雨の日に外壁塗装はできる? 塗装できる条件とは l塗り達
2023年8月18日 公開
灼熱の夏が終わると9月。夕立や台風が多くなる時期ですね。

外壁塗装は、屋外の工事なのでどうしても天気によって作業ができないこともあります。
雨が続く時期の工事は、工程よりも長引いてしまうこともありますが、雨でもできる作業もあります。
今回は、雨の日の外壁塗装について解説していきます。
目次
塗装に必要な天候条件
塗装工事を行うのに、ピッカピカの晴天である必要はありませんが、
・気温5度以上
・湿度85%以下
である必要があります。

塗料は、塗った後にしっかりと乾燥させる必要があること、塗料が凍ってしまうと塗装ができないため、塗料の性能が発揮できません。そのため塗装ができる条件はほぼどのメーカーも同じように明示しています。
雨の日は外壁塗装ができない
気温や湿度が条件を満たしていても、雨の日は基本的に塗装工事はできません。
理由は次の通りです。
①塗料に水が混ざりきれいに仕上がらない
屋外での工事では、大雨や強風を伴う雨では塗っている塗料に雨が混ざり仕上がりがきれいにならないことがあります。
②うまく乾燥しない
塗料は、乾燥したときに密着します。乾燥がうまくできていないと密着が悪くなり、不十分なまま次の工程へ移るとはがれやひび割れの原因になります。
外壁塗装において水分は大敵です。高圧洗浄後も丸一日ほど乾燥させてから下塗りを行います。大雨や台風などの場合外壁が濡れている、砂埃がついているなど、耐久性に影響があるため塗装工事はお休みになります。
③湿気で施工不良になる恐れがある
湿度が高いと、密着が悪くなり施工不良になることがあります。
早期のはがれなどの原因になる可能性があるので、雨が上がってから作業を行います。
雨の日でもできる外壁塗装の工程
外壁塗装には、塗装以外にも工程があります。
中には、雨の日でも作業を行えるものもあります。順を追って工程ごとに雨の日でも作業ができるのか確認してみましょう。
①足場組み →雨の日の作業△
足場組みは、お家の周りに足場を組みシートをかける作業です。
雨が降っていない方がよいですが、小雨程度であれば安全第一で作業することもできます。

②高圧洗浄 →雨の日の作業○(但し悪天候の場合は×)
高圧洗浄は水を使うため、雨が降っていても作業は可能です。
しかし、台風や落雷など悪天候の場合職人の安全確保のため日を改めることもあります。

③養生 →雨の日の作業△(但し悪天候の場合は×)
塗装してはいけないところから塗料の飛散を防ぐ養生作業は、雨の日でも一応は可能です。
ただし、テープの粘着力が弱くなるためうまく養生できなかったり、屋外での作業は悪天候では危険が伴うため、強風や大雨の場合は工程をずらすこともあります。

④下地処理 →雨の日の作業×
クラックの補修に使うコーキング材(シーリング材)も雨との相性はよくありません。
そのため、雨の日に下地処理を行うと施工不良になる可能性が高くなります。

⑤下塗り →雨の日の作業×
塗料を塗る工程は雨の日の作業は、前述の通りNGです。

⑥中塗り・上塗り →雨の日の作業×
こちらも塗料を使う工程なので、雨の日の作業はできません。

⑦足場解体 →雨の日の作業△
シートをたたみ、足場を解体する作業は小雨程度であれば可能です。
天気が悪すぎる場合は、安全確保のため別日に作業をずらすこともあります。

雨の日の順延は、施工品質と安全を守るため
塗装工事中に雨でもできる工程、できない工程を解説しました。
お客様にとっては予定通り工事を進めて、早く足場を取ってほしいというお気持ちであると思います。
職人も同じく、できるだけスピーディに工事を行いたいと思っています。
しかし、雨でできない工程を無理に進めれば、施工不良になったり、職人やお客様の安全を確保するのが難しくなってしまうこともあります。雨の日にできない工程を無理に進めないということは、プロとしてできる最低限のことなのです。
早くに工事が終わっても施工不良があったり、誰かがけがをしてしまっては元も子もありません。
塗り達では、工事が終わって足場が外れる日まで、安全第一で工事を行っていきますので、工事中に何かあればどんなことでもお気軽にご相談ください。









