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ウレタン防水とは?特徴やメリットを解説 l塗り達

防水工事現場ブログ用語集 2023.09.23 (Sat) 更新

2023年9月23日 公開

この記事では、ウレタン防水について解説しています。

ウレタン防水は、防水施工方法の1つで、雨水が侵入しないようにウレタンで防水層を作る工事です。

ウレタン防水では、液状のウレタン樹脂を現場で硬化させて防水層を作ります。

このような施工方法を「塗膜防水」と呼びます。

ウレタン防水の特徴とメリット

ウレタン防水の特徴やメリットを見てみましょう。

どんな場所にも施工可能

そのため、
・複雑な形状
・狭い場所
でも施工しやすく、戸建て住宅のベランダやバルコニーなどでよく使われる防水工法です。

防水工事

 

つなぎ目のない防水層

また、塗膜で防水層を作るため、つなぎ目がないシームレスな防水層をつくることができます。

床面だけでなく、立ち上がり部分にも同じ塗膜で施工できるので、密着力が高く優れた防水性能を発揮します。

比較的安価で施工できる

他の防水工事に比べると、費用が安い点もメリットです。

手軽に施工できるので、これまで防水施工をしていなかった小さな場所でも施工しやすくなっています。

ウレタン防水のデメリット

ウレタン防水のデメリットを挙げるとすれば、職人の技量によって仕上がりが左右されることでしょう。

外壁塗装も同じですが、人の手で塗膜を付けていくので、完全に均一な厚みを付けるのが非常に難しい作業になります。

腕の良い職人であれば、塗った感触で厚さの程度を把握してできるだけ均一に仕上げることができますが、元から同じ厚みに作られたシートを貼っていくシート防水のように機械的な厚さにはなりません。

ウレタン防水は、防水工事の施工実績が豊富で、専門としている業者に依頼するのがおすすめです。

2つの施工方法

ウレタン防水にはいろいろなやり方があります。

なかでもよく採用される2つの工法について解説します。

防水層を液状ウレタンで作ることは同じですが、防水層の下の施工方法について異なります。

①密着工法

下地に直接プライマーを塗り、その上からウレタン層を作る方法です。

工期が短く、費用も安く済む点がメリットですが、下地のひび割れなどの影響を受けやすいため下地処理をきちんと行っていないと、防水層もひび割れてしまうというデメリットもあります。

ウレタン防水を行う前に下地を完全に乾かず必要があるので、比較的面積が小さいベランダやバルコニーなどの施工向きです。

下地に水分が残っていると、蒸発してきた水分が逃げられず膨れの原因になります。

防水工事

②通気緩衝工法

通気緩衝工法は、通気の取れるシートを下地と防水層の間に入れる方法です。

防水工事

マス目の見えるシートが通気緩衝シートです。

この方法では、下地に雨漏りがあった場合でも、下地から上がってくる水分を逃がすことができるため防水層が痛みにくい点がメリットです。また密着工法よりも下地の影響を受けにくいので、広い面積のルーフバルコニーや、築年数が古い建物の施工に向いています。

ウレタン防水の劣化症状

ウレタン防水では次のような劣化症状が見られます。劣化症状が現れたら防水機能が低下してきているサインなのでメンテナンスを検討しましょう。

①トップコートの色褪せ、割れ

トップコートはウレタン防水層の上にぬる上塗り材のことで、紫外線による劣化から防水層を守っています。

この層が痛んでくると、その下にある防水層が痛み始め、水が侵入しやすくなってしまいます。

トップコートのみ塗り替える方法(約5年に一度)もあるので、防水層が痛む前に早めにメンテナンスを行いましょう。

②雨のあと水たまりができる

防水工事で大切なのは、防水層ともう1つ排水です。

排水は排水溝がきちんと機能していることも必要ですが、勾配も必要です。

防水層が痛んで下地が痛み始めると、勾配がゆがんで水が流れなくなり水たまりができやすくなります。

③コケや雑草が生えている

本来なら水が入らないように密閉しているにもかかわらずコケや雑草が生えているということは、どこかから雨や種が侵入している=塗膜が劣化している というサインになります。

④ドレン(排水溝)が痛んでいる

排水に欠かせないドレンも劣化する部品の一つです。

枯葉やごみが詰まっていると排水ができなくなり水たまりになってしまいます。

防水層のメンテナンスと一緒にドレンの改修も行うのがおすすめです。

 

ウレタン防水もメンテナンスが必要です。防水工事のメンテナンスも外壁塗装や屋根塗装と一緒がおすすめです。

防水工事のご相談は塗り達まで♪

 

 

 

アルミテープ
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