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防水工事の種類と耐用年数 まとめ l塗り達

2023年10月10日 公開

住宅の防水工事にはいろいろな種類があり、特徴や強みが異なります。

費用とともにお客様が気になるのは「どれくらいもつのか」という耐用年数ではないでしょうか?

そこで、本記事では防水工事の種類と特徴のほか、耐用年数をまとめました。

防水工事をお考えの方は是非参考になさってください。

防水工事の種類別 耐用年数

防水工事 工法耐用年数特徴主な施工場所

ウレタン防水

5~10年

・液状のウレタン樹脂を使って防水層を作る。

・トップコートが紫外線に弱い

ベランダ、バルコニーなど

狭い場所でも可能

FRP防水

約10年

・FRP(繊維強化プラスチック)を敷きこんで防水層を作る

・耐荷重で防水性に優れる

ベランダ、バルコニーなど

ほぼどんな下地でも施工可能

シート防水

約10年

・ゴムシート、塩ビシートなどの防水シートを使用

・均一な防水層の施工が可能

 

・ルーフバルコニー、屋上など広くて平らな場所向き

アスファルト防水

15~30年

・高耐久で高い防水性

・重量があるため戸建て住宅には不向き

・マンションやビルの屋上など

・屋上緑化の下地として施工することも

防水工事の種類別の耐用年数と特徴です。詳しく見ていきましょう。

 

ウレタン防水

液状のウレタン樹脂を使って、防水層をつくる方法です。

ウレタン防水工事の写真

密着工法:下地に直接ウレタン樹脂を塗る方法。安価で複雑な形の場所でもシームレスな防水層を施工できる。

通気緩衝工法:下地と防水層の間に通気の取れるシートを敷く方法。下地から上がってくる湿気を逃がすことができるため、すでに水を吸っている下地にも施工可能なため、メンテナンスで採用される

塗り達 施工事例 

 

FRP防水

FRP(繊維強化プラスチック)を敷き込み、防水層を作る方法です。

非常に硬く、耐久性の高い防水工事ができます。

紫外線に弱いため、屋上への施工は不向きですが、新築戸建てのバルコニーやベランダなどでよく採用されています。

防水工事④ FRP防水 I 京都市 外壁塗装・屋根塗装・雨漏り専門店 塗り達  

 

シート防水

シート防水は、あらかじめ製造された防水性のあるシートを敷いて、防水層をつくる工事です。

ウレタン防水など現場で塗る方法に比べると、均一な防水層を作ることができ、耐久性は高い方法です。

シート防水には2つの工法があります。

密着工法:下地にシートを密着させる方法です。裏面にのりなどの自着性のあるシートを使います。シート防水の中では安価な工法ですが、下地の状態によってきれいに貼ることができず、すぐに漏水するリスクがあります。

機械固定工法:専用の金具を使ってシートを固定していきます。下地と完全には密着していないので、下地の影響を受けにくく水分を含んだところにも施工可能です。

防水工事

いずれの場合も、シートとシートの重なっている部分はシール処理をして雨水が入らないようにします。

防水工事

アスファルト防水

防水工事の中でも最も歴史の古い方法が、アスファルト防水です。

耐久性が非常に高く、紫外線や雨風にも強いので、メンテナンスを頻繁に行うことが難しいビルやマンションの屋上などに採用されています。

デメリットとして、施工の際に火を使ってアスファルトを溶かしながら接着していくため、音やにおいが出る点です。

また、アスファルト自体に重量があるため、木造の戸建て住宅などは過重に耐えられないため施工できません。

アスファルト防水

防水工事はどうやって選ぶ?

主な防水工事を4つご紹介しました。

この中から、自宅にあった防水工事はどうやって選べばいいのでしょう?

防水工事は、前述の表にあるように施工が得意な場所や下地がそれぞれ違います。

例えば、

  • 狭く複雑な形状のベランダなどでは、長方形のシートを使うシート防水は不向きです。

  • 屋上の場合はFRPより塗膜防水の方が適しています。

  • すでに今ある防水層が劣化し、下地が雨を吸い込んでいるような状態であれば、密着工法を選んでしまうと、下地から上がってきた水分で防水層が膨らんでしまう恐れがあるため、通気緩衝工法を選びます。

このように、下地や現在の状態によって最適な方法が異なるため、専門業者に相談するのがよいでしょう。

防水工事のご相談は塗り達まで

塗り達では、現地調査や見積・施工提案はすべて無料です。

現在の状態を調査するだけでもOK!まずはお電話ください!

