屋根塗装で使うプライマーとは?特徴や役割を解説
2025年7月30日 公開
屋根塗装では、上塗り塗料のほかに下塗り剤を使った下塗り工程があります。
下塗り剤には様々な種類のものがありますが、屋根塗装で使われるプライマーとはいったいどのようなものなのでしょうか?
今回は下塗りで使われるプライマーの役割や特徴を解説します。
目次
プライマーとは?
プライマーとは、最初にを意味する「Primary」が語源の言葉です。
最初に塗る、つまり上塗り材より前に一番最初に塗る塗料の総称をプライマーと呼んでいます。
屋根塗装に限らず、外壁や付帯部、シーリング工事や防水施工でも下塗りを行いますが、総じて下塗りのことをプライマーと呼ぶことがあります。
その他の下塗り剤
実は下塗り剤にはプライマーと呼ばれるもののほかにもいくつかの種類があり、呼び方や使い分けがあります。
プライマー
最初に塗る塗料の総称で、下塗り剤先般を指す言葉です。
外壁や屋根の塗装以外にもシーリング材充填前や防水層の工事の一番最初に塗る下塗り剤の事など幅広い使い方をします。
シーラー
「Seal」が語源のシーラーは、「蓋をする、密閉する」という役割があります。下地に蓋をして次に塗る上塗り材が吸い込まれないようにするイメージです。
屋根塗装では、屋根の劣化によって吸い込みが激しくなるため、シーラーと呼ばれる塗料をよく使います。
▶シーラーについてはこちらの記事もご覧ください。
フィラー
「filler」「詰めもの、充填するもの」という言葉が語源のフィラーは、下地の表面をの凸凹を埋めるような役割があります。
クラックができやすいモルタル外壁などでは微弾性フィラーを使います。
▶微弾性フィラーについてはこちらの記事もご覧ください。
さび止め塗料
金属のサビを抑制する効果のあるさび止め塗料も下塗り剤の1つです。
金属屋根の場合はさび止め塗料を入れることで劣化症状を抑制します。
スレートなど金属ではない屋根材でも棟板金や袖板金の下塗りにはさび止め塗料が使われます。
屋根塗装における下塗りの役割
屋根塗装で行われる下塗りの役割には次のようなものがあります。
屋根の強固にする
屋根に下塗り剤を使うことで、屋根材が強化され、耐久性がアップします。
上塗材の密着を高める
下地にいきなり上塗り材を塗ると早期はがれの原因になることがあります。下塗り剤を入れた方が密着力がアップします。
上塗り塗料の吸い込みを防ぐ
屋根の劣化が進行すると、水分を吸い込みやすくなります。
特にスレートは天気のいい日と雨の日で全然色が違って見えるというような状態の場合、かなり劣化が進行しており、そのまま上塗り材を塗ると雨を吸い込むように塗料をどんどん吸い込んで塗膜として表面に残らないほどになります。
下塗り剤を入れることで吸い込みを防ぎ、適切な量の塗料で施工ができます。この役割を果たすのがシーラ―と呼ばれる下塗り剤です。
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屋根塗装でつかうプライマーとその他の下塗り剤について解説しました。
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