経年劣化で雨漏りが起こる?築年数と雨漏りリスクについて l塗り達
2024年12月30日 公開
雨漏りは、台風などで屋根が破損することで起こるものを考えてしまうかもしれませんが、一番多いのは経年劣化によるものです。

経年劣化とは時間の経過とともに自然と劣化していく症状のこと。外壁や屋根などの経年劣化は、ただ見た目が古くなったと感じるばかりではなく、雨漏りにつながることが少なくありません。
今回は経年劣化と雨漏りリスクについて解説します。まだ一度もメンテナンスをしたことがない!という戸建て住宅の家主様は是非参考になさってください。
経年劣化と雨漏り
経年劣化で起こる雨漏りについて発生場所別に原因を見てみましょう。
外壁
外壁は外壁材がどんなものであっても経年劣化で外壁が弱くなります。
日本の戸建て住宅に多い、モルタル・サイディング・ALC・金属サイディングなどは雨や紫外線で塗膜が劣化し雨を吸収するようになります。

およそ10~15年くらいで塗り替え工事が必要とされ、それ以上放置していると外壁からの雨漏りが起こりやすくなります。
屋根
屋根からの雨漏りも、突発的な損傷のほかは経年劣化によるものが多いです。
瓦やスレートなど屋根材の下に防水シートが貼られていて、このシートが雨の侵入を防いでくれています。
しかし屋根材の劣化とともにシートの劣化も進みます。穴が開いたり破れたりすることで雨漏りが発生します。

サッシ廻り
サッシ廻りには隙間を埋めるためにシーリング材を打っていることがほとんどです。シーリングはゴムのような性質をもち新しいうちは弾力がありしっかりと密着して隙間を埋めていますが、経年劣化で縮んだりはがれたりして隙間から雨漏りが生じます。

シーリング
サイディングやALCなど既製品のボードで外壁を覆っている場合、隙間に緩衝材の役割を果たすシーリングを打ちます。
このシーリングもサッシ廻りのシーリングと同様に経年劣化ではがれやちぎれがみられ、外壁の隙間からの雨漏りにつながります。

ベランダやバルコニー
ベランダやバルコニー、また陸屋根など、雨がかかる平らな場所は水がたまりやすいので雨漏りが多い場所です。
これらの場所には防水施工を行っていることがほとんどですが、防水層は紫外線による経年劣化で薄くなり雨水を防止する機能が弱くなります。

防水層の下は野地板などが貼られているため、雨に濡れると浸透して階下へ雨漏りします。
防水層の劣化は外壁や屋根よりはやくトップコートの塗り替えはおよそ5~7年に一度必要といわれています。
築年数と雨漏りのリスク
経年劣化で雨漏りが起こるということは、築年数が経つほど雨漏りするリスクも高くなるといえます。
しかし築後10年くらいで外壁塗装や屋根塗装、シーリングの打ち替えなどメンテナンスを行えば、築年数が古いからと言って必ずしも雨漏りが起こることはありません。
逆に築年数が浅くても、シーリングの劣化や外壁の割れなどを放置していると雨漏りリスクは高まります。
一度雨漏りしてしまうと、一気にお家の耐久性が落ち、資産価値も下がってしまうため、雨漏りする前にメンテナンスすることがおすすめです。
お家の定期点検は塗り達まで!
経年劣化と雨漏りについて解説しました。
雨漏りはメンテナンスを行えば防ぐことが可能ですが、外壁や屋根の傷みを放置していると雨漏りにつながるリスクが高くなります。
雨漏りは一度起こってしまうと、雨漏り補修をおこなわないかぎり直りません。定期的なお家メンテナンスで大掛かりな補修になる前に雨漏りを防止しましょう。
 








