外壁塗装のやり直しはできる?知っておきたいこと l塗り達
2023年9月6日 公開
「外壁塗装してもらったけど、やり直しってできるのかな?」
こんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
結論から言うと、外壁塗装工事のやり直し(手直し)はできる場合とできない場合があります。
今回は、外壁塗装工事のやり直しを検討しているときに知っておきたい基礎知識をご紹介します。
目次
塗装工事のやり直しができるケース
外壁塗装工事は、すでに完成されているモノを購入するわけではないので、工事が終わるまではどんな仕上がりになるのかわかりません。
仕上がった自宅を見て、やり直しをお願いできる場合には次のようなケースが考えられます。
①希望していた色と違う色で塗ってある
外壁塗装工事は、補修などを含めたメンテナンスですが、外観の色を変更できる工事でもあります。
事前の打ち合わせで「この色」と決めた色で塗ることになりますが、業者が間違えて塗っていた等打合せで決まった内容と違う色で塗られてしまった場合は、やり直しをお願いできます。
工事の請負契約を交わした以上、業者にはお客様のご希望の色を塗装して完成したものを納品するという義務があるので、間違えてしまった等の場合はやり直して引き渡すことが必要になるからです。
②塗り残しがある
本来塗装しなくてはいけないところを塗っていない「塗り残し」がある場合も、工事が完成しているとは言えないためやり直しをお願いできます。
塗装工事が終わったら、社内で完成しているか検査をしますが、残念ながらごくまれに誰も気づかない塗り残し等がある場合があります。普段自宅を見慣れているお客様だからこそ気づける違和感を見逃さず、「ここは前と同じ色のままになっている」等気づいたことは伝えるとよいでしょう。
③すぐにはがれてきた等、施工不良が疑われる場合
塗装工事は、耐久性の短いものでも7~10年は持ちます。
しかし、完成後数カ月~1年足らずで塗膜がはがれてきた等の場合、施工不良の可能性が考えられます。
塗膜がはがれる原因はいろいろありますが、工事後すぐの場合は
・下地処理がきちんとできていなかった
・乾燥時間が不足していた
・下地に合わない塗料を使った
など、密着力不足が考えれます。
劣化症状として塗膜がはがれてくることはありますが、それは工事完了してからもっと後になってからです。
不自然にはがれてきている等の場合は、一度調査をお願いするといいでしょう。
塗装工事のやり直しができないケース
逆にやり直しができないケースには次のようなものがあります。
思っていた色と違った
打合せで悩んで決めた色でも、いざ出来上がってみると「なんか違う・・・」という場合もあるかもしれません。
しかし、「気に入らない」「イメージと違う」といった場合のやり直しはできないケースがほとんどでしょう。
おいしくなかったからお金を払わない、着てみたけどやっぱり好きじゃないから支払わない、などが認められないように、「自分で決めた色が気に入らない」という理由で工事代金を支払わないということは契約上できません。
次の塗装工事でお気に入りの色にできるように、
・事前の打ち合わせでカラーシミュレーションを試す
・好きなイメージの外観写真を持参して相談する
などして臨みましょう。
塗装工事のやり直しを依頼するタイミング
やり直しができるケースに当てはまる場合、工事業者に相談するのは早ければ早い方がいいでしょう。
中には、すでに施工した業者がない、連絡が取れないなどのケースをお伺いすることもあります。
特にはがれ等の場合、年数がたつほど経年劣化なのか施工不良なのか、またはそのどちらも原因なのか見極めるのが困難になります。
やり直しの相談は早めに行いましょう。
保証の有無も確認
塗装工事に対して、保証制度を設けている業者もあります。
自然な劣化などは保証されないケースが多いですが、保証書などは大切に保管し、いつでも問い合わせできるようにしておきましょう。
工事の契約をする前に保証の有無についても確認しておくとよいでしょう。