2025年11月29日 更新!

室内で見つかる雨漏りはどこからやってくる?気を付けたい症状も解説

2025年11月29日 公開 室内で見つかる雨漏りの症状とは、雨が落ちてくるようなわかりやすいものから 天井のシミ クロスのカビ クロスのヨレ・剥がれ かび臭さ など一見雨漏りとはわからないようなものから、感じるだけのものまで様々です。 室内で見つかる雨漏りはいったいどこから来るのでしょうか? 今回は室内で見つかる雨漏りがどこからくるのか、その原因や気を付けたい症状について解説します。 目次室内で見つかる気を付けたい雨漏りの症状天井のシミクロスのカビクロスのヨレ・剥がれかび臭さ室内で見つかる雨漏りの原因屋根からの雨漏り外壁からの雨漏り防水層からの雨漏りその他接合部などからの雨漏り雨漏りを見つけたら早期補修! 室内で見つかる気を付けたい雨漏りの症状 冒頭で出てきたように、室内で見つかる雨漏りには次のようなものがあります。 これらは一見雨漏りが原因とは気づきにくいものですが、症状に気づいたら十分に気を付けたい症状です。 天井のシミ 水が落ちてこなくても天井に雨染みのようなものが見られたら、雨漏りかもしれません。 まれに上階の水漏れも考えられます。水栓などの異常を確認しておきましょう。 クロスのカビ 天井以外にも、壁紙・クロスにカビや染みが現れることがります。 クロスのヨレ・剥がれ 雨漏りの進行によって、内側からクロスの糊がはがれてヨレなどの症状となって現れます。     かび臭さ 長期間、湿った状態が続くとカビが発生し、晴れた日でも室内にカビくささが感じられます。 室内干しをしているような嫌なにおいが続いたら、見えないところで雨漏りが起こっているかもしれません。 室内で見つかる雨漏りの原因 室内で見つかる雨漏りの原因にはいくつかのことが考えられます。 屋根からの雨漏り 雨漏りと聞いて一番に思いつくのは、やはり屋根からの雨漏りです。 屋根からの雨漏りは、屋根材の下の防水シートが破損しているケースや、板金の欠損、外壁との取り合いからの雨の侵入などのケースがあります。 外壁からの雨漏り 外壁も雨漏りの発生源として多い箇所です。 クラック、シーリングの劣化、外壁材の剥がれ、塗膜の劣化などで雨漏りを引き起こすことがあります。 外壁からの雨漏りは、外壁内部で水が移動し、見えづらい雨漏りとなります。 クロスのはがれやカビの発生など、見逃さないようにしましょう。 防水層からの雨漏り ベランダやバルコニーなどの防水層も、紫外線による劣化で水をはじく力が低下します。 階下に部屋がある場合、上階の防水層の劣化で室内に雨漏り症状がみられることがあります。 その他接合部などからの雨漏り サイディングボードのつなぎ目や、幕板・笠木など付帯部の隙間からの雨漏りも多く発生します。 シーリングの劣化や、付帯部に部材自体の劣化で隙間が生じてしまうことが原因です。 雨漏りを見つけたら早期補修! 室内での雨漏りは、「雨漏り」とは気づきにくく、おかしいなと思っていても放置してしまいがちです。 しかし虫歯と一緒で直すまで直らないのが雨漏りです。見つけたら早期補修!を心掛けてください。 雨漏りの点検や補修なら塗り達にご相談ください!            

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2025年11月28日 更新!

