塗膜の膨れはなぜ起こる?原因と対策を解説 l塗り達
2023年11月15日 公開
この記事では、塗膜の膨れについて解説しています。
塗膜の膨れとは、塗膜の内側に入り込んでしまった水や空気によって中から膨れた状態になっているものです。
塗料は、乾燥することで硬化し、下地に密着します。
外壁の場合、下塗り→中塗り→上塗り と最低でも3回は塗りの作業を行いますが、この工程ごとにしっかりと乾燥させる必要があります。
乾燥時間が短かったり、乾ききっていないのに次の塗装を始めると、水分抜けきらないまま次の塗料で蓋をしている状態になり、下から上がってきた水分が逃げられなくなって膨れ現れます。
塗膜の膨れが起こると、見た目が悪いだけでなくその部分の塗膜が破れやすくなってしまいます。
塗膜が破れると、そこからさらに内側へ雨水や空気が入り込むことになり、雨漏りや外壁が内側からはがれてくる原因になります。
古い塗膜をはがし、塗装をやり直すことで補修できます。
また、外壁のほか、塗膜防水でも膨れが起こることがあります。
こちらも下地から上がってきた空気や水分によって膨れ上がっている状態です。
もともと雨漏りしている下地に防水層を密着させてしまうように施工すると、乾燥して上がってきた水分が逃げられず膨れとなります。
膨れが起こったまま放置していると防水層の役割が果たせなくなるので、切開して水を抜き下地処理を行って補修します。
外壁や防水層の部分的な膨れは、放置していると破れて塗膜がなくなってしまったり、他の場所の雨漏りが起こったりすることがあるため、補修を検討しましょう。
外壁の場合、周りの色と同じに塗っても、経年劣化や色褪せで周りと全く同じ色にならないこともあります。
膨れ等のほかに、チョーキングや色褪せ。カビコケなどの劣化症状が見られたら全面の塗り替え工事をおすすめします。