板金部分の塗装で注意したいこと l塗り達
2023年1月19日 公開
「板金(ばんきん)」とは、板状にした金属のことです。
住宅であれば、庇や屋根、外壁材として使われていることもあります。
板金の部分を塗装する場合は、いくつか気をつけなければいけないことがあります。
板金塗装で気をつけること
板金は、金属なのでサビの発生に最も気をつけなければいけません。
塗膜の劣化は板金部分も同じように進みますが、金属部分がむき出しになれば素材がサビ、耐久性に問題がでることもあります。
板金の塗装ではサビの発生を抑制する、素材を保護することが求められるため、次の点に注意して塗装を行います。
①下地処理
住宅のメンテナンスの場合、すでにサビが発生している可能性があります。
サビは、金属が空気と水に触れたときに化学反応が起きてできる腐食物です。
放っておくと、金属に穴があき、使い物にならなくなってしまいますので、取り除き新たなサビを発生させないようにする必要があります。
塗装の前には、他の部分と同じように高圧洗浄を行い、その後下地処理(ケレン)を行います。
ケレンとは、研磨作業のことで、サンドペーパーやスクレイパーなどを使って、手作業でサビを落としていきます。
表面似できたサビを取り除き下地をきれいにした状態で塗装工程に入らないと、塗膜の密着が悪くなるばかりか、残っているサビから新たにサビが発生してしまい、施工不良となってしまいます。
板金塗装に置いて、下地処理、特にケレンはとても重要な工程です。
②下塗りに錆止めを使う
板金部分の塗装には、下塗りに錆止めを使います。
塗膜によって外部からの空気や水とは触れないようにできますが、塗膜の下の金属部分に防錆処理をしているのとしていないのでは、耐久性が大きく変わってきます。
そのため、板金部分の下塗りには、錆止めが鉄則です。
サビが進むと、金属部分が薄くなり最終的には穴が空いてしまいます。
穴が空いている箇所は、塗装で補修することはできないので、板金工事が必要になり、大掛かりな工事をすることになってしまいます。
板金部分にサビを見つけたら、そろそろ塗装工事のサインです。
早めのメンテナンスで、住宅を長持ちさせましょう。