笠木の防水工事は必要?意外に多い笠木からの雨漏り対策について

2025年11月28日 公開 笠木とは、例えばベランダやバルコニーの腰壁の上部に取り付けられている板金などの仕上げ材のことです。 雨がかかるバルコニーやベランダは床面に防水施工をしますが、笠木はどうでしょうか? 本記事では、笠木の防水や雨漏りについて解説します。 目次意外に多い笠木からの雨漏り笠木の防水はどうする?笠木もメンテナンスで長期使用しましょう 意外に多い笠木からの雨漏り ベランダやバルコニーの笠木からの雨漏りは意外に多く、腰壁部分の外壁のめくれなどの症状となって現れます。 笠木は腰壁の上にあいている隙間をカバーする傘のような役割を果たすので、笠木の劣化が起こると、外壁内に雨が侵入します。 外壁の塗膜の劣化は、外壁が原因とは限りません。 笠木からの雨漏りが原因の場合、外壁塗装を何度繰り返しても笠木の補修を行わない限り雨漏りを繰り返し、外壁の塗膜がはがれます。 ベランダやバルコニーと腰壁の外壁に集中的にはがれが見られたら、笠木からの雨漏りを疑いましょう。 笠木の防水はどうする? 笠木部分は防水層を作るような防水工事は行いません。 ベランダやバルコニーの床面にはウレタン塗膜防水やFRP防水などを施工します。 対して、笠木はカバーするように取り付け、隙間をシーリングでとめることはあっても完全に防水加工はしません。 塗装ができる素材や、サビがあるような場合は、塗装工事・さび止め塗装などを行います。   シーリングは劣化するとはがれたりちぎれたりするので、隙間が生じそこから雨漏りすることがあります。 雨漏りが生じれば、内部の木材が腐食したり、強度が落ちたりしてしまいます。 そのような場合は、外側だけのメンテナンスではなく、笠木を取り外して新しいものと交換する工事などを行います。 笠木もメンテナンスで長期使用しましょう 笠木は笠木本体の劣化に加えて、雨漏りも発生しやすい場所となっています。 防水工事は行いませんが、塗装やシーリングなどのメンテンナンスは定期的に行うことがおすすめです。 笠木やベランダのメンテナンスも塗り達にお任せください!              

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2025年11月21日 更新!

雨漏りの原因は詰まり?気を付けたい症状や対処方法とは

2025年11月21日 公開 その雨漏りの原因、実は「詰まり」かもしれません! ベランダやバルコニーなど、防水施工している場所の排水が機能していないと、雨漏りの原因となってしまうことがあります。 今回は排水詰まりによる雨漏りについて解説します。 目次雨漏りの原因となる排水つまりとは?1,水が排水されず長時間床が水たまりになる2,溜まった水が排水の接合部から染み出す排水の詰まりの対処法雨漏りが起こってしまっていたら補修工事を 雨漏りの原因となる排水つまりとは? 排水の詰まりが雨漏りの原因となる理由とは次の通りです。 1,水が排水されず長時間床が水たまりになる 防水工事がされている場所は、水が床面にしみこむのを防ぐようになっているので、雨が降った後排水されないとプールの様に水たまりができてしまいます。 排水(ドレン)は防水工事とセットで必ず施工されており、床の勾配と排水機能が正常な状態で初めて防水工事が機能します。 床にしみこまず、排水もされないと、床面に水が長期間にわたってたまり続け、カビやコケの発生など床面を痛める原因にもなります。 2,溜まった水が排水の接合部から染み出す 長期間にわたって水が溜まっていた李、水位が上がってくると、接合部から水がしみ出し雨漏りとなってしまいます。 特に、床面よりも立ち上がりやドレンの接合部は雨漏りしやすい場所です。水たまりができないように排水をうまく機能させることが重要です。 排水の詰まりの対処法 排水が詰まる原因は、 落ち葉や枯葉 洗濯くず 砂やほこり などです。 毎日こまめに掃除することで詰まりを防ぐことができます。 特に強風や大雨のあとは枯葉などが運ばれてきて溜まるケースが多いので、ほうきやはさみで取り除きましょう。 雨漏りが起こってしまっていたら補修工事を すでに雨漏りが起こってしまっている場合は、ドレン改修や防水工事の補修工事などが必要です。 雨漏りを放置していると、どんどん状態が悪くなるので気づいたらすぐに点検・補修をご依頼下さい!  

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