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無機塗料とは?特徴やメリットを解説 l塗り達

2023年9月14日 公開

この記事では、無機塗料について解説しています。

無機塗料は、鉱石・石・ガラスなどの無機物(炭素を含まない物質の事)と合成樹脂を混ぜて作られた塗料です。

 

無機物

シリコンやフッ素よりも、対候性や汚れにくさが格段にレベルアップしていて、塗料のグレードとしては最高峰に位置します。

無機物について

無機物とは、炭素を含まない物質のことで、反対語は有機物(炭素を含む)です。

身近なところでは、鉱石やガラス、陶器やなども無機物です。

陶器

炭素は他の物質と結びつきやすい性質を持っていて、壊れやすいという特徴があり、逆に炭素を含まない無機物はほかの物質と結びつきにくく壊れにくいという特徴を持っています。

たとえば炭素を含む身近な素材といえば、紙があります。

紙

大昔の紙がほとんど残っていないことに比べて、お茶碗や日本瓦がたとえ割れても長期間原型をとどめて残っているのは、無機質だからなのです。

この壊れにくいという性質を、紫外線の影響を受けやすい塗料に応用したのが無機塗料です。

塗り達では、無機塗料として

外壁:エスケー スーパーセラタイト
屋根:スズカファイン ワイドルーフ無機

の取り扱いがございます。

塗料の詳しい説明は、塗装メニューをご覧ください。
塗り達の塗装メニューはこちら

 

無機塗料の特徴とメリット

高い対候性を誇る無機塗料ですが、その理由や特徴についてまとめました。

有機物を含まないから、劣化しにくい=対候性が高い

無機物と合成樹脂で作られる無機塗料は、それこそが最大の特徴であり、対候性が高い理由でもあります。

無機物とは、先述のように鉱石やガラスなどを指します。これらの物質は紫外線による影響が少なく、劣化しにくいという特徴があります。

そのため、塗料の対候性自体も高くなり、紫外線に強い塗料になっているのです。

汚れが付きにくい

無機塗料は、汚れが付きにくいため塗装してから美観性が長い間保たれます。

その秘密は、水との相性のよさ(親水性)です。塗膜は水をはじきますが、よくなじむため塗膜の上についた汚れを洗い流してくれる作用があるのです。

雨による自浄作用のおかげで、長い対候年数の間もきれいな外観が続きます。

カビやコケが生えにくい

無機塗料は100%無機物でできているわけではありませんが、それでも無機塗料以外の塗料に比べると圧倒的に有機物の含有率が低い塗料です。

カビやコケは有機物を栄養として繁殖するため、エサが少ない無機塗料にはカビやコケが生えにくいというわけです。

 

無機塗料のデメリット

いいこと尽くしの無機塗料ですが、デメリットを挙げるとすれば下記の2点です。

高額である

対候性が高く性能がよい分、塗料の値段が高くなります。
一度の工事でかかる金額は、シリコンなどに比べると高額になりますが、対候年数が長いため次のメンテナンスまで20年くらいもち、工事する回数は少なくなることが多いでしょう。

結果的に、同じ家をメンテナンスして住み続けることを考えるとコスパはよいかもしれません。
使う塗料は耐久年数や費用から選びがちですが、ライフプランも合わせて検討材料に入れてみてくださいね。

塗膜がかたい

シリコンやフッ素に比べると、塗膜は硬い傾向にあります。

そのため下地が割れやすい素材であったり、木部などであったりする場合は、不向きであることも。弾性が弱い硬い塗膜は、地震などで下地が割れると一緒にひび割れてしまう可能性が高くなります。

 

塗り達で取り扱いのある無機塗料については、こちらの記事もご覧ください。

無機塗料についてのご相談もお気軽にどうぞ♪

 

 

 

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