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防水工事の脱気筒とは?特徴や使用目的を解説

2025年1月22日 公開

 

屋上やルーフバルコニーで見かけるこの金属の棒のようなもの、なんだかわかりますか?

これは防水工事で使う脱気筒といって、雨漏りしている場所への防水工事に欠かせないものです。

今回は、防水工事で使われる脱気筒について解説します。

脱気筒の役割と特徴

脱気筒とは、その名の通り水蒸気を外へ脱出させるための筒です。

形は丸い土台に円柱がついているようなもので、片手で持てるくらいのサイズ感です。

ステンレス製やアルミ製があり、一定の面積毎に設置します。

防水工事では、防水層を作って上から降ってくる雨が下地にしみこんでいかないようにします。

上からの雨を防ぐのが目的ではありますが、下地が雨漏りで湿っている場合、防水層でフタをすることによって蒸発してくる水蒸気が空気尾中へ出ていけなくなってしまうのです。

出口がない空気は防水層を押しあげて膨れや破れの原因になってしまいます。

そこで、防水層はしっかりと作りつつ、上がってくる水蒸気が空気中へ出ていくための道を脱気筒の設置によってつくっているのです。

 

脱気筒を取り付ける防水工事の施工手順

脱気筒を取り付ける防水工事施工手順は次のようになっています。

今回は、ウレタン塗膜防水の通気緩衝工法で施工している事例です。

①施工前

こちらは施工前の様子です。古い防水層はかなり劣化が進んでいて、下地が雨を吸い込んでいます。

このまま、下地にピッタリと防水層をくっつける施工方法をとってしまうと、膨れや破れに原因にるため、今回は通気緩衝工法で工事を行います。

②下地処理

古い防水層や汚れを取りのぞきます。

③下塗り

下塗りを行います。

④通気緩衝シート敷設

 

防水層が直接下地に触れないように1枚シートを挟みます。

⑤ウレタン1層目

液状ウレタンを塗布し、防水層を作ります。

⑥ウレタン2層目

2層重ねてウレタン塗膜で防水層ができました。液状ウレタンは現場ですぐに硬化します。

⑦トップコート塗布

ウレタンの防水層は紫外線に弱いので、トップコートで保護します。

⑧脱気筒取り付け

シートの下の下地から上がってくる水蒸気を逃がすために穴をあけ、その上に脱気筒を設置します。

脱気筒を使った防水工事は、雨漏りしている床でも施工可能な方法です。

防水工事は下地の状態などによって最適な施工方法が異なるため、

  • 雨漏りしている
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