浸透型の塗料とはどんなもの? 用途や目的について解説 l塗り達
2023年7月20日 公開
この記事では浸透型の塗料について解説しています。
浸透型の塗料とは、塗料が材料に浸透して保護するタイプの塗料のことです。
含侵型ともいいます。

浸透型と造膜型
塗料の分類にはいろいろな分け方があります。
その中でも塗料がどのように材を保護するのかに着目した
塗料が材料にしみこむ「浸透型」と、材料の表面に膜を作って保護する「造膜型」という分類があります。
造膜型
造膜型とは、表面に塗膜を作って水がしみこむのを防いだり、空気と触れないようにして保護するタイプの塗料です。
外壁や屋根、金属部分に使う塗料は造膜型と呼ばれる塗料ですね。

浸透型
浸透型は、表面に塗膜を作って蓋をするのではなく、材料にしみこんでいきます。

主に木部の塗装では浸透型の塗料が使われることが多いです。
浸透型の特徴
浸透型の塗料の特徴を見てみましょう。
材料の質感を生かすことができる
浸透型の塗料は、塗膜を作らないため、材料の質感や手触りをそのまま残すことができます。
例えば、プラスチックや金属などはもともと水を通しません。
外壁や屋根は劣化すると水が浸透しますが、これは劣化のサインで材料自体が痛んできてしまうところまで来ています。」
木部は、質感や木目、手触りなどが独特で、プラスチックや金属とはちがうぬくもりがありますよね。

この木の特徴を生かすためには、表面を膜で覆ってしまう造膜型より浸透型のほうが合っているのです。
木部に使うことが多いのはこのためです。
木部専用の塗料も開発されており、キシラデコールなどがよく使われます。
耐久性は低い
造膜型に比べて、浸透型は耐久性は低いことも特徴です。
表面を塗膜で覆っていないため、雨や紫外線の影響はどうしても大きくなります。
しかし、なにも塗らないよりは浸透型の塗料を使っている方が、はるかに長持ちはします。
定期的にメンテナンスを行うという前提で、木部に浸透型を使うケースがほとんどでしょう。
施工が簡単
浸透型の塗料は、DIYでもできるくらい施工が簡単です。基本的に重ねて塗っていってOKなので、ちょっとささくれてきたと思ったら、さっと塗るということもできます。
一方、造膜型は下地とも密着が命なので、不対塗膜を完全にはがしたり下塗りしたりと、施工は複雑です。
ご自身でメンテナンスしたいという場合も簡単に行えることはメリットといえるでしょう。
木部塗装も塗り達へお任せください
浸透型の塗料について解説してきました。
木部の塗装は基本的に浸透型の塗料をお勧めしますが、もちろん造膜型での塗装も可能です。

木部の塗料もプロの目線で、最適なご提案と施工をご提供いたします。
ぜひ塗り達までご用命ください!









