が中断されるため、1〜3日程度の延長はよくあります。 ・特に梅雨時期や真冬は、工期が3〜4週間に伸びる場合も想定しておきましょう。 補足:屋根塗装・バルコニー防水工事の目安 外壁塗装と同時に行うことが多い屋根塗装やバルコニー防水工事も、工期の計画に影響します。 工事内容 目安日数 ポイント 屋根塗装 約4〜7日 高圧洗浄→下地処理→下塗り・中塗り・上塗り。外壁と同時施工なら足場を共有でき効率的。 バルコニー防水工事 約2〜4日 既存防水層の補修や下地調整後、防水材を複数回塗布し乾燥。ウレタン防水・FRP防水など工法により変動。 外壁塗装と並行して進めれば、全体工期は外壁単体より+数日程度で収まることが多いです。 【まとめ】 ・標準的な一軒家(外壁のみ):約2〜3週間 ・外壁+屋根塗装:2.5〜3.5週間 ・外壁+屋根塗装+バルコニー防水:3〜4週間程度 スケジュールには余裕を持ち、多少延びても品質を優先することが長持ちする塗装への近道です。 塗装を長持ちさせるためのポイント 外壁塗装は一度仕上げれば終わりではなく、その後のメンテナンスが耐久性を大きく左右します。 長持ちさせるための具体的なポイントを詳しく見ていきましょう。 1. 10年ごとの定期点検を目安に 一般的に外壁塗装の耐用年数は10〜15年といわれますが、環境や塗料の種類によって差があります。 5年目、10年目など節目ごとに点検を受けると、小さな劣化を早めに発見できます。 定期点検では以下をチェック ・外壁や屋根の色あせ ・塗膜の剥がれ・浮き ・コーキング(目地)のひび割れや痩せ ・雨漏りの兆候 2. 色あせ・ひび割れは早期対処 ・色あせは紫外線による塗膜劣化のサイン。放置すると防水機能が低下します。 ・ヘアクラック(細かいひび割れ)でも、雨水が入り込むと下地の腐食や雨漏りにつながる危険があります。 ・小さな補修を早めに行うことで、大規模な再塗装や下地修理を防ぎ、結果的にコストを抑えられます。 3. 実績のある業者を選び、複数社で見積もりを比較 長持ちする塗装には確かな施工技術とアフターサポートが不可欠です。 業者選びのポイント ・施工実績:同じ地域での豊富な施工例があるか ・資格・保証:塗装技能士などの資格、施工後の保証内容 ・口コミ・評判:利用者のレビューや紹介実績を確認 ・必ず2〜3社以上に見積もりを依頼して、使用塗料・工期・保証の内容を比較しましょう。 価格だけでなく、塗料のグレードや工事内容の詳細をチェックすることが大切です。 【 まとめ 】一軒家塗装で住まいを長く美しく守るために 一軒家の外壁・屋根塗装は、住まいを紫外線や雨風から守り、建物の寿命を延ばすための大切なメンテナンス工事です。 工事は次のような流れで進みます。 1.点検・現地調査 劣化状況を詳細に確認し、塗装の必要性や最適な塗料・工法を見極めます。 2.足場設置と養生 安全確保と美しい仕上がりのため、足場を組み立て、窓や植栽などを丁寧に保護します。 3.高圧洗浄 汚れや古い塗膜、カビ・コケを強力な水圧で除去し、塗料が密着しやすい下地を作ります。 4.下地処理(補修) ひび割れ補修やサビ止めなどを行い、塗装面をしっかり整えます。 5.下塗り・中塗り・上塗り(3回塗り) 接着力・耐久性・美観を高めるため、塗料を重ねて塗り、均一で強い塗膜を形成します。 6.最終確認・足場解体 仕上がりを細かく検査し、問題がなければ足場を解体。周辺清掃まできっちり仕上げて完工です。            塗装は「家を守る投資」 塗装は単に外観を整えるだけではありません。 ・雨水の侵入を防ぎ、構造材の腐食を防止 ・断熱・遮熱性能を保ち、快適な室内環境を維持 ・資産価値の維持・向上にも貢献 適切な時期に塗装を行うことで、将来的な大規模修繕を避け、トータルコストを抑えることにもつながります。 次の一歩は「相談」から 「外壁の色がくすんできた」「ひび割れが気になる」と感じたら、まずは信頼できる専門業者への相談や点検がおすすめです。 複数社で見積もりや提案を比較することで、最適な塗装プランと費用感が明確になります。 住まいを長く美しく保つために、定期的な塗装は欠かせません。 早めの点検と計画的な塗装で、大切なご自宅をこれから先も安心して守り続けましょう。  

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