屋根塗装の下塗りを2回行う理由 l塗り達
2024年12月23日 公開
塗装工事の工程は各々すべて重要ですが、特に気を付けたいのが下塗りです。
下塗りは、下地の状態や材質、上塗り塗料に合わせて最適なものを選び使うことがとっても大切です。
また、屋根の下塗りは、外壁より1回多く2回塗りを行っています。その理由を知っていますか?
塗装はたくさん塗ればよいというものでもありません。屋根の下塗りを2回行う理由を知ってメンテナンスの質を高めましょう。
屋根の下塗りの役割
屋根の塗装は外壁に比べて紫外線の影響が大きく、劣化が進行しやすくなっています。
劣化している屋根を見るとほとんど塗膜がはがれて屋根材がむき出しの状態になっています。

このカサカサの屋根に下塗りを塗っていきますが、1回目の下塗りはほとんど屋根に吸い込まれてしまいます。
塗料が下地に吸収されてしまう吸い込みは、上塗り材でも起こります。
そのため、下塗りを行う1つ目の目的は、上塗り材の吸い込みを防ぐためなのです。
さらに、屋根の下塗りを行うことによって、浸透した下塗り材が屋根材を強固にし、弱くなった素材の耐久性を高める働きもします。
また、上塗り材と下地がしっかりと密着するように糊の働きも持っています。
下塗り材を入れることでたくさんのメリットがあるのです。
屋根の下塗りを2回行う理由
屋根の下塗りを2回行う理由は、前述の吸い込みにあります。
劣化した屋根に下塗り材を塗ると、ほとんど吸い込まれてしまいます。そのため次に塗る上塗り材との密着が悪くなり、耐久性が落ちてしまいます。
下塗り材を2回塗ることで、まんべんなく塗膜を形成し、本来の下塗り材の役割が発揮できるようにしているのです。
外壁でも2回下塗りする場合あり
屋根塗装では下塗り2回が基本とお伝えしましたが、外壁では基本下塗りは1回だけです。
しかし、外壁の劣化状態によっては下塗りを2回入れることもあります。
屋根の外壁も下地の劣化状態を見て、塗料が一番性能を発揮できるように塗装していきます。

屋根の下塗りの注意点
屋根の下塗りの注意点は、上塗り塗装後には塗っているかどうかわからない点です。

そのため、
- 2回塗りのところを1回減らして1回塗りしかしていない
- そもそも下塗りを行っていない
などのケースでは施工不良が生じるリスクが高くなります。
完成後には見えなくなってしまう下塗りも丁寧に行うことが大切です。
ぜひ質の高い塗装専門店にお任せください